from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
30名もの英語学習者がZoom上で集結して、熱い交流を繰り広げるトークイベントにリスナーとして参加した感想の続きです。
このイベントは、「英語学習者8つのステージ」に沿って進められました。
前半はブレイクアウトルームで数人ずつに分かれて、同じステージの人同士で交流しました。
後半は全員で集まって、各ステージ部屋の代表者が、自分たちの部屋の中で話し合った内容のシェアと、1つ上のステージの人達に向けた質問をする、という流れでした。
(このナイスな流れも、すべて主催者のわっしょい本部のメンバーが考えてくれました。僕とサヤはイベント企画にも運営にも、一切ノータッチです。)
前半:ステージごとの感想
前半の「ステージ別のトーク」では、僕とサヤはいくつかのステージを回って、みんなのトーク内容を聞かせていただきました。
シェアの前に、各ステージと英語レベルの目安をざっくりおさらいしておきます。
↓↓↓
①ウキウキ期(英語を始めたばかり)
②ウロウロ期(成果が出ずに迷い始める)
③転換期(自分に合った英語学習メソッドが見つかる)
④メキメキ期(英語力がメキメキ伸びる)
⑤ワクワク期(伸びた英語力で、可能性が増える)
⑥クヨクヨ期(中上級者の伸び悩み時期)
⑦ブレイク期(伸び悩み突破)
⑧落ち着き期(静かな自信を得る)
まず最初に行った小部屋は、⑥クヨクヨ期でした。
そこでは、中上級者ならではの、「高度な悩み」トークが繰り広げられていました。
このステージになると、英語を仕事で使うポジションにいる人が多くなります。
必要とされるスキルはどんな業務かにもよりますが、スピーキングであれリーディングであれ、「高速処理」が必要になります。
「英語ができるのが当たり前」という環境で、頭をフル回転させながら業務をこなすのは、本当に大変です。
アクセスをべた踏み状態で、エンジンをレッドゾーンまでぶん回しながら走っているのに、スピードは思っているほど出ない・・・みたいな感覚です。
短時間でも集中すると、グッタリ疲れてしまうこともよくあります。
また、このステージでは周りに自分より英語力が高い人達が多くなるので、自分と比べてしまって、なおさらヘコみます。
この痛みや苦しみは、次のステージに行くための成長痛のようなものです。
ただ、ステージ全体で見ると、この時期が精神的には一番ツラいかもしれません。
これまで積み上げてきたものがあるのに、それがまだまだ通用しないと言われているような気分になるからです。
しかも、このステージは、けっこう長い期間続きます。
小部屋の中でも、まさに今、行き詰まりを感じているメンバーの嘆きがシェアされていました。
僕もそれを聞きながら、自分がカナダ留学した時や、その後転職して英会話講師になった時に感じた、「周りと自分を比べた時の劣等感」を思い出しました。
雰囲気の違う部屋
次に僕らが回ったのは、⑤ワクワク期でした。
ワクワク期は、英語レベルで言うとクヨクヨ期の1つ下ですが、雰囲気はまったく違っていました。
これまで積み上げてきた英語力が花開いて、以前自分が初心者だった頃に憧れていた力を手に入れている、という実感が持てるようになるステージです。
周りから「英語ができる人」と思われるようになり、「英語やってて良かったぁ~!」と感じるようになります。
トーク内容からは、みんなのワクワク感が伝わってきました。
同じ職場で昔から憧れていた「英語が上手な人」が話す英語を、今は聞き取れるようになって、
「自分はここまで来たのかぁ~!」
と実感して嬉しくなった、という実体験の声もありました。
僕もそれを聞きながら、自分が31歳前後の頃に味わったワクワク感を思い出しました。
メキメキ期も楽しい!
次に回った部屋は、④メキメキ期でした。
メキメキ期は人数が多く、2つのグループに分かれていました。
そのうち1つのグループにお邪魔しました。
この部屋も、メキメキ期ならではの楽しい雰囲気が伝わってきました。
英語力がメキメキ伸びている時期は、モチベーションも上がります。
毎日のトレーニングも楽しくなってきて、英語が自分の生活の一部として溶け込んでいる時期です。
英語学習ナシの人生なんて考えられないくらい、楽しく感じます。
小部屋のメンバーの中には、ついに念願の「大人の海外留学」を実行することを発表している人もいて、大いに盛り上がっていました。
僕は、自分のメキメキ期を思い出しながら、改めて「英語学習は本来、それ自体が楽しいものだよなぁ~」という感覚を取り戻しました。
ここで前半が終了し、他の部屋に回ることはできませんでしたが、各部屋のそれぞれ違う雰囲気を味わうことができて、すごく良かったです。
前半の感想
前半のグループトークを見て改めて思ったことは、
「英語力の高さと幸福度は、必ずしも比例しない」
ということです。
初心者の頃は、「英語力が上がるたびに、幸せ度や満足度も上がっていくものだ」と思いがちです。
でも、そうではないのです。
上に行くと、そのステージならではの悩みがあります。
英語力の伸びとは関係なく、モチベーションは激しくアップダウンします。
また、必ずしも上のステージに行かなければならない、なんてことはありません。
ワクワク期が楽しければ、そこにとどまることもできるのです。
英語学習は自由な世界です。
僕は「英語学習者は常に上を目指し続けるべき!」とは思いません。
今のステージが快適なら、今の気分を存分に味わうのがオススメです。
同じステージを何年味わっていても良いのです。
(ただ人間とは不思議なもので、今の状況に慣れてしまうと、いつか刺激を求めて新しいステージに飛び出したくなる日が来ることが多いのですが)
それに、モチベーションにかかわらず英語学習を続けてさえいれば、英語力はジワジワと上がっていきます。
あまりステージにとらわれすぎずに、「今にフォーカスする」ことが大事だと、改めて感じました。
次回は、後半の全体シェアタイムを聞いた感想をシェアします。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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