from 師範代Shinya
(→前回の続き)
カナダの現地企業でインターン生としてフルタイムで働き始めた僕の、当時の英語力はTOEIC735点でした。
前回の記事でお伝えした通り、
1.マーケティング部門の仕事①競合他社のリサーチ資料作り
2.マーケティング部門の仕事②週1~2回の戦略会議への参加
3.マーケティング部門の仕事③新規販路の開拓のための電話営業
の3つは、予想よりもスムーズにいきました。
これは僕にとって、大きな自信になりました。
一方で、苦戦した仕事もありました。
それが、「受付の仕事」です。
4.受付カウンターの仕事①来訪客への対応(あんまり来ない)
5.受付カウンターの仕事②大学の先生たちの対応(よく来る)
6.受付カウンターの仕事③電話への対応(電話はよく鳴る)
の3つを、自己採点すると、こんな感じでした。
↓↓↓
4.来訪客への対応(あんまり来ない)=6点
受付に直接来る人は、たいていアポを取っています。
僕がやるべきことは、誰と会う約束かを聞いて、「アポの相手に内線で電話をかけて、部屋に案内する」という作業でした。
多少聞き取れなくても、身振り手振りが使えるので、コミュニケーションは問題ありませんでした。
ただ、たまにリスニングに苦戦することもありました。
僕たちは「今日、誰が何の用で来るのか」を事前に知らされていないので、すべては来客の話す内容だけで判断するしかありません。
ただ、来客はみんなが説明上手ではないので、たまに僕の方が状況を飲み込めずに、理解に限界を感じることがありました。
ただ、そういうケースは頻度としては多くはなかったので、プラスマイナスを合わせて6点ぐらいが自己評価です。
5.大学の先生たちへの対応(よく来る)=7点
僕の働いていた企業は私立大学なので、先生たちが受付に来て話しかけてくれることもよくありました。
先生たちは職業柄、すごく滑舌が良いので、英語がとても聞き取りやすかったです。
対面だと身振り手振りが使える上に、先生たちはみんな愛想が良く、雑談する分には特にコミュニケーションには困りませんでした。
ただ、たまに困った事態になって相談された時には、何がどうなって困っているのかを理解するのに苦戦しました。
おそらく、僕がこの会社のルールや仕組みを理解する背景知識が足りなかったことも、原因だと思われます。
雑談は自己採点10点ですが、先生達のピンチにあまり役立てなかったという点では、プラスマイナスを合わせてトータル自己採点は7点ぐらいです。
6.電話への対応(電話はよく鳴る)=5点
正直、これが一番キツかったです。
電話は、顔の表情やジェスチャーが使えません。
純粋なリスニング力だけが試されます。
電話対応の頻度で言うと、基本的には僕の隣の席にいるブロンド美女の人が対応してくれるのですが、彼女が昼休みの時間や外出中には、僕が電話を取らなければなりません。
僕の当時のリスニング力でうまく対応できるかどうかは、完全に
「電話の相手のキャラと要件次第」
という感じでした。
配送業者などの肉体労働系の人達の話す英語は、とても早口でカジュアルで、背景音もガヤガヤして聞き取りづらかったです。内容も分かりづらいことがありました。
一方で、社長や副社長宛にかかってくる電話は、しっかりした口調の人が多く、話し方も穏やかで聞き取りやすい印象でした。
ただ、幹部あての電話の話では、ボキャが難しくて、僕が理解できずに何度か聞き返したこともありました。
全体的には、2回に1回は苦戦していたので、自己採点は半分の5点です。
番外編(最もキツかった)
これは業務と呼べるのかどうか分からないので番外編にしますが、僕が最もリスニングで苦戦したことがあります。
それは、僕の隣の席のブロンド美女がたまに僕に話しかけてくることでした。
その時の対応が、一番緊張しました。
緊張と言っても、「美女と話すドキドキ感」ではなく、「また聞き取れなかったらどうしよう?」という恐怖です。
彼女はヨーロッパからの移民らしいのですが、僕から見るとほぼネイティブです。
超早口でぶっきらぼうな感じで話す上に、砕けたカジュアル表現を多用してきます。
僕が聞き取れずに「もう一度言ってくれますか?」とお願いしても、あまり言い直してくれず、「まあいいわ、忘れて」みたいなリアクションでした。
その割に、よく僕に話しかけてくるので、対応に苦労しました。
ちなみに、彼女が僕に持ちかける話題は、雑談や愚痴が多いため、聞き取れなくても特に業務に支障はありませんでした。
予想外の展開
彼女のスゴいところは、僕への対応と他の人達への対応がまったく同じことです。
副社長や社長にさえ、僕と話す時と同じぶっきらぼうな口調で話していて、驚きました。
それが原因か分かりませんが、ある日突然、彼女はクビになり、会社に来なくなりました。
その日から僕が一人で電話対応や受付業務をやることになったのです!
これは完全に予想外の展開でした。
最初は電話が鳴るたびにビクビクしていましたが、頼る相手がいないと覚悟を決めてからは、逆に思い切っていけるようになりました。
結局、聞き取れないこともありましたが、そんな状況も含めて慣れてきてきました。
受付で自分一人になってしまうのは、かなり大変な経験でしたが、
「昨日まで一緒に働いていた同僚が、ある日突然クビになる」
という、海外ドラマや映画などでしか見たことがない現象を、身をもって知ることができた貴重な体験でした。これは個人的に、けっこうショックでした。
トータルでの「自分の英語が通用した度合い」
ということで、今回は苦戦した内容をシェアしました。
「TOEIC700点台の英語力があればビジネスで通用する」
という説は、業務内容によって大きく変わるので、全員に当てはまるとは思いません。
ただ、僕の環境では思ったより通用しました。
自己評価だけではなく、他者評価も良かったようで、契約期間の終わりが近づいてきた時に、副社長に呼ばれて、
「うちで正社員として働いてくれないか?」
と正式なオファーをいただきました。
当時は婚約していたので、事情を伝えてお断りしましたが、これは僕の中で大きな自信になりました。
「自分は海外でも自立して生きていけるんだ!」
という実感を得られました。
(もちろん、カナダなら正社員でも、同僚のブロンド美女のように僕もある日突然、クビになるかもしれませんが)
僕の中で、1つの大きな実験「日本で身につけた英語は、海外で通用するのか?」という試みは、成功した実感があります。
ちなみに、僕が日本からカナダに持って行った英語テキストが何冊かあります。
その中で一番役に立ったテキストは、実はビジネス英語用ではありませんでした。
意外に思われるかもしれませんが、初心者向けのテキストだったのです。
・・・つづく。
P.S.
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