外国人女性を相手に、ペアダンスの基礎練習が始まりました。
先生:「では、そのまま手をつないだ状態で、男性は前へステップ、女性は後ろにステップしてください。」
そう言った後、先生は口でリズムをとりながら、お手本の動きを見せてくれました。
先生の声のリズムに合わせて、交互に足を動かします。
男女で向かい合っているので、出す足を間違えると相手の足を踏んでしまいそうです。
常に相手と呼吸を合わせなければなりません。
僕が長年慣れ親しんだHIPHOPダンスとはまったく違う動きに、かなり戸惑いました。
1人目のペアを組んだ白人女性は、僕より背が高いので、片手を肩甲骨のあたりに回していると、かなり僕の手のリーチが限界の位置になります。
ちょっとでも距離が離れると、手が伸び切って苦しくなります。
さっきまでのドキドキ感はなくなり、リズムを合わせることだけで精一杯になりました。
先生:「さあ、それでは、ペアチェンジしましょう!男性は、向かって右隣の女性と組んでください。」
次は日本人女性でした。
おそらく、僕より少し年上ぐらいだと思われます。
先生:「さっきと同じように、手を握ってから、男性は女性の肩甲骨に反対の手を当ててください。手を握るときには、お互いの指をひっかけ合うのを忘れないでくださいね。」
新しい相手の女性と一緒にこの「サルサの基本ポジション」を取ると、さっきとは違う空気になりました。
白人女性を相手にするより、今の日本人女性を相手にする方が恥ずかしさが強くなり、緊張します。
相手の女性もサルサ初心者らしく、ちょっと恥ずかしそうに下を向いていました。
日本人同士の方が、お互いの脳内に「日本の恥じらい文化」が作用するせいかもしれません。
日本では、日常生活で初対面の男女が至近距離で手をつなぐシチュエーションはありません。
それだけに、ドキドキ感が高まります。
離れる動き
先生:「では次に、新しい動きをやります。さっきは男女で同じ方向に動きました。
男性が前に出たら、女性は後ろに下がる。
女性が前に出たら、男性は後ろに下がる。
という感じで、距離感をずっと同じに保っていましたね。
今回は、逆の方向にステップしてみましょう。
男性も女性も、同時に後ろに下がります。
でも、手は離さないでくださいね。」
言われた通りにやってみると、たった1ステップで一気に距離が離れました。
男女お互いに1歩ずつ離れるので、距離が一気に広がるのです。
手をつないでいる方の手が、ギリギリ限界まで伸びました。
お互いの指をひっかけ合っていたのは、この時に手が離れないようにするためだと分かりました。
先生:「手が伸びたら、すぐにまた手を曲げながら、お互いに前にステップして、最初のポジションに戻ってください。」
言われたとおりにすると、伸びた手の勢いで、一気に元の距離に戻りました。
まるで、ゴムがギューンと伸びた後に、一気に元に戻るような感覚です。
一度離れてから元に戻ると、さっきより距離感が近くなりました。
僕:「おぉ!これはなんか、スゴいですね!」
女性:「ですね!」
さっきまでの恥ずかしさが少し和らいできたのを感じます。
先生:「はい!ではもう一度!くっついて、離れるを繰り返しますよ。いいですか?はい!」
言われた通りの動きをすると、一気にお互いの距離が離れる→くっつく→離れる→くっつく・・・を繰り返しました。
(おぉ!なんだこれは!!初めての感覚だ!!なんだか、面白い!!)
一度離れた時に、お互いにつないだ手の指が引っかかっていると、それが反動になって、ギュイーン!と自然に元の位置に戻される感があります。
これは、ペアダンスでしか味わえない感覚かもしれません。
ジェットコースターのような気持ちよさ
重力と言うのか、遠心力と言うのか分かりませんが、とにかく自分1人では出せない力が作用して、自然と身体が動く感じがするのです。
なんか、ジェットコースターに乗っている時の感覚に近い気がします。
これは気持ちが良いです!
さらに、お互いの顔の位置が一気に近づいたり離れたりするので、なんだか面白いです。
人がやっているのを横から見ると、実際に動いている距離はそんなに長く見えないのですが、実際に自分が正面から相手と向かい合うと、距離感が何倍にも感じられます。
相手の顔が一気に離れて、一気に近づく。
この動作を繰り返すだけでも、すごく楽しくて気持ち良く感じます。
僕:「いや~これ、楽しいっすね!やみつきになりそう!」
女性:「そうですね!なんか不思議な感覚!」
僕たちはさっきの恥ずかしさは消えて、くっつく&離れる動作をひたすら繰り返しました。
僕は、ペアダンスにハマる人たちの気持ちが、少し分かった気がしました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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