【いよいよダンスイベントがスタート!:僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編95】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 

※僕が20代でダンススクールに通っていた頃の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。

いよいよ、初めて来たクラブでの、ダンスイベントが始まりました。

トップバッターの女性チームが、キレッキレのダンスを踊り始めました。

見た目が本格的なだけあって、スキルもすごく高いです。

日焼けした肌に細かい三つ編みの髪型で、黒人風ファッションでこれだけガッツリ踊っていると、もうとても日本人には見えません。

僕は、自分が海外に来たかのような気分を味わいながら、ダンスチームの踊りを眺めていました。

このイベントは別に勝敗を決めるコンテストではないので、気楽に見ていられます。

それにしても、このクラブは小さくて狭い空間なので、お客さんとの距離がすごく近いです。

最前列にいる僕の目の前で、ダンサーが手足を素早く動かすと、自分の顔に風圧まで感じられるほどでした。

この距離の近さは、ダンススクールの練習でも味わったことがないものでした。

この距離感が、クラブの特徴なのか?それとも、この店だけの特徴なのか?

分かりませんでしたが、あと少しで自分も踊る側になると思うと、緊張してきました。

大ホールとは違う緊張感

僕がこれまで経験したダンスのイベントは、

・夏祭りの路上(最前列のお客さんとの距離=10メートル以上)

↓↓↓

・市民ホール(最前列のお客さんとの距離=5~7メートルぐらい)

↓↓↓

・東京のデパート(最前列のお客さんとの距離=2~3メートルぐらい)

 

という流れでした。

そして今、クラブの超至近距離のイベントにたどり着きました。

空間の広さという点でいうと、だんだん小さくなっています。

空間の広さに合わせて、お客さんとの距離もだんだん狭まってきて、ついに目の前1メートル以内にまで来ました。

おそらく、この状況が最も近い距離でしょう。

これ以上近くなったら、踊りながらぶつかってしまいそうです。

これだけ近いと、お客さんの表情まで見て取れます。

全員の視線を感じます。

大きなステージとどっちの方が緊張するか?と言われたら、やはり近い距離感の方が視線を感じる分、緊張するような気がします。

 

いつ出番が来るか分からない恐怖

大ホールでのイベントも、デパートでのイベントも、これまではちゃんとした進行表が事前に渡されていました。

進行表には、出場チームの数と名前、出演の順番が書かれています。

本番の前にはリハーサルもあって、1チームが終わったら、すぐ次!みたいな感じで、テキパキ動くことが求められました。

大ホールでは、ステージに出るのにもたもたしていると、「遅いよ!すぐ準備して!」と先生に怒られました。

デパートのイベントも、そこまで厳しくはないかったものの、きっちり進行表に沿って動いていたので、チーム同士のステージ上での入れ替わりはとてもスムーズでした。

でも、今回のクラブでのイベントは、進行表はありませんでした。

受付の人に自分たちの出番がいつ頃になるか確認したところ、「進行表とかは特にないから、分からないですね~。たぶん順番は、DJがその場の雰囲気で決めるんじゃないかな。」と言われました。

そういうものなんだ!

と思って、驚きました。

実際にイベントが始まってからの進行を見ていると、DJがチーム名を呼ぶと、お客さん側にいる人達の中から、ダンスチームのメンバーが出てきて、「イェ~イ!」とか言いながら踊るスペースに立つ、みたいな流れでした。

呼ばれた人達も、「おっ!次は俺たちかぁ~!」みたいなリアクションで、事前に何も知らされていないようでした。

クラブ全体がこのユルい感じなのか?それともこの店だけユルいのか?までは分かりません。

自分たちがいつ呼ばれるか分からないというのも、別の緊張感があります。

このアドリブ感が、クラブのダンスイベントの醍醐味なのかもしれません。

大ホールで求められるスキルとは、また違った部分が鍛えられると感じました。

僕らはドキドキしながら、「次は自分たちの番かもしれない」という緊張感と戦いながら、目の前のダンスチームの踊りを見続けました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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