From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
「日本語と英語の視点の切り変え方」を教えてくれる本、
「会話もメールも英語は3語で伝わります」
のレビューの続きです。
前回の記事では、「not文を捨てる」とうコンセプトをお伝えしました。
「私は今朝、朝ご飯を食べなかった。時間がなかったから。」という内容を言う場合、
①I didn’t have breakfast this morning. I didn’t have time.
よりも、
②I skipped breakfast this morning. I had no time.
の方が、ラクに作れて発音もしやすいです。
また、「あなたは私を誤解してる」と言いたいときも、
①You don’t understand me.
よりも、
②You misunderstand me.
の方が、シンプルで言いやすくなります。
このように、「できるだけ省く」というコンセプトが、この本の中には流れています。
これまでご紹介した、
①受け身を捨てる
②not文を捨てる
以外にも、
・There is / are 構文を捨てる
・仮主語と仮目的語のitを捨てる
・SVOO(第4文型)SVOC(第5文型)を捨てる
・イディオムを捨てる
・難解な英単語を捨てる
・難しい時制を捨てる
などなど、捨てる項目と「言い換え例文」が満載です。
続きが知りたい場合は、ぜひ本を読んでみてください。
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ビジネス指向の例文
ちなみに、この本をパラパラと立ち読みしてみると分かりますが、例文の多くはビジネス英単語が多く使われています。
これは、著者の中山先生が「特許翻訳・技術翻訳」を専門にしているからだと思います。
そのため、この本は中上級者の方が読むと、さらに発見が多いと思います。
今まで複雑な表現を使って自分でも分かりづらくなっていた英文を、いかにカンタンにシンプルに言い表すか?その実例が満載です。
ビジネス英単語を使った文章は、その雰囲気に合わせて文法も複雑なものを使ってしまいがちです。
でも、実はビジネスの現場こそ、シンプルで伝わりやすい文章が好まれます。
そこで、この本の例文には、ビジネスシーンで使える表現がたくさん紹介されています。たとえば、
「その製品の採用により、費用削減を実現します」
という日本語をそのまま英語にすると、
The cost cut will be realized by adopting this product.
というような英文になりがちです。realizeやadoptのような、ハイレベルなビジネス英単語を知っている人ほど、これらを駆使して英文を作る傾向があります。
でも、この本の中ではこの表現は、
This product will cut cost.
と第3文型で言うことを推奨しています。
確かにこっちの方が相手にも伝わりやすいでしょう。特に相手がノンネイティブだった場合は、文章はシンプルにした方が良いと思います。
また、書き換えバージョンは難しい英単語を使っていので、TOEICの点数が400点以上ぐらの実力がある人なら、作れそうな気がしませんか?
ビジネス英単語が苦手な人には難しそうに見えるかも
ただ、例文にはビジネス英単語がたくさん出てくるので、あまりビジネス英単語に馴染みのない初心者の方が読んだ場合は、知らない英単語が多くて「うっ!」と感じるかもしれません。
そんな場合は、この本のエッセンスだけすくい取る様に読んだ後は、続編の「英語は3語で伝わります:どんどん話せる練習英文100」という本の例文を使って練習するのがオススメです。
この続編の本は、仕事で使う英語だけではなく、日常会話のトピックもふんだんに盛り込まれているので、今すぐ使える表現が満載です。
次回は、この続編の方のレビューをしていきます。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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