※僕が24才の時に始めたHIPHOPダンススクールの体験談の続きです。
日本にやって来たHIPHOPブームによって、僕が通うダンススクールの生徒数は一気に増えました。
オーナーも乗り気になって、クラス数を増設して、レベル分けも細かくされるようになりました。
僕はスクールに通い始めてからのキャリアは1年ちょっとでしたが、新しい人達がどんどん入ってきたことにより、いつの間にかY君と共に「最長キャリア組」になってしまいました。
僕よりもキャリアの長い生徒たちは、半年前に先生が変わったタイミングで、ごっそり辞めて行ってしまったからです。
おかげで、僕とY君はクラス内では「ダンスが上手なメンバー」扱いになってしまいました。
これはけっこうなプレッシャーでしたが、同時に燃える要素でもありました。
最後列から最前列へ
1年ちょっと前まで、僕とY君は一番後ろの列の狭いスペースで踊っている立場でした。
でも今は、最前列でみんなのお手本として踊ることになりました。
僕らの後ろには、20人以上の新人生徒たちがひしめいています。
なんだか、一気に昇進したような気分でした。
年功序列式の日本企業では、絶対に起こらない現象です。
僕とY君は、これまで以上にダンスが楽しくなってきて、練習量を増やしていきました。
当時の僕の練習スケジュール
当時の僕の仕事は、ジーンズショップの副店長的なポジションでした。
肩書きは副店長ではありませんが、実質やっていることは、店長代理でした。
(これは「全国チェーン店業界あるある」なのですが、正社員候補のアルバイト、もしくは正社員として入社すると、いきなり初日から店長候補として仕事をすることになります。)
僕の働くお店の店長は、エリアの中にあるお店の店長たちのリーダーのようなポジションでした。(一般企業で言えば、係長的な位置づけだと思います)
そのため、他のお店を視察に回ることが多く、自分のお店にほとんどいませんでした。
店長と僕はお互いが休みの日をずらすので、2~3週間顔を合わせないことがよくありました。
そんな状態だったので、スタッフのシフト組み以外の店長業務は、ほぼ全て僕がやっていました。
その結果、労働時間も長くなりがちでした。
当時の僕のスケジュールはこんな感じです。
↓↓↓
朝7時起床
↓↓↓
8時に出発
↓↓↓(通勤1時間)
9時にお店に到着&開店準備
↓↓↓
10時にお店をオープン
↓↓↓(営業11時間:うち休憩1時間15分)
夜9時にお店を閉店&銀行入金業務など
↓↓↓
夜10時に退店
↓↓↓(通勤1時間)
夜11時に帰宅
↓↓↓
夜11時半に夕食
↓↓↓(1時間ブレイク)
午前12時半からダンスの練習
↓↓↓(約1時間練習)
午前1時半に風呂に入る
↓↓↓
午前2時に寝る
↓↓↓(睡眠5時間)
翌日は朝7時起床
というサイクルです。
正直、肉体的にはかなりの重労働でした。
でも、ダンスの練習だけは楽しくてやめられませんでした。
僕にとっては、1日の中ですべてを忘れて目の前にことに集中することができる、至福の時間でした。
たぶん、ダンス練習中はアドレナリンが出まくっていたのでは?と思います。
肉体的には疲れていましたが、精神的には回復している感覚がありました。
また、動き始めると疲れが取れていく感じもありました。
1日中お店で立っていると、足が棒になります。
でも、ダンスのステップを踏むことで、血行が良くなって足の疲れが取れていくように感じました。
スキマ時間を見付けて、どこでも練習
当時、僕は自分の車を持っていなかったので、自転車と電車で通勤していました。
自転車30分&電車30分=トータル1時間
という内訳です。
このうち、電車の待ち時間が10分ぐらい含まれていました。
当時、僕が通勤で使っていた御殿場線という電車は、かなりローカルな路線なので、1本ずつの電車の間隔が長めでした。
昼間で30分~40分間隔。
夜になると、1時間に1本ぐらいの間隔です。
当然、プラットフォームでの待ち時間が長くなります。
たまに閉店作業が10分~15分ぐらい早めに終わって店を出ても、結局は駅で待つことになるので、帰宅時間は変わりません。
そこで僕は、駅のプラットフォームでダンスの練習をするアイデアを思いつきました。
ウォークマンを聴きながら、音楽に合わせて練習するのです。
僕が帰る時間帯の御殿場線のプラットフォームには、ほとんど人がいませんでした。
たまに2~3人ぐらい待っている人がいましたが、そういう時にはプラットフォームの一番端っこまで行けば、誰もいない状態になりました。
僕は電車の待ち時間の15分ぐらいの間に、ステップの練習をするようになりました。
すると、これがけっこう楽しくて、電車の待ち時間があっという間に過ぎました。
駅で練習したいから、お店の閉店作業もできるだけ早く終わらせよう!というモチベーションにつながりました。
当時のお店のタイムカードは15分刻みでした。
15分ごとに残業扱いになる計算です。
たとえば、夜9時45分までにタイムカードを切るのと、9時46分にタイムカードを切るのとでは、残業代が変わってきます。
そのため、たとえば夜9時40分に作業が終わった場合、「どうせならあと6分作業してからタイムカードを切った方が、給料が増える」という心理が働きました。
でも、駅のプラットフォームでダンスのステップを練習するようになってからは、1分でも早く店を出たい!という気分になりました。
数百円の残業代より、時間が欲しい!
と思うようになったのです。
今考えると、この時に「すきま時間を、自分がやりたいことにフル活用するクセ」が養われました。
それが、数年後に英語学習を始めた時にも役立ちました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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