From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
通学レッスンに加えて、「レクチャービデオを見ながらの基本ステップ練習」を始めてから数ヶ月たった頃のこと。
先生から、地元の夏祭りの発表会の参加者募集がありました。
先生:「今回の発表会は振り付けしてる時間があまりないから、前回の発表会の時の振りをそのまま使います。」
僕は隣にいる唯一の男子メンバーY君に聞きました。
僕:「前回の発表会っていつだったの?」
Y君:「もう半年以上前ですね。新村さんが入る前です。」
僕:「Y君は出たの?」
Y君:「はい、出ました。」
僕:「そうか。じゃあ、俺は加われないか・・・残念!」
先生:「あ、そうだ!ちなみに今回の発表会は特に時間制限もなくてルールがユルいから、もし自分たちだけで新しい振りを作って出たかったら、OKだよ。」
僕:「マジっすか!出たいです!」
先生:「うん、そう言うと思った!Y君と一緒に何かやる?」
僕:「はい!Y君との振りを考えます。」
先生:「OK!じゃあ、新村君とY君のチームは出場決定ね!」
僕:「ありがとうございます!」
この瞬間、僕はY君と「クラス内ダンスチーム」を結成することになりました。
これまで2人で一緒にレクチャービデオを見ながら練習してきた成果を出すときがやってきました。
上手な人のマネをする
さっそく、僕とY君はレッスンのない日に集合して、振り付け作業を始めました。
とはいえ、僕はまだダンスの振りを自分でゼロから考えるほどの経験値がありませんでした。
Y君も僕より半年ちょっと早めに始めたぐらいです。
僕らはとりあえず、この数ヶ月間で学んだ基本技を組み合わせて動きを作ることを考えました。
ただ、そもそも学んだ基本ステップの数がそんなに多くないので、全部入れても30秒ぐらいで終わってしまいます。
どうしよう?・・・
そうだ!最初なんだから、オリジナルにこだわらずに、上手な人の振り付けをコピーをしよう!
ということで、僕らは自分たちが見て「カッコいい!」と思えるダンスチームの振りを完全コピーすることにしました。
ダンス大会のビデオ
Y君:「それなら、いいビデオありますよ!」
僕:「おっ!マジで?!」
Y君:「ダンス大会のビデオです!」
僕:「いいね!見たい!」
僕らはY君の部屋に集合していたで、すぐに出してきてくれました。
Y君:「これです!この中の、スーパーマリオの曲で踊るチームがめちゃくちゃカッコいいんですよ!」
僕:「スーパーマリオ?!それはいいね!」
Y君は、ビデオデッキにVHSのテープを入れて、再生ボタンを押しました。
キュルキュルと音が鳴って、テープが回り始めました。
そのダンス大会は、歌&ダンスグループの「TRF」のメンバー、サムさんが審査員として主催するイベントでした。
全国から腕自慢のストリートダンサーが集まって、お互いの振り付けを披露し合う大会でした。
Y君:「この大会の優勝チームのTETSUOっていう3人グループの振りが、めちゃくちゃカッコいいんですよ!」
僕:「おぉ!!楽しみっ!!じゃあ、いきなりそのTETSUOのダンスから見せてよ!」
Y君:「了解です!」
Y君はビデオを早送りして、そのダンスチームのパートを頭出ししてくれました。
ダンスが始まりました。
ピコーン!
と馴染みのある音が鳴りました。
あっ!これは!スーパーマリオがコインをゲットした時の音だ!
その後、めちゃくちゃカッコいい曲と共に、めちゃくちゃカッコいい動きが始まりました。
始まって最初の10秒で、僕は完全に引き込まれました。
TETSUOのメンバーの3人の動きはキレッキレで、ちょっとした技も非日常的に見えました。
また、選曲も最高でした。
みんなに馴染みのあるスーパーマリオの曲をベースに、ダンスミュージックにアレンジしてある曲でした。
これは後から知ったのですが、ここで使われていた曲は、
「スーパーマリオ:コンパクトディスコ」
というアルバムからの曲を短くアレンジしたものでした。
その名の通り、スーパーマリオの曲をディスコミュージックと融合して、新しく作ったアレンジ曲でした。
この曲がめちゃくちゃカッコ良くて、鳥肌が立ちました!
そして、その曲の雰囲気にピッタリ合う振り付けが最高でした!
緩急のあるダンス
TETSUOのチームダンスは、緩急があって、最後まで引き込まれました。
曲調がコミカルな時には、面白い動きをします。
曲調がカッコよくなった時には、思い切りキレのある、決め決めの動きをします。
決めるシーンと抜くシーンが絶妙に合わさって、見ている人を飽きさせない振り付けになっていました。
僕は最後まで完全に目がテレビ画面に釘付けになってしまいました。
こんなにカッコいいダンスは、生まれて初めて見た!!
今までテレビで見たダンスだと、マイケル・ジャクソンがNO.1だったけど、このジャンルのダンスは、また違う魅力がある!
曲が終わった後、僕は思わず
「おぉーーーーー!」
と叫んで、大きな拍手をしてしまいました。
・・・つづく。
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