【20年ぶりに受けたボイストレーニング②】

From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

ボイストレーナーの毛利さんのプチセミナーを受けた僕は、衝撃を受けました。

毛利さんは、自身の声を「Before & After」で聞かせてくれたのです。

Before は、トレーニングをする前の毛利さんの地声です。何もしないと、芸人の出川哲朗さんにそっくりな声です。

なんというか、軽い雰囲気で、「小物感」を感じさせる声質です。(実際の出川さんはお笑い界の大物ですが)「いじられキャラ感」が出ています。

After は、夜のラジオ番組のDJのような雰囲気の声です。しっとりしていてツヤがあり、内側からにじみ出る自信を感じます。「大物感」漂う声質です。

アニメに出てくるキャラの声優さんで言えば、「伝説の最強戦士」を演じる人みたいです。

 

コンプレックスから生まれたスキル

毛利さんは、以前はミュージシャンとして活動していたそうですが、自分の声にコンプレックスがありました。

声を使って人を感動させる仕事をしているのに、自分の声が嫌いだったのです。

そんな「声コンプレックス」を解消しようと思い立ち、声に関する研究を続けました。

国内外の本や最新の研究書を読みあさり、声に関するあらゆる情報を世界中から集めていきました。

そして、学んだメソッドを自身で試すうちに、「声質は科学的に変えられる」と分かったそうです。

 

声質を決める要素

「声質は、生まれつきのものではない。訓練でいくらでも変えられる。そして自分の声が変わると、周りの人たちへの印象が変わる。出会う人たちの反応が変わる。その結果、人生が変わる。」

それが、毛利さんのコンセプトです。

自分の声を自在にコントロールできるようになることで、自信をつけて人生を変えよう!

というのが、毛利さんの考え方なのです。この考え方に、僕はすごく共感しました。僕がいつもブログやYouTube動画を通じてお伝えしている、

英語を身につけて、人生を変えよう!

というコンセプトに似ています。

 

英語とボイストレーニングの共通点

英会話とボイストレーニングは共通点が多そうです。

どちらも、自分の声を使います。

英語で良い発音をするコツは、「自分の舌と声をコントロールして、日本語とは違う周波数の音を出すこと」です。

ボイストレーニングが、英語の発音習得にも良い影響を与える気がします。

それに、ただ英語を話せるようになるだけではなく、

「良い声で英語を話せるようになる」

方が、非日常感が出せます。

 

声質を決める3つの要素

声質を決める3つの要素は、

①声を響かせる場所

②声のトーン(音階)

③息の量

です。①から解説します。

声というのは、そもそも何でしょうか?

声は、空気の振動です。

人間の喉にある「声帯」は、肺から出てくる空気に振動を与えて、声に変えています。

ほとんどの人は、この「声帯」が、声質を決めると思っています。

たしかに、声帯は生まれつきのものです。

でも実は、人間の声質を決めるのは、実は「声帯」だけではありません。

声帯というのは、単に「ピンボールの発射装置」に過ぎないからです。

発射されたボールがどこをどんな風に通って外へ出て行くか?で、向かう方向性やスピードが変わってきます。

人間は声帯から出た声(空気の振動)を、身体の他のパーツに響かせることで、外へ出しています。

 

声を響かせる4つのパーツ

響かせるパーツは、大きく4つあります。

胸、喉、鼻、頭蓋骨の4つです。

この4つのパーツのうち、どこに強く響かせながら話すか?によって、声質は大きく変わります。

たとえば、胸を響かせながら話すと、どっしり落ち着いた声になります。

反対に、上の方=鼻に響かせながら話すと、出川哲朗さんのような軽い声質になります。

ふだん、身体のどこに響かせながら声を出しているか?

によって、声質が決まってくるのです。

つまり、声質とは、その人の「クセ」なのです。

その人が声を出すときに、身体のどこに響かせながら話しているか?によって、声質が決まります。

ボイストレーナーの毛利さんは、以前は声を出すときに、「鼻に響かせるクセ」があったので、出川哲朗さんのような声質になっていました。

それを胸に響かせるようにコントロールすることで、ラジオのDJのような「イケボ」になったのです。

・・・つづく。

※このブログで解説しているボイトレメソッドは、毛利さんのYouTube動画チャンネルでも見ることができます。良かったらチェックしてみてください。

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