From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダに3ヶ月間留学してから帰国後の、日本での体験談です)
(→前回のつづき)
英会話スクールの採用研修の5日間の缶詰め研修を終えた僕は、「採用結果報告には、しばらくかかるだろう」と思っていました。
ところが、結果は思ったより早く出ました。
研修の終了日の2日後、僕の携帯に電話がかかってきました。
おそるおそる出てみると、僕を最初に面接してくれた女性の方からでした。
「研修お疲れ様でした。その後、講師の仕事に適性ありという結果が出たので、正式に採用させていただきます。おめでとうございます。」
「本当ですか!!ありがとうございます!!嬉しいです!!」
僕は、嬉しくて飛び上がりそうになりました。
やったー!!ついに!!想像が現実化したぞ!!
引き寄せ
僕は、この英会話スクールでビラ配りのバイトをしながら、自分がクラスルームで英語を教えている姿をワクワクしながら想像していました。
その姿が、果たして現実化するのか?
「高卒は採用しない」という会社のルールさえも覆すような出来事が起こるのか?
分かりませんでしたが、なんとなく予感めいたものはありました。
今思い返せば・・・ですが、この時に「引き寄せの法則」が働いていたような気がします。
「引き寄せの法則」とは、リアルに感じられるくらいまでハッキリと想像できることは、現実化するという考え方です。
一見、不可能に見えることでも、想像しているうちに、思わぬ形で現実化するそうです。
僕は、スピリチュアルな世界をあまり信じていません。
でも、ここまでタイミング良くいろんな人たちが手を差し伸べてくれることに、不思議な力の存在を信じないわけにはいきませんでした。
とにかく、これで僕は、史上初の高卒の英会話スクール講師になりました。
もちろん、この会社以外で僕と同じような経歴で英会話スクール講師になっている人もいるかもしれません。
英会話スクールは、星の数ほどあります。
でも、少なくともこの会社内では、史上初だと言われました。
別世界
この先、帰国子女、ネイティブ、海外の大卒者などの「日本の英語界のエリート達」に混じって仕事をすることになると思うと、ワクワクしました。
僕は、自分がこれまでとはまるで違う別世界に突入し始めていることに気づきました。
これまでは、自分と同じ高卒や専門学校卒の人たちに囲まれた世界にいました。
同じ環境の人同士でいると、快適です。劣等感は感じにくいし、仲間意識も強くなります。
でも、これからはおそらく、「格上の人たち」と一緒に仕事をすることになります。
特に、これまで自信のあった「英語力」に関しては、自分はこのグループの中では下っ端の分類になるはずです。
この英会話スクールで講師として働くには、最低でもTOEIC900点が必要と言われていました。
でも、僕は帰国後すぐに受けたTOEICの結果がまだ出ていなくて、CASECのオンラインテストを受けて、その結果を代用として提出していました。
でも、CASECの結果のTOEIC換算は、810点でした。
採用条件には90点も足りないのに、なぜ受かったのか?と思って後から聞いてみたら、
「独学でTOEICを800点以上に伸ばした実績のある人は、その後も独学を続ける確率が高いんです。
特に新村さんには、職人気質を感じます。TOEIC900点を越える英語力を身につけるのは、時間の問題だと判断しました。」
と言われました。
職人気質
僕はこの言葉を聞いて、思ったよりずっと深く自分を観察されていることに気づきました。
確かに、僕は今後、英語学習をやめるつもりはまったくありません。
自分がどこまで行けるか?を見てみたいし、何より自分が少しずつレベルアップしている実感が嬉しいのです。
僕は昔から、
「求道者」、「研究者」、「達人」、「職人」
といった言葉に惹かれる傾向がありました。
奥の深い英語は、僕にとって絶好の「研究対象」です。
英語と日本語は、地球上で最も共通点の少ない言語同士なので、僕ら日本人が本当に英語を極めようと思ったら、おそらく一生かけても足りないくらいです。
英語を仕事で使おうが、使うまいが、僕にとっては英語学習を続けることに変わりません。
でも、英語を使う仕事に転職したことで、自分の英語力をもっと伸ばしたいモチベーションがわき上がってきました。
・・・つづく。
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