【ドカン!と丸投げ!】

From  師範代Shinya(新村真也)

(※僕がカナダにビジネス留学していた頃の体験談の続きです)

 

(→前回のつづき)

 

副社長から受けた僕のミッションは、

 

「日本のマーケットを新規開拓せよ」

 

でした。

 

そして、何をどうするか?は自分で決めて動いてくれと言われました。

 

とはいえ、もし助けが必要なら、マーケティング部長のサラや同僚のデイビッドの力を借りていいとも言われました。

 

僕は、とりあえず何から始めればいいのか?

 

を自分で考えてみました。

 

どうしても行き詰まったら、ふたりに相談してみよう!

 

それまでは、せっかく与えられたこの自由の中で自力でどこまでできるか試してみよう!

 

という気持ちになりました。

 

まずは、現地の日系企業の留学あっせん会社と、日本の留学あっせん会社の情報をインターネットを使って集めてみることにしました。

 

日本語の懐かしさ

日本語のサイトにアクセスすると、久しぶりに日本語が僕の目に飛び込んできました。

 

あぁ、懐かしいな・・・

 

僕はカナダに来て以来、プライベートでも日本語をできるだけ見ないようにしていました。

 

なので、日本語のサイトを見ていると、母国語の懐かしさがこみ上げてきました。

 

レアな存在

こうしてカナダのオフィスで日本語のサイトを見ていると、不思議な気分になります。

 

このオフィス内で日本語を読めるのは、自分だけです。

 

ぶっちゃけ、もしここでヤフーニュースや芸能人のゴシップ記事を1日中見ていても、誰にも気づかれません。

 

僕のパソコンの画面をのぞき込んでも、誰も僕が何をしているのか分からない・・・そう思うと、なんだかとても不思議な気分になりました。

 

自分にしかできない仕事・・・そんなことを考えていたら、ウキウキしてきました!

 

リサーチ開始!

日本語で「バンクーバー 留学エージェント」をキーワードにしてしばらく調べていると、いろいろと出てきました。

 

バンクーバーには、日本人向けの留学あっせん会社がけっこうあることが分かりました。

 

そういう会社は、たいてい日本に本社があって、そこからバンクーバーの語学学校や大学を紹介して、現地でアフターサービスをするために、ここバンクーバーにオフィスを置いているようでした。

 

僕は、そういう会社をすべて調べ上げて、会社名と提携サービス内容を英語に翻訳して一覧表にしました。

 

また、現地にオフィスはないものの、日本にオフィスがあって、バンクーバーへの留学をあっせんしている会社のリストも同じように作りました。

 

こうすれば、僕が去った後も後任者に引き継ぐことができます。

 

テレアポ

①現地にオフィスがある日系企業

②現地にオフィスがない日系企業

 

この2種類の中で、一番コンタクトが取りやすい会社、しかも直接会って話ができそうな会社は、②のオフィスがある会社だろうな、という結論に達しました。

 

そこで僕は、人生初の「テレアポ」をかけてみることにしました。

 

テレアポって何?

テレアポというのは、「電話営業」のことです。電話をいきなり会社にかけて、プレゼンをする機会を作ってもらうためのアポイントを取り付けるのが目的です。

 

いきなり営業電話をかけることになるので、面倒がられたり、ぞんざいな対応を受けたりすることが多いので、最もストレスの多い仕事のひとつと言われています。

 

ちなみにテレアポは「テレフォン・アポイントメント」の略ですが、和製英語です。

 

英語ではテレアポを表す特定の単語はなく、専門用語では、

 

cold call

 

と呼ばれます。

 

coldというのは、「冷たい」という意味です。

 

英語では、しっかり関係性が築けて仲良くなっているお客さんのことを、hot と呼び、初対面で警戒心バリバリの人を、cold と呼びます。

 

「熱いリアクションを返してくれる人」

 

「冷たいリアクションの人」

 

と言い換えることができます。

 

僕が今からやろうとしているのは、

 

cold call です。

 

それを今からやるのです!

 

一瞬、「メールでもいいじゃん?」という言葉が僕の頭をよぎりましたが、振り払いました。

 

メールでは後回しにされやすく、返ってくる確率が低い上に、相手の興味があっても返信が遅くなりがちです。

 

僕がここで働ける残りが1週間という期間を考えると、メールのやりとりでは間に合いません。

 

相手のリアクションをじかに感じ取れる電話しかない!と直感しました。

 

僕は、おそるおそる電話の受話器を取り上げ、電話番号をプッシュしました・・・

 

・・・つづく。

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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