【中南米のダンス・サルサの世界②:ダンス編137】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
※僕が20代の頃、初めてサルサダンスを経験した時の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。

 

外国人女性を相手に、ペアダンスの基礎練習が始まりました。

先生:「では、そのまま手をつないだ状態で、男性は前へステップ、女性は後ろにステップしてください。」

そう言った後、先生は口でリズムをとりながら、お手本の動きを見せてくれました。

先生の声のリズムに合わせて、交互に足を動かします。

男女で向かい合っているので、出す足を間違えると相手の足を踏んでしまいそうです。

常に相手と呼吸を合わせなければなりません。

僕が長年慣れ親しんだHIPHOPダンスとはまったく違う動きに、かなり戸惑いました。

1人目のペアを組んだ白人女性は、僕より背が高いので、片手を肩甲骨のあたりに回していると、かなり僕の手のリーチが限界の位置になります。

ちょっとでも距離が離れると、手が伸び切って苦しくなります。

さっきまでのドキドキ感はなくなり、リズムを合わせることだけで精一杯になりました。

先生:「さあ、それでは、ペアチェンジしましょう!男性は、向かって右隣の女性と組んでください。」

次は日本人女性でした。

おそらく、僕より少し年上ぐらいだと思われます。

先生:「さっきと同じように、手を握ってから、男性は女性の肩甲骨に反対の手を当ててください。手を握るときには、お互いの指をひっかけ合うのを忘れないでくださいね。」

新しい相手の女性と一緒にこの「サルサの基本ポジション」を取ると、さっきとは違う空気になりました。

白人女性を相手にするより、今の日本人女性を相手にする方が恥ずかしさが強くなり、緊張します。

相手の女性もサルサ初心者らしく、ちょっと恥ずかしそうに下を向いていました。

日本人同士の方が、お互いの脳内に「日本の恥じらい文化」が作用するせいかもしれません。

日本では、日常生活で初対面の男女が至近距離で手をつなぐシチュエーションはありません。

それだけに、ドキドキ感が高まります。

離れる動き

先生:「では次に、新しい動きをやります。さっきは男女で同じ方向に動きました。

男性が前に出たら、女性は後ろに下がる。

女性が前に出たら、男性は後ろに下がる。

という感じで、距離感をずっと同じに保っていましたね。

今回は、逆の方向にステップしてみましょう。

男性も女性も、同時に後ろに下がります。

でも、手は離さないでくださいね。」

言われた通りにやってみると、たった1ステップで一気に距離が離れました。

男女お互いに1歩ずつ離れるので、距離が一気に広がるのです。

手をつないでいる方の手が、ギリギリ限界まで伸びました。

お互いの指をひっかけ合っていたのは、この時に手が離れないようにするためだと分かりました。

先生:「手が伸びたら、すぐにまた手を曲げながら、お互いに前にステップして、最初のポジションに戻ってください。」

言われたとおりにすると、伸びた手の勢いで、一気に元の距離に戻りました。

まるで、ゴムがギューンと伸びた後に、一気に元に戻るような感覚です。
一度離れてから元に戻ると、さっきより距離感が近くなりました。

僕:「おぉ!これはなんか、スゴいですね!」

女性:「ですね!」

さっきまでの恥ずかしさが少し和らいできたのを感じます。

先生:「はい!ではもう一度!くっついて、離れるを繰り返しますよ。いいですか?はい!」

言われた通りの動きをすると、一気にお互いの距離が離れる→くっつく→離れる→くっつく・・・を繰り返しました。

(おぉ!なんだこれは!!初めての感覚だ!!なんだか、面白い!!)

一度離れた時に、お互いにつないだ手の指が引っかかっていると、それが反動になって、ギュイーン!と自然に元の位置に戻される感があります。

これは、ペアダンスでしか味わえない感覚かもしれません。

ジェットコースターのような気持ちよさ

重力と言うのか、遠心力と言うのか分かりませんが、とにかく自分1人では出せない力が作用して、自然と身体が動く感じがするのです。

なんか、ジェットコースターに乗っている時の感覚に近い気がします。

これは気持ちが良いです!

さらに、お互いの顔の位置が一気に近づいたり離れたりするので、なんだか面白いです。

人がやっているのを横から見ると、実際に動いている距離はそんなに長く見えないのですが、実際に自分が正面から相手と向かい合うと、距離感が何倍にも感じられます。

相手の顔が一気に離れて、一気に近づく。

この動作を繰り返すだけでも、すごく楽しくて気持ち良く感じます。

僕:「いや~これ、楽しいっすね!やみつきになりそう!」

女性:「そうですね!なんか不思議な感覚!」

僕たちはさっきの恥ずかしさは消えて、くっつく&離れる動作をひたすら繰り返しました。

僕は、ペアダンスにハマる人たちの気持ちが、少し分かった気がしました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

p.s.今回のブログは息抜き記事ですが、あなたに英語のお悩みがある場合はこちらの動画セミナー一覧が役に立つかもしれません。

※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
    ↓↓↓

 

 

From  師範代Shinya(新村真也)

やり直し英語達成道場 師範代)

※もくじは、こちら

自己紹介は、こちら

こちらですアップ

 

 

 

 

 

師範代Shinyaの書いた本

↓↓↓

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください