From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、音読トレーニングと英会話(試合)をリンクさせる方法をお伝えしました。
練習してスムーズに言えるようになったテキストの例文をベースに、
「一部の英単語を書き換えて、自分のケースに当てはめてみる」
という方法です。もちろんテキストのトピックによっては例文を自分に当てはめることはできませんが、できる範囲でトライすることで、英会話の中で活かすチャンスが増えます。
今回は瞬間英作文トレーニングのケースを考えてみましょう。
瞬間英作文を英会話にリンクさせる方法
あなたが普段の瞬間英作文トレーニングの中で、
May I help you?
という例文を覚えて、瞬間的に言えるようになったとします。
この例文の意味は、2通りあります。
①いらっしゃいませ(店員さんのセリフ)
②良かったらお手伝いしましょうか?(困っている人に声をかける時のセリフ)
でも、この表現をそのまま英会話スクールのネイティブの先生相手に使うチャンスはほとんどないでしょう。
もしこの表現を丸々使う日が来るとしたら、
①あなたがお店で働いていて外国人のお客さんが来たとき
②英会話スクールのネイティブの先生が「重くて大きな荷物」を運んでいて、人手が必要に見えるとき。
のどちらかです。もしあなたが仕事で英語を使わない状況だった場合、この May I help you? を英会話で使う機会はほとんどないでしょう。
そこで、この例文を自分の生活環境で使えそうなバージョンに書き換えてみます。
もしあなたが「週に1度英会話スクールに通っている」という生活環境なら、そこに合わせて例文を書き換えてみるのです。
同じ型で自分に当てはまる例文を作ってみる
瞬間英作文トレーニングは、「例文の丸暗記」が目的ではありません。今回のケースで言うと、
May I ~?
から始まる「型」を会話の中で使えるようにするのが目的です。
そこで、自分が英会話スクールのレッスン中に使えそうな例文を自分で作ってみます。たとえば、
May I ask you a question?
(質問してもいいですか?)
という例文なら、おそらく英会話スクールの先生を相手に使える確率が高くなりそうです。
一度会話の中で使って「通じた!」という経験ができると、その例文は記憶に焼き付きます。
さらに3回、4回、5回と同じ体験を繰り返すうちに、自分の中でこのフレーズが「定番」になります。
そうなったら、また別のバリエーションを試してみます。
たとえば、May I ~?が少し堅すぎるかなと思ったら、
Can I ask you a question?
というフレーズを作って、試してみるのです。通い慣れた英会話スクールの先生が相手だったら、Can I ~?でも良いかもしれない、といことに気付けたりします。
「書き換え」が英会話とリンクさせるカギ
これはあくまで一例ですが、僕はこんな感じで「自分が使うシチュエーション」をイメージしながら書き換えトレーニングをしていました。
もちろん、すべての英文に対して書き換えしていたら、どんなに時間があっても足りません。
僕の場合は当時は週1で英会話スクールのレッスンを受けていたので、「週1本だけ例文を書き換える」ということをやっていました。
そして、レッスンの中でもロビーでもどこでも良いので、書き換えた例文をネイティブの先生を相手に使ってみるようにしました。
たった1本でも良いので、今日の会話の中で使えたら大成功!
というルールにしていました。
これがけっこう楽しくて、モチベーションの維持につながっていたと思います。
用意した書き換え例文がなかなか使えない時は?
もしかしてあなたはこれを聞いて、こう思ったかもしれません。
「でも言おうと思って用意した自分の文章を使う機会がないままレッスン時間が終わっちゃうことが多いんだよね・・・せっかく用意した例文を使えずに帰ってくると、虚しくなってモチベーションが落ちちゃう・・・」
分かります!その気持ち。
次回は、「せっかく用意した例文を試合の中で使えないまま終わっちゃうのを防ぐ方法」をお伝えします。
・・・つづく。
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