【中南米のダンス・サルサの世界28ダンス編163】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
※僕が20代の頃、初めてサルサダンスを経験した時の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。

 

女性側の技である、「床に向かって倒れ込んで、ギリギリで男性に頭を支えて止めてもらる動き」を初めて経験した僕は、衝撃を受けました。

それまで自分が経験してきた、もっと激しい技・・・ブレイクダンスの片手逆立ち技「MAX」や、足を空中で回転させる「スワイプス」、定番のバク転などとは、何かが違います。

サルサにはもっと別の種類の「恐怖感と気持ちよさ」があったのです。

その理由が何なのか、自分自身が体験してみて、そして他の初心者女性たちが体験しながらキャーキャー言っているのを観察して、分かりました。

それは、「相手を信頼して、身を任せる気持ちよさ」です。

サルサとストリートダンスとの最大の違いは、サルサが「男女ペアで踊るダンス」であることです。

男性は常にリード&サポート役に徹して、女性は男性のリードに合わせて華麗に舞います。
その中で、今回のような倒れ込み技や、ターンなどを繰り返していくのです。

ターンも倒れ込みも、すべて「男性に身を任せる」ことで実現します。

女性は自分の意志で回ったり倒れたりするのではなく、男性にリードされて自然に回ったり倒れ込んだりするのです。

100%自分の意志で自分の身体をコントロールしながら踊るストリートダンスとはまったく違います。

僕はサルサを学び始めてから、男性側の動きしか経験したことがなかったので、あまりこの違いが分かりませんでした。サルサでは、男性は主体的に動くからです。

でも今回、ベテランサルサダンサーのDさんを相手に、女性側の感覚を体験させてもらったことで、サルサ特有の楽しさを知ることができました。

心理学セミナーでの体験

実はこの体験の数年後に参加した心理学セミナーの中で「相手を信頼する実験」をやったことがあります。

2人1組になってやるABワークです。

Aさんは前を向き、Bさんは後ろから両手を前に出して支えるポーズを取ります。

そして、「はい!」という合図と共に、Aさんはそのまま真後ろに倒れていきます。

Aさんが45度ぐらい倒れた時点で、Bさんは事前に準備していた両手を背中に当てて受け止めます。

ちょっと傾いている程度なので、支える側にもそんなに力はいりません。

そして支えてもらう側にとっては、たった45度ぐらいの角度ですが、これがすごく怖いのです!

会場には数十人の参加者がいましたが、悲鳴や歓声が鳴り響いて、めちゃくちゃ盛り上がりました。

終わったらABスイッチして、また同じことを繰り返します。

しばらくやって慣れてきたら、次の指示は、

「倒れる側の人は目を閉じて倒れてください」

というものでした。

これは、さらに恐怖が増します。

目を閉じるだけで、倒れている時間がさっきよりすごく長く感じられる上に、怖さが倍増するのです。

普通に考えれば、この状況で相手が支え損ねて自分がケガする確率はすごく低いのに、身体は恐怖を感じます。

この心理メカニズムは、とても不思議だと感じました。

このABワークは、自分以外の相手を心から信頼する練習として使われていました。

身体を使って、強制的に相手を信頼せざるを得ない状況を作り出して、「相手を信じて身を任せる時の恐怖と気持ちよさ」を体験させるものでした。

僕はこの時に、「サルサダンスと同じだな」と思いました。

相手を信頼して身を任せる、という感覚で言えば、サルサはまさにその連続で踊り続けるタイプのダンスです。

しかも、場合によっては初対面で初めて踊る男性を相手に、女性は身を任せるのです。

きっと、これは不思議な緊張感があることでしょう。

車の運転に似ている

僕はストリートダンスとサルサダンスの女性役の両方を経験してみて、

「車の運転に似ているかも」

と気付きました。

車の運転は、自分で運転している時と、人に運転してもらって助手席にいる時とでは、まったく感覚が違います。

自分で運転している時には、自分の車を操っている感があるので、すべてが自分のコントロール下にある気分です。

でも、人の運転に身を任せている時には、相手によってこちらの気分は大きく変わります。

運転が荒い人の車に乗っていると、緊張感が耐えません。

運転が穏やかな人の車に乗っていると、気持ち良くて寝そうになります。

車酔いしやすい人は、「自分で運転している時には大丈夫だけど、助手席に乗ると酔ってしまう」という声も聞きます。

自分運転している時と、相手の運転に身をゆだねている時の感覚は、まったくの別物なのです。

これと同じことが、ダンスにも言えると思います。

サルサダンスの奥深さ

ストリートダンスは、自分の身体を自分で運転するようなものです。

サルサダンスは、自分の身体をペアの相手に預けて動くようなものです。

女性は預ける側、男性は預けられる側です。

女性は身をゆだねる気持ちよさを味わいます。

男性は、女性を自分のリードで気持ち良くさせる喜びを味わうのかもしれません。(僕はそこまで行けていないので、あくまで想像ですが)

男性は車の運転でも、「自分で運転するのを楽しむタイプ」が多いので、この組み合わせは相性が良いのかもしれません。

女性の身体も車のボディーのように、個性と特徴があるに違いありません。

熟練のサルサドライバーの男性なら、踊りながら相手女性のポテンシャルを見極められるようになるのかもしれません。

「この女性の身体と経験値なら、ターン何回転まで耐えられそうだな。」

「身体はしなやかでポテンシャルは高いけど、まだ初心者で肩に力が入っているのが伝わってくるから、今日は1回転だけに抑えておくか。」

など、踊りながら相手女性の特徴を見抜いて、リードの内容を臨機応変に変えていくのです。

おそらく、ベテランのDさんはそれができるのでしょう。

問題は、僕自身がそのレベルまで行きたいのか?

そこまでのモチベーションがあるのか?

ということでした。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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