【どんなにガンバっても英語が話せるようにならない人はいますか?⑫最終回】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
今まで11回に渡ってお伝えしてきましたが、最終回の今日は、今までお伝えした内容をまとめます。
 

①みんな同じ

・ほとんど英語学習者は一度は「どんなにガンバっても自分は英語が話せるようにならないのでは?」と不安になったことがある。(定期的にそう感じるのが普通)
 
 
・不安や焦りを感じているときには、「周りの人たちと自分」を比べて、自分だけが上達ペースが遅いと感じているケースが多い。
 
 

全員に共通する3つの要素

①やり方 + ②期間(時間)= ③結果
 
 
・欲しい結果に直結するやり方を選択していないせいで伸び悩みを感じている人は、実はけっこう多い。(例:英語を話せるようになりたいと思いながらも、声出し練習を一切しないで、ひたすら英文の書き写し練習だけをしている等)
 
 
・良い方法やテキストを探すこと自体に時間をかけ過ぎると、肝心なトレーニング時間が取れなくなってしまう。(ノウハウコレクター状態)
 
 
・英語がある程度満足に話せるようになるまでに必要な「期間」を見誤っているケースも多い。(2,000時間の法則)
 
 

個人で違う3つの要素

・全員が同じ学習メニューを同じ期間続けても、まったく同じ結果が出るわけではない。
 
 
①バックグラウンド
 
②性格
 
③好み(向き不向き)
 
 
この3つが絡み合うことで、結果に影響を与える。
 
 
・自分の個性に合わない方法で続けていると、英語学習がツラい修行の場のようになってしまう。
 
 
・長い目で見ると、楽しみながら英語学習を続けられる方法を続けた方が成果が出やすい。
 
 
 

自分の得意なルートで英語山を登る

・英語山を登るルートは1つだけではない。(英会話だけではない)
 
 
・例えば「自分の細かいミスが気になって、英会話の最中に何度も止まってしまう。」という性格で伸び悩みを感じている場合、「あえて英会話から離れてTOEICテストなどのジャンルに打ち込んでみる作戦」を取るのもアリ。
 
 
・先に自分が得意なコースで山を登り切ったら、見える景色が変わる。
 
 
・一度「得意ルート」で登り切った後に下山して、もう一度「苦手ルート」から登り直した方が、最初から苦手ルートで登るよりも効率が良いケースが多い。
 
 

「英会話ゴール」を見直す

英会話ができる=ペラペラ
 
 
という図式を見直す必要があるかもしれない。
 
 
・「話せる」or「話せない」の2極化で考えていると、その中間にいる自分を認められなくなってしまう。その結果、何年たっても「自分は英語を話せない」というレッテルを自分自身に貼り続けることになる。
 
 
・「ネイティブを相手にスピーディーにジョークを交えながら、完璧な発音で話せるようになる」ことを目標にしていると、なかなか到達できずに苦しくなる。
 
 
・多少カタコトでもしっかり相手に通じる発音&多少間違えても相手の理解に支障が出ない文法力を目指すのが現実的。
 
 
・僕(師範代Shinya)の目指す英語のレベルは、「マジシャンのセロさんの話す日本語レベル」
 
参考動画
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以上です。(より詳しく知りたい場合は、以前の記事の中で詳しく書いてあります)
 
 

最後に

最後にお伝えしたいことは、「進むペースや目指すゴールは人それぞれ違って良い」ということです。
 
 
みんながみんな、「ネイティブのようにペラペラ話せるようになる」のをゴールにする必要はありません。
 
 
また、途中でゴールを変えるのもアリです。
 
 
「最初はネイティブレベルのスピードの英語でジョークを飛ばせるぐらいになりたいと思ってたけど、今は現実が分かった。目標は言いたいことがしっかり伝わるレベルになりたい。」
 
 
という風に変えた場合、それは妥協やレベルダウンとは違います。
 
 
最初の頃には見えていなかったことが見えるようになって、英語に対する見方や向かい方が変わった証拠です。
 
 
ゴールを現実的なものに見直すことは、決して「後退」ではなく、「前進」なのです。
 
 
英語学習というのは、いつか究極のゴールに到達するものではなく、それ自体が「道」だと思っています。
 
 
「自分の人生の中に英語学習がある」
 
 
それ自体に意味があると、僕は思うのです。
 
 
そういう点で、武道と英語はとても似ています。
 
 
剣道、空手道、英語道、みたいな感じです。
 
 
僕が今まで会って話したことのある武道の達人(剣道&空手)たちは、「黒帯を取ったらそこで終わり」「もう練習しなくて済むぞー!」という人は1人もいませんでした。
 
 
達人にとっては、黒帯を取るのはあくまで「道の途中の目印」ぐらいでしかありません。
 
 
僕が極真空手を習っていた頃、めちゃくちゃ強い黒帯の先輩(エリア内で最年少で指導員レベルにまでなった人)にこんな質問をしてみたことがあります。
 
 
「先輩はこれ以上強くなって、どこを目指すんですか?」
 
 
すると先輩は答えました。
 
 
「いや、どこを目指すとか、そんなのないよ。だって、空手って楽しいじゃん?サンドバッグを蹴っていい音が鳴り響いたら、気持ちいいじゃん?俺は空手をやっている自分が好きなんだ。人生の中に空手があるだけで、幸せなんだよね。ただそれだけ。だから俺はたぶん一生、空手を続けるだろうなぁ。」
 
 
さわやかな笑顔でそう答えた先輩の顔は、めちゃくちゃカッコ良くてイケメンに見えました。(実際に顔が整ったイケメンでしたが)
 
 
あれから20年以上たった今、僕も英語に関しては先輩と同じ感覚になったような気がします。
 
 
何か明確なゴールがあるわけではなく、どこかを目指しているわけではありません。
 
 
最近は誰かと自分を比べて、「どっちが英語力が高いか?」などということにも興味がなくなりました。
 
 
でも「常に刃を磨く作業」が楽しいです。
 
 
毎日音読しながら、少しずつ新しい表現や英単語を覚えていくのが楽しいです。
 
 
自分の生活の中に英語学習があるだけで、人生が充実します。
 
 
シンプルに「英語道を歩くこと自体を楽しむこと」が、英語学習の醍醐味のような気がしています。
 
(完)
 
 
 

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