【中南米のダンス・サルサの世界④:ダンス編139】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
※僕が20代の頃、初めてサルサダンスを経験した時の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。

 

初めて聞いたサルサの音楽の独特の雰囲気に飲まれて、僕はものすごい非日常感に包まれました。

もともと外国人バーに来る理由は、「外国の雰囲気を感じたい!」という目的でしたが、サルサの世界に片足を入れてみたことで、さらに異国の文化を感じました。

英語圏とは違う、スペイン語圏の国の文化が、耳と身体を通して、自分の中に流れ込んできたような気分でした。

もしかして、異国の文化を体験するには、その国の音楽を聞きながら、踊りをしてみるのが一番手っ取り早いのかもしれません。

「男女ペアで踊るダンス」というのも、日本文化にはない概念です。

西洋の国々の男性に比べて、日本人男性は女性へのアプローチが苦手と言われている理由も、ペアダンス文化の有り無しと関係しているのかもしれません。

でも、さっき先生が入り口で言っていたセリフ、

「サルサをやると、男性はモテますよ」

という言葉の意味が少し分かった気がしました。

初対面の女性と手をつないで至近距離で踊る経験値を数年間積んだら、単純に「女性慣れ」しそうです。

強者登場

音楽に合わせてペアを何度かチェンジしているうちに、先生の右腕っぽいポジションの女性(日本人)と組む順番がやってきました。

服装も姿勢も立ち居振る舞いも、先生と同じぐらいの雰囲気が出ています。

さらに顔立ちがハッキリ整っていて、美人度も先生と同じぐらいです。

その女性は、僕の目をまっすぐ見据えながら、ニコッとして「よろしくお願いします」とあいさつしました。

僕もあわてて、「あ、よろしくお願いします!」と返しました。

音楽に合わせて踊り始めると、その女性は僕の目をまっすぐに見つめてきました。

ものすごい眼力です!

(うぉ~これがサルサを極めた人の力かぁ・・・)

僕は圧倒されました。

しかも、その女性は、僕からまったく目をそらさずに、ずーっと見つめ続けてきました。

僕は、自分が目をそらすわけにもいかず、どうしたらいいか分からないまま、とりえあずその女性の目線を受け続けました。

これは後から知ったのですが、サルサを踊っている最中はお互いの目を見て意志を伝え合うそうです。

男性が目線と手の動きで女性に合図を送り、次の動きをリードします。

女性はその合図を受け取って、男性のリードで動くのです。

曲の長さは、5分以上あります。

そのためには、ずっと目を合わせ続けなければなりません。

これは、慣れないとかなり照れます。

たぶん、日本文化では恋人同士や夫婦でも、5分以上見つめ合うようなことは一度もないのではないでしょうか?

キレのある動き

強者の女性の眼力にやられて、僕はしばらく我を忘れていましたが、しばらくすると冷静さを取り戻してきました。

そこで女性の全身の動きが目に入りました。

すると、動きのキレに驚きました!

ステップを踏んでいるだけなのに、何というか雰囲気がすごく出ているのです。

腰を微妙にクネクネさせて、滑らかに動いています。

さらに、手をつないでいない方の手が、しなやかに動いていて、指先までしっかり伸びて、すごく美しいのです。

何気ない動きだけで、ただ者ではないのが伝わってきます。

上級者を相手に踊る、という体験は初めてだったので、僕はかなり緊張しました。

ヒップホップと全然違う文化

僕がこれまで長年親しんできたヒップホップダンスレッスンでは、上手な人は前列で踊って、初心者は後ろ姿を見ながらマネして踊る、という形式が主流でした。

ヒップホップは基本的にチームで踊ることが多いので、全員が同じ方向を向いて、同じ動きをします。

そして、上手な人はセンターのポジションで踊るのが普通です。

全員同じ方向を向いて踊っていると、隣の人の動きはあまり見えません。
比較対象がいないので、変なプレッシャーは感じないのです。

うまくできるかどうかは、常に自分次第。

とにかく、振りを間違えずに、自分のパートをしっかり踊りきることに専念します。

でも、サルサダンスは違います。

常に男女ペアで向かい合って踊るので、2人の間に力量差があると、それが自分に跳ね返ってくるのです。

動きにキレのある女性とペアを組んで踊ると、すごい圧倒されるというか、自分の力不足を痛感するのです。

少なくとも僕は、初めてのサルサレッスンで、先生の右腕の女性のキレのある動きを見て、すごいプレッシャーを感じました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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