from 師範代Shinya
(→前回の続き)
僕は英語講師になってからも、従来式の学校で習うような
「ムズカしい漢字の文法用語を使ってルール解説をする本」
を読んだことがありませんでした。
文法用語とは、たとえば ing のことを「現在分詞」と呼んだりする言葉のことです。
crying child(泣いている子ども)
のことを、文法用語では、
「現在分詞の形容詞的用法」
など、仰々しい言葉で表現します。
僕は学生時代から、こういう学術的な言い回しにアレルギーがあって、すごく苦手でした。
「現在分詞の形容詞的用法」という言葉を知らなくても、イメージ英文法で見れば、そんなに複雑ではありません。
イメージ英文法では、
ing = ~している最中
というコアイメージだけ知れば、後は
crying child(泣いている最中の子ども)
というように、スーッと頭の中に入ってきます。
また、学校の授業でよくある「和訳」も一切やってきませんでした。
「正しい日本語に訳す」という作業は、英語だけではなく高い日本語力も必要です。
僕にとって和訳は、「英語をスピーディーに処理する能力」とは、また別物だと感じていました。
実際に、英検でもTOEICでも、和訳問題は出てきません。
カナダで仕事をしている時にも、「英語を英語の語順のまま理解して、ざっくりでいいので全体像をつかむスキル」の方が、実務では役に立つと感じていました。
だから、僕は和訳には一切手を出しませんでした。
代わりに、ニュース英語のような堅い英文も、イメージ英文法だけで精読していました。
僕は専門用語を勉強することなく、自分がどこまで行けるか試してみたかったのです。
TOEIC900点への挑戦
カナダから帰国後、英会話スクールの講師に転職してから、僕は自分の英語トレーニングの内容を変更しました。
それまでは、自分のレベルより少し背伸びした英文(ニュース英語など)を音読トレーニングの素材にしていました。
でも、転職後はレッスン準備に時間とエネルギーをかなり持って行かれました。
そこで、僕は自分が教えるクラスの英文(初級~中級レベル)を自分の音読素材に変えたのです。
教える用のテキストの英文を暗記するところまで、グルグル回しながら音読しました。
その結果、自分の英語力アップという点では「基礎固め」はできましたが、「上限伸ばし」はできませんでした。
TOEICの点数も、800点台なかば~後半をウロウロしていて伸び悩んでいました。
でも、1年ほど経って仕事にも慣れてきた頃、また自分の英語力の上限を伸ばすトレーニングに切り替えました。
同時に、数ヶ月に1回ペースでTOEICを受け続けました。
試験対策はしない
もう1つ、僕がこだわっていたのが、「試験対策をしないこと」でした。
試験対策とは、1点でも多く取るための受験テクニックです。
たとえば、
・問題文の先読み
・冒頭の「WH語」だけに集中してリスニングして、正解の選択肢は消去法で選ぶ
・空欄の前後の英単語だけを見て、正解を選ぶ
・スキミングやスキャニングなどのリーディング術
などなど、数え上げたらキリがないほどたくさんあります。
これらの受験テクニックにはそれぞれレベルがあって、土台の英語力の高さによって効果や使えるシーンが決まってきます。
・初心者が使うとすぐ点数が上がりやすいもの(中級以上の人には、あまり点数に影響がない)
・中級レベルで行き詰まっている人が使うと、ポンと点数が上がるテクニック(初級レベルの人はまだ使えない)
などです。
当然、900点以上を目指す人向けのテクニックもあります。
ただ、僕は当時、これらの上級者向けテクニックをあえて使わない(知らない状態)で、土台の英語力だけでどこまで行けるか試してみたくなりました。
それができるのは、今しかありません。
今後、英語講師としてのキャリアを積んでいけば、いずれ必ずTOEIC上級コースを担当することになります。
そうなったら、自分の受験の時にも、テクニックを自然に使ってしまうでしょう。
もちろん、まったく無策でテストを受けては、実力を発揮できません。
「問題慣れすること」は、実力を発揮する上で大事です。
そこで、僕は本番2週間前から、2時間タイマーをセットして、公式問題集を解く作業を、トータル2回やりました。
解いた後も、間違えた箇所をカンタンにサラッと見て正解をチェックするだけで、細かい分析まではしませんでした。
本番前の対策といえば、それだけです。
ついに!・・・
TOEICテストを数ヶ月おきに受験しながら、1年弱経った頃、「上限伸ばしトレーニング」がついに実を結びました。
915点を取れたのです!!
この時は、とても嬉しかったです。
テストの点数にこだわっていたわけではありませんが、英会話スクール講師としての「泊を付ける」という意味でも、TOEIC900点は1つのマイルストーンでした。
900点以上取れる人は、TOEIC全受験者の上位3%と言われています。
イメージ英文法の力だけで、上位3%に入れたことは、僕の中で1つの大きな自信になりました。
その自信は、自分自身の能力に対する自信だけではなく、
「文法用語やルールを暗記しなくても、ここまで行ける」
という証明ができたという意味での自信です。
「これで、生徒さんたちに対しても、自信を持ってイメージ英文法を勧められるぞ!」
という気持ちになりました。
と同時に、僕は「自分の英語力を上げる冒険」が、1つの区切りを迎えたことを感じました。
ところが、この後すぐに、僕は「仕事で最も恐れていた事態」に直面しました!
・・・つづく。
P.S.
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