From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回までの記事では、
・人間は本能的に変化を嫌う
・環境の変化に対して不安を感じる
・身近な人が変化するのを脅威に感じる
・自分の中にある不安が、他人に投影される
・相手が言ってくる言葉は、心の奥底で自分自身が思っていること
ということをお伝えしました。
批判してくる相手の中にある不安と、自分の中にある不安の両方が見えるようになると、だんだん冷静に状況を見れるようになってきます。
冷静になったら、次は最後のステップです。
ステップ③自分が本当に進みたい道を選ぶ
冷静になった時点で自分自身への質問をしてみます。
①私は逆風の中でも前に進みたいのか?
(周りの反対を押し切って、英語学習を続けたいか?)
②今はとりあえず、逆風のない道を選ぶか?
(とりあえず英語学習をやめて、周りとの対立を避けるか?)
あなたはどちらを選びたいと感じるでしょうか?
僕はこの2つに正解はないと思っています。
というより、ジャンルによって変わるのが正解だと思っています。
自分にとって、これだけは譲れない!というものに関しては、①の逆風を進むパターンの方が後悔しない確率が高いでしょう。
でも、何でもかんでも逆風の道を選んで進んでいたら、疲れて倒れてしまうかもしれません。
僕個人は色んなジャンルで①を選ぶことが多いのですが、だからこそ今までにたくさんの摩擦と逆風を経験してきました。
逆風に疲れすぎて、自分が何のためにこの方向に進んでいるのかよく分からなくなったこともあります。
「戦う対象を賢く選ぶ」というのも、戦略として大事です。
本当に大事な局面で力を発揮するためにも、あまり小さなことで戦わない方が良いこともあります。
あなたにとって、英語学習は「絶対に譲れない大事なジャンル」でしょうか?
逆風の中を進むに値するジャンルでしょうか?
それを自分自身に問いかけてみることをオススメします。
たとえば、「英語を身につけて収入をアップさせたい!」と思っているとしたら、英語じゃなくても収入アップにつながるスキルはたくさんあります。
簿記や営業などのスキルを身につけた方が、収入アップに直結しやすいかもしれません。
英語学習だと周りから反対や批判されるけど、簿記や営業の勉強なら周りから反対されないかもしれません。
職業として英語を教えている僕が言うのも何ですが、英語ができなくても、別に人生で困ることはありません。
あなたにとって、英語学習でなければならない理由は何でしょうか?
それを見つめ直す機会でもあります。
ぜひ、この記事を読み進める前に、あなたが「他のジャンルではなく英語学習の道を選んだ理由」を紙に書き出してみてください。
何個でも構いません。多ければ多いほど、自分の価値観が見えてきます。
その上で、英語学習がそこまで優先順位が高くないと判断したら、スッパリあきらめて別の道を選ぶのもアリです。
この選択に正解or不正解はありません。
もしあなたが「英語学習を続ける道」を選んだ場合は、次のステップに移ります。
英語ができない自分=価値がない自分?!
次にチェックしてみて欲しいのが、
・英語ができる自分=価値がある自分
・英語ができない自分=価値がない自分
という図式にハマっていないかどうか?
ということです。
これは、英語学習者がハマりやすい心境です。僕自身も何度かハマったことがあるので分かります。
この図式が自分の中にあると、英語学習で目に見えた成果が出ていない時に、とても不安になります。
そして、周りの人達に「お前が英語?ムリでしょ!」と言われた時に、自分の存在価値そのものを否定された気分になって、怒りと悲しみがこみ上げてきます。
「英語ができる私も、できない私も、価値がある」
と何度も声に出してみてください。
しばらく続けると、相手への怒りも収まってくることが多いです。
・・・つづく。
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