from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、
「初心者の頃からバランスを意識し過ぎなくてOK!まずは自分が楽しくできる分野、得意だと感じる分野に絞って一点集中で伸ばしましょう!」
というお話をしました。
その理由は、「少しでも伸びを感じやすくして、英語学習へのモチベーションを上げること」にあります。
今回は、得意分野に絞って伸ばす、もう1つのメリットについてお伝えします。
4技能はつながっている
英語の4技能は、学習者個人の性格によって得意 or 不得意がありますが、実はこの4つはつながっています。
1つの技能に特化して練習していると、必ず伸び悩む時が来ます。
そのタイミングで他の技能を練習すると、最初にやっていた技能が一気に伸びることがあるのです。
たとえば、英語を「読む力」を伸ばすには、この3つの力が必要です。
①文法ルールを知っていること。
②文法ルールを元に、英文の構造を理解しながら読み進めること。
③英単語の意味がパッと思い浮かぶこと。
この3つの力は、「英会話をする時」にも必要になります。
英会話をスムーズに進めるためには、リスニング力が欠かせません。
相手がしゃべる英語を聞きながら、何となく分かる英単語だけを拾いながら聞くことはできます。
この聞き方を「推測聞き」と呼びます。
推測聞きは、英会話のコミュニケーション好きな性格タイプの人が得意としていることが多いです。
ただ、推測聞きにも限界があります。
相手の話す英語の中で、分からない部分が半分を超えたら、一気に理解度が落ちます。
その結果、とんちんかんな返答をしてしまったり、まったく答えられないことがあります。
リスニング力に必要な3つの要素
リスニングで相手の話す英語を正確に理解するためには、
①英単語の意味がパッと思い浮かぶこと。
②ある程度の文法ルールを知っていて、英単語の並び順で文章の意味が理解できること。
③自分の脳内の「英文処理スピード(理解するスピード)」が、相手が英語を話すスピードと同じぐらいであること。
この3つが必ず必要になります。
そして、この3つの力は、英文を読むことで上達します。
英語を読む力を伸ばすことは、リスニング力にも直結するのです。
自分が英語を話す時にも必要
もちろん、自分が英語を話すときにも、文法力と英単語力は必要です。
正しい語順で英単語を並べながら声に出すことが、「英語で話す」ことだからです。
英語は、日本語のように「て、を、に、は」がないので、代わりに「並べる順番」で意味が決まるルールになっています。
並び順を言い間違えると、まったく意味が違ってしまうのです。
相手に自分のメッセージを伝えるためには、「正しい並び順ルールの知識と、それを瞬時に使える技術」が必要になります。
この並び順のルールを知るために、文法を学ぶ必要があるのです。
このように、英語の4技能は根っこでは、すべてつながっています。
だからこそ、「4技能をバランス良く伸ばしましょう」と言われるのです。
でも、初心者が最初から4技能を伸ばそうとするのは、僕はあまりオススメしていません。
まずは1つの技能を伸ばすことで、他の技能の役割が見えてくるからです。
さらに長い目で見ると、最初からバランスを意識した学習メニューを続けるよりも、思い切って1~2個に絞ったメニューで集中させた方が、4技能のバランスが備わるスピードも上がる気がします。
次回の記事では、そこを深掘り解説していきます。
・・・つづく。
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