※僕が24才の時に始めたHIPHOPダンススクールの体験談の続きです。
「す、スゴ過ぎる・・・」
周りの人達のウィークミングアップの動きのスゴさに圧倒されて、僕ら3人は固まってしまいました。
ここは、東京の蒲田で開かれたダンス大会の控室です。
「ローカルなイベントだから、そんなにたいした実力者は来ないよ。大丈夫!」
という、H先生の言葉を思い出しながら、「全然違うじゃーん!」と心の底で叫んでいました。
みんなちょっと流した動きをしているだけなのに、明らかに人間離れしているのです!
しかも、スゴい動きをしているのが1チームや2チームではありません。
僕ら以外のほぼすべてのチームが、見たこともないような動きをしていました。
彼らが本気を出して踊ったら・・・どうなるんだろう?
そう考えるだけで、ゾワゾワ鳥肌が立ってしてきました。
井の中の蛙
僕は、自分が「井の中の蛙」だったことに気付きました。
ここしばらく、僕は自分がダンスが上手になってきていると思っていました。
僕とY君が通っている三島のダンススクールのクラスの中では、僕らは一番長く通っている生徒です。
1年ちょっと通って、だいぶスキルが積み重なってきました。
地元の発表会では、そこそこ上手に踊れている自信がありました。
前回の市民ホールでの発表会も、自分の中では上出来だと思っていました。
発表会には、地元ローカルテレビ局の「三島テレビ」が来て、イベント全体を撮影していました。
僕の家では三島テレビは契約していないので番組は映りませんが、三島テレビが映る親戚からは、
「テレビで見たよ!上手じゃん!」
という声と、番組を録画したテープをもらいました。
その番組内では僕とY君の踊りがアップで映っていて、
「きっとカメラマンの人から上手だと思われたから、アップにされたに違いない!」
と、嬉しくなりました。
地元代表
そんな感じで最近は調子が良かったので、今回の東京のダンス大会にも参加する気になったのです。
もちろん、東京のダンス大会をナメていたわけではありません。
でもH先生の「ローカルでたいした大会じゃないから!大丈夫!」という言葉を聞いて、けっこうイケるかも?!と思ってしまいました。
さらに、3人での振りが完成した時には感動して、さらに自信がアップしました。
「もしかして・・・優勝!!なんてこともあり得るかも?!地元の三島代表で、東京モンに勝ってきてやるぜぃ!!」
なんて思っていました。
そして意気揚々と乗り込んできたら、控室での待ち時間で、早くも自信を粉々に打ち砕かれました・・・
世界は広い・・・上には上がいる。
そんな現実を、ガッツリ思い知らされた気分でした。
ドラゴンボールのミスター・サタン
僕はこの時、マンガのドラゴンボールのミスター・サタンになった気分でした。
ミスター・サタンは、人間の世界では格闘技の世界チャンピオンです。
人間にしては身体が大きく、力が強く、格闘技も身に付けているので、いつも自信まんまんです。
一方で、主人公の孫悟空とその一派は、多くが地球人ではありません。
特に孫悟空と息子の孫悟飯は、「戦闘民族サイヤ人」なので、人間とは強さの格が違います。
ミスター・サタンはそんなこと知らずに、「天下一武道会」に出場します。
孫悟空たちが出場することなど知らずに、自分が優勝間違いなし!と思って出場するのです。
ところが、孫悟空たちが軽くウォークミングアップしたり、他の出場者たちと戦っているのを見て、ミスター・サタンは度肝を抜かれます。
孫悟空のチームメンバー1人1人の戦いを見るたびに、ミスター・サタンはアゴが外れるほど口を開けて、目が飛び出します。
僕はテレビの前で、笑いながらミスター・サタンを見ていました。
でも今は、まさに自分がミスター・サタンになった気分でした。
(か、敵わない・・・こんなやつらと一緒にリングに上がって戦うなんて・・・ムリ!!ど、ど、どうしよう??)
という気分でした。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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