From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
(過去のストーリーも今ちょうどTOEICの話ですが、今回の記事は、先月受けたばかりの現在進行形です)
広い部屋の一番前にある教壇には、ちょっと大きめのCDラジカセが置いてありました。
部屋を見回すと、四隅に大きなスピーカーもあります。
(あ~!どっちだろう?もしあの4隅のスピーカーからだったら、けっこうキツいなぁ・・・この広さで、4つのスピーカーは、かなり響きそうだ)
そう思いながら、自分の席を探しました。僕のこれまでの経験上、最も有利なのが真ん中寄りの一番前の席(ラジカセの目の前)で、次に有利なのが真ん中寄りの一番後ろの席です。
すると・・・なんと!!
真ん中よりちょっと左側寄りの、一番前の席でした!!
これはラッキーだ!!
ウキウキしながら座ると、また驚きました!!
会場の席の配置が、かなり広く取ってあるのです。
横の人との間隔が、2席分空けてあります。
ただ、前後はずらさずに、すぐ後ろに人がいる感じです。(おそらく、前後の軸をずらすと後ろの人の目線から前の人の解答用紙が見えるからかもしれません)
とはいえ、この広々した空間の取り方は、とっても嬉しいです!隣の人のヒジにあたらないように気をつける必要がありません。(僕は左利きなので、並びによっては隣の人とヒジがぶつかってしまうことがあります)
しかも、一番前なので、足を伸ばしてリラックスすることもできます。
さらに!!それだけではありません!!
快適な環境がもたらす効果
イスと背もたれにクッションが付いているのです!!これは嬉しいです!!
かなり快適な2時間を過ごせそうです。
こういう身体的な環境は、心に影響を与えます。そして、心が脳に影響を与えて、脳がTOEICのパフォーマンスに影響を与えるのです。
だから、いかに快適な環境でテストを受けるか?はとても大事な要素だと僕は思っています。
実際に、僕自身のテスト結果は、けっこうこの「環境」に影響されています。これまでのベストスコアの975点は、席が一番後ろだった時に出ました。
その他にも、735点から点数が大幅にアップして870点を取れた時にも、一番前の席でした。
とはいえ、どの会場で受けるか?どの部屋で受けるか?どの席で受けるか?は、自分でコントロールできる領域ではありません。
なので僕は今まで、少しでも環境を自分でコントロールするために、「マイクッション」を持参してイスに敷いて使ったり、数万円する「高級シャープペン」を使って最高の書き味を実現したりしていました。
イニシャルDのカッコ良さ
でも今回は、東京に引っ越してきて初めてのTOEIC受験だったので、そういった小道具は使えませんでした。
引っ越すタイミングでクッションは捨ててしまい、高級シャープペンはメルカリで売り払ってしまいました。
なので、今日僕が会場に持参したのは、懐かしの「ロケットえんぴつ」1本と、ちぎれて小さくなった消しゴムだけでした。
ものすごくチープな道具ですが、僕はこの状況に、「イニシャルD」に通じるカッコ良さを感じ始めました。
(※以下数行は、あなたがイニシャルDというマンガを知らない場合は意味不明だと思うので、読み飛ばしてください)
イニシャルDでは、主人公のタクミが、豆腐屋の親父が商売で使っている「古くてボロいクルマ」を運転しながら、峠でいきがっている走り屋の「最新のハイスペックのスポーツカー」を次々とブチ抜いていく、というストーリーです。
タクミが長年培った超絶ドライビングテクニックを駆使することで、おんぼろ車でもすごい速い走りをすることができます。
このギャップに、男心がしびれます!
「安っぽいロケットえんぴつとちぎれた消しゴム」を使ってTOEIC高得点を叩き出すのは、タクミが超絶テクニックで走り屋をやっつけるのと同じくらい夢とロマンがあるのでは?
と、自分の都合のいいように解釈して、モチベーションを上げていました。
まさかの展開!
そんなことを考えていたら、テストの説明が始まりました。TOEICでは、いつもCDから試験の説明文が流れます。
試験官がCDラジカセを押すと・・・なんと!!CDラジカセのスピーカーから音が鳴り始めたのです!!
部屋の4隅にあるスピーカーではありませんでした。
これは予想外の展開でした!!これだけ広い部屋で、あえてラジカセのスピーカーを使うとは!!
試験官の人が話すときのマイクの音声は、四隅のスピーカーから聞こえてきたので、スピーカーの故障ではないはずです。
これはあくまで僕の個人的な予想ですが、もしかして、4隅のスピーカーに対して受験者から苦情が殺到して、広い会場でもラジカセのスピーカーを使うようになったのかもしれません。
それにしても、後ろの方の席の人にはちゃんと聞こえているのだろうか?
一番後ろの席から前の教壇までは、少なくとも30メートルくらいはあります。
テスト再生の時には、特に何の不満の声も出なかったので、この部屋は音が通りやすいようにできているのかもしれません。
とにかく、
・1番前の席
・広々した空間
・聞きやすいラジカセ音
という3拍子揃った最高の状態で、TOEIC本番が始まりました。
・・・つづく。
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