【最近感じた「洋書が読めるメリット」⑤】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)

僕が洋書を読めるようになって気付いた、「英語の洋書と日本語の翻訳版の違い」の3つ目は、

③洋書を翻訳すると、日本語版はページ数の関係でビックリするぐらい省略されていることが多い。(洋書の原文を読むと、新しい発見が多い)

ということです。

特に今回、僕が強く感じたのがここでした。

まず、パソコン上でタンピングしながらまったく同じ内容を書こうと思った場合、日本語で書く方が文字数を消費することが多いです。

これには2つの理由があると思われます。

理由の1つ目は、日本語が「全角」で英語が「半角」という、物理的に消費量が2倍になります。

英語で最もよく使われる「I」と「you」を比べてみると、

I = 半角1文字

私=全角1文字(半角2文字分)

you = 半角3文字

あなた = 全角3文字(半角6文字分)

というように、必要文字スペースが倍になります。

もちろん、日本語は主語や目的語を抜けるので、英語と同じ頻度で I や you を入れる必要はありません。

それでも、半角と全角の差は、ページが進むうちに積もり積もれば、大きな差になる気がします。

丁寧語や遠回し表現が多い日本語

日本語が文字数を消費する理由の2つ目は、丁寧語や遠回し表現が多いことです。

もちろん、英語にも丁寧語があります。

でも、英語の丁寧語は日本語のように「付け加えるタイプ」ではなく、「時制を変えることで表現するタイプ」なのです。

【カジュアルな場面】

日本語:手伝ってくれる?

英語:Can you help me?

【フォーマルな場面】

日本語:手伝っていただけますか?

(※全角でプラス4文字)

英語:Could you help me?

(※半角でプラス2文字)

このように、英語は Can の部分を過去形の could に変えることで、丁寧さを表現する方式です。

日本語のように、言葉を足して丁寧さを出す方式とは違って、文字数が増えづらいのです。

さらに、日本語だと初対面の人に「タメ口」をきくのは一般的ではありません。

そのため、読者と面識がない作者が書いた本は、基本的に「ですます調」の敬語で書かれています。

もちろん、中にはあえて敬語ではなく「である調」で書かれている本もあります。

それでも、英語に比べると長くなりがちです。

たとえば、僕が今読んでいる本「The 5 love languages」の一説を印象すると・・・

(冷め切った夫婦関係を奥さんが打ち明けるシーン)

英語:We simply live in the same house like roommates.

訳①:私たちはただ、同じ家に住んでいるだけなのです、まるでルームメイトのようです。

訳②:私たちはただ、同じ家に住んでいるだけ。まるでルームメイトみたいに。

英語の場合は、どちらも同じ英文ですが、日本語は言い回しを変えることでニュアンスの違いを出します。

そして、日本語はどちらのスタイルで書いても、トータルの文字消費量は英語より多いです。

これらが積もり積もると、本一冊分の文字量は何倍にもふくらんでしまうのです。

海外のベストセラーはページ数が多い

さらに、海外でベストセラーになる本と、日本語でベストセラーになる本には違いがあるそうです。

海外のベストセラー本の多くは、ページ数が多くて分厚いものが多いです。

300ページあるのは当たり前で、中には500ページを超える本もたくさんあります。

また、本の中を見ても、文字がギュッと詰まっていて、日本の本のようにスペースが大きく空いているものは少ない印象です。

日本ではぺージ数が多い本は売れない

一方で、日本ではページ数が多い本は売れないと言われています。

これは、僕が自分の書著「やり直し英語革命」を出版した時に、編集者さんから聞いたのですが、日本の出版業界では300ページを超えると、とたんに売れなくなるそうです。

さらに、1ページの文字は「スペースを多めに取る」傾向があります。

この傾向は年々強まっているらしく、いかに1ページの文字数を減らすか?に出版社は全力を注いでいるようです。

これは、出版社がそうしたいからしているのではありません。

読者がそれを望んでいるからだそうです。

本屋さんで立ち読みしながらページをパラパラと開いたときに、「読むのが負担にならなさそうだな」と感じる本が売れるのです。

つまり、読者が少ない文字数を求めているから、出版社は文字数を減らしています。

だから僕が本を書くときにも、とにかく文字数を削るように何度も何度も原稿を直す作業がありました。

「同じ内容を伝えるのに、もっとシンプルな言い回しはないか?」

を常に考えながら、編集長と一緒に考えていきました。

最終的には、当初僕が書いた原稿の3分の1ぐらいにまで削り取って、スッキリした内容になりました。

それはそれで、ムダがなくなって読みやすくなったので、良かったと思っています。

ただ、これがもし、洋書の日本語訳だったら・・・

そうカンタンにいかないでしょう。

なぜなら、僕が自分の本を書くのと違って、翻訳の本では勝手に言い回しを変えたり、削ったりできないからです。

著者が書いた文章の言い回しを、日本人目線で勝手に加工したら、怒られてしまうでしょう。

もちろん、著者に「この言い回しを削って、こことつなげてこう表現したいのですが、よろしいでしょうか?」と毎回許可をもらう方法もあるでしょう。

でも、それをページごとにやっていたら、キリがありません。

そこで自分が翻訳者&編集者の立場で考えてみると、ページ数を減らすためにはおそらく「章ごとごっそり抜く」というのがベストだと思われます。

「この章は、文字スペースの関係上どうしても入らないので、抜いてもいいですか?」

というような依頼なら、外国人の著者も理解しやすく、GOサインが出る確率が上がります。

ところが、読者視点からすると、この「章ごと抜く」という作業は大きな損失になるのです。

 

・・・つづく

 

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