ダンススクールの生徒数が増えたことで、僕らは自由に小さいチームを作ることができるようになりました。
目的に応じて、
・男子3人チーム
・男女混合6人チーム
など、バリエーション豊かにチーム作りができるようになったのです。
目的というのは、主に発表の場です。
スクール主催の市民ホールでの大規模なイベントは、年に一度だけです。
でも、日本全体にHIPHOPブームが広まった今、ダンス人口が増えて、その結果、ダンスのイベント数が増えました。
これは、かなり嬉しい変化でした。
せっかく普段から技を磨いているなら、できるだけ発表の場があった方がモチベーションが上がります。
また、僕は前回の発表会に向けて1つの振りを徹底的に練習しまくる過程で、自分のダンスのスキル全体が底上げされるのを感じました。
最初は狭く深く
毎回のレッスンで違う振りを練習するのは、変化があって楽しいです。
飽きが来なくて続けやすいので、多くのダンススクールでは毎回のレッスンで違う曲と振りを練習するスタイルを取り入れています。
でも、毎回新しい振りを練習するスタイルだと、1つ1つのスキルが深まりません。
でも発表会のように練習する場があると、「みんなに見られるプレッシャー」があるので、1つの振りをやり込む環境が作れます。
自分たちの振りをビデオに撮ってチェックしたり、あーでもない、こーでもない、と試行錯誤を繰り返します。
その過程で、スキルが伸びていくのを感じるのです。
ちなみに、これは英語学習でも同じです。
初心者の頃ほど、1つの英文を何度も音読で刷り込んで、スラスラ言えるようになるまで練習すると、伸びます。
でも、多くの英会話スクールでは「生徒を飽きさせない」ことを前提にレッスンが作られているので、毎回変化に富んだカリキュラムを用意して、広く浅く練習するケースが多い印象です。
ダンススクールも英会話スクールも、「生徒のモチベーションを保つ環境」を提供するのが目的です。
それはとても大事なことです。
だからもし、1つの振りを何度も繰り返し練習して発表する場が欲しかったら、自分たちで外部のダンスイベントを探して参加するのがベストです。
誰でも参加できるダンスイベント
幸いなことに、当時の日本はHIPHOPブームが到来していたので、ダンスイベントが増え始めていました。
先生の話によると、東京では毎週末のようにダンスイベントが開催されているようでした。
ダンススクールの垣根を超えて、子供から大人まで誰でも参加できる発表会のようなイベントです。
ちゃんと審査員も付いて、公平にジャッジして優勝チームを決める、というようなイベントも登場していました。
まるでスポーツの試合みたいです。
僕の地元の静岡では、この時点ではさすがにそこまでの盛り上がりはありませんでした。
ただ、若者が集まる夜の「クラブ」では、ダンスイベントが毎週のように開かれていることを知りました。
クラブは、以前の呼び名では「ディスコ」です。
広いフロアーの真ん中にキラキラ光るミラーボールが回っていて、若者が集まって踊る場所です。
クラブとディスコ
こういう場所は、昭和の時代にはディスコと呼ばれていましたが、平成になってからはクラブと呼ばれるようになったようです。
実は正確に言うと、クラブとディスコは営業形態が違うようです。
ディスコ=お酒を用意して、DJを雇う営業形態。何か問題が起きた時には、お店の責任が大きい。
クラブ=レンタルスペースにDJを呼んで、お酒を提供する営業形態。何か問題が起きた時には、お店側に責任が発生しない。
という違いがあるらしいです。
ただ、お客さん視点では、
・昭和=ディスコ
・平成=クラブ
という感じがします。
オーナー視点では当然、クラブの方が自由でリスクが少ないので営業しやすく、新規オープンするハードルも低いです。
当時の日本全国のダンスブームに合わせて、地方では小さなクラブがたくさんオープンしました。
「ダンススクールに通うほど本格的にやるつもりはないけど、せっかく買ったHIPHOPファッションを着て、HIPHOPの音楽に合わせてちょっと踊ってみたい」
という若者たちにウケてヒットしたようで、クラブの数はどんどん増えていきました。
ただ、この時期の僕はまだ、クラブに乗り込んで自分のダンスを披露する自信はありませんでした。
それに、何となくクラブは怪しい雰囲気があります。
さらに、ダンススクールのメンバーは9割以上が中高生でした。
中高生を夜のクラブに連れて行くのは危険では?
と思い、僕はいったんクラブでのイベントは選択肢から外しました。
その頃、また僕が通うダンススクールに大きな変化がありました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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