同じスクール仲間の10才年下のY君と12才年下Hさんの2人が、「ダンスに全振りした道」を選ぶのを見て、僕はとても刺激を受けました。
高校を卒業したY君は、東京のダンスの専門学校に。
中学を卒業したHさんは、LAのダンススクールに。
それぞれ、道の世界に向かって飛び出していきました。
この決断には2人の性格も関係しているとは思います。
でも僕が中学生や高校生の時には、周りでそういう決断をするクラスメイトを見たことは一度もありませんでした。
僕が高校を卒業する年代までは、日本の高度経済成長の流れがまだ残っていたと思います。
「とりあえず、皆と同じにしていれば大丈夫!仕事も安泰!」
というような風潮があった気がします。
「時代の変化」というような言葉も、今ほど頻繁に聞く機会がありませんでした。
でも、僕より10才以上下の世代のY君とHさんは、
「今しか出来ないことを、いまやらない方が、リスクがある。だって、10年後に世の中がどうなっているかなんて、誰にも分からないんだから。」
という価値観で決めていることが分かりました。
その後のY君
ちなみに、Y君とHさん、そしてウッチーとは、その後も関係が続いています。
Y君は専門学校を卒業する直前に、ダンサーなら誰もが憧れる「夢の国」ディズニーのダンサーのオーディションを受け、見事に合格しました。
Y君がディズニーで働くようになってからは、僕はY君が活躍する姿を何度も見に、ディズニーに行きました。
事前にどのパレードのどの回に出るか?を教えてもらい、見逃さないように場所取りしました。
Y君が生き生き踊っている姿を見た時には、感動で涙が出そうになりました。
そして、Y君は群衆の中から僕を見付けて、笑顔で近づいてきて、ハイタッチしてくれました!
後から聞いたのですが、Y君はこの時期に英会話の勉強もかなりガンバっていました。
というのも、ディズニーダンサー仲間に外国人が多いからだそうです。
確かに、ディズニーでは外国人のダンサーを見ることが多いです。
白雪姫も、白人女性が役を演じています。
同僚の外国人とコミュニケーションが取りたい一心で、英会話を学んでいました。
世界を飛び回る人気ダンスグループに!
Y君はその後、有名歌手のバックダンサーとしてキャリアを経て、世界的に活躍するダンスユニット「Siro-A」のメンバーになりました。
海外のオーディション番組に出演したり、ヨーロッパの国々を公演をしながら回りました。
この時期にも、僕はY君と連絡を取っていたのですが、やはり海外を回る上で「英会話力が必須だ」と言っていました。
パフォーマンス自体はダンスなので無言でいけるのですが、その前後でスタッフと打ち合わせたり、滞在している現地での日常生活では、英語が必須になると言っていました。
ディズニーダンサー時代に外国人の同僚と話したくて一生懸命勉強した英会話が、このタイミングで役立つことになるとは!と驚いていました。
やっぱり英語は、
「必要になった時に勉強し始めるのでは、遅い。」
というジャンルだと思います。
自分に英語が必要になる時は、いつやって来るか?それは誰にも分かりません。
いつ、どこで役立つか分からないからこそ、日頃からコツコツと研いでおく必要があります。
Y君は日本にいる間に英会話力をコツコツ磨いていたので、いざ世界を回る時が来ても、焦らず対応できたんだと思います。
一時的に帰国したY君が、日本のテレビ番組に出演して、嵐の松本潤さんと話しているのを見た時には、感動の涙が出ました。
Y君の結婚披露宴
僕がY君の結婚披露宴に呼ばれた時には、今まで見たことがない超ハイクオリティーな余興で楽しませてもらいました。
この時にはウッチーと一緒に呼ばれて行ったのですが、すごいオシャレな会場で、広い空間に立食スタイルのビュッフェ形式でした。
来ているゲストの人達は、顔もスタイルもバツグンの美女&イケメンばかり!
外国人も何人かいて、国際色が豊かです。
しかもみんな、個性的でオシャレなドレスやスーツ、タキシードなどを着ています。
普通の披露宴の場合、新郎新婦よりゲストが目立たないように、控えめな服装をするものです。
でも、Y君の披露宴は、ゲスト全員が主役級の雰囲気とオーラを出していました。
それもそのはず!ゲストのほとんどがディズニーダンサーだったからです!
披露宴が始まると、ゲストの人達が入れ替わり立ち替わり新郎新婦に向けた余興を披露していきました。
そのクオリティーが高いのなんの!!
第一線で活躍するプロダンサーの底力を見せつけられました。
チームで踊る姿は、全員リズムがビシッと合っていて、「一糸乱れぬ」という言葉がピッタリです。
また、アクロバット系のダンスでは、筋肉ムキムキの男性ダンサーたちが、ものすごい高い位置でのバク宙を連発する、大迫力のパフォーマンスが目の前で見れました。
そして、主役の新郎新婦の余興も、超ハイクオリティーでした。
ミュージカルのようなストーリー仕立てで、クライマックスでは、感動で会場からすすり泣く声が聞こえてきました。
僕も目頭が熱くなりました。
Y君の披露宴は、壮大なエンタメ空間でした。
ダンス好きな僕にとっては、とってもエキサイティングで濃い時間でした。
僕は、超イケてるY君の姿を見て、
「あの時の決断が、今のY君の道を決めたんだなぁ・・・勇気を持って、クラスメイトとは違う道へ行く決断をした。その後も、血のにじむような訓練を繰り返してきた。だからこそ、こんなキラキラした今があるんだなぁ・・・」
と、しみじみ感じていました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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