From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級にトライした時のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
初めて受けた英検1級の本番テストの結果を分析すると、一番配点の高い「作文パート」をもっと点数アップが必要だと気付きました。
過去問で練習していた時には、それなりに書けていたつもりでしたが、実際の点数は低めでした。
作文問題は、過去問で答え合わせをしても、あくまで参考例として文章が載っているだけなので、点数のジャッジが自分ではできません。
そこで僕は、次回の英検1級の受験に備えて、対策を練ることにしました。
「合格する」ことをゴールにした場合、トータル点数に一番響く場所を改善するのが手っ取り早いと思ったからです。
そこで僕は、作文問題を研究することにしました。
英検1級の英作文問題のジャッジ基準
リサーチの結果、英検1級の作文問題には、独特のジャッジ基準があることが分かりました。
・自分の意見の内容がしっかりしているか?
・使う英単語のレベルは適切か?
・英単語のスペルは正しいか?
・文法は正しいか?
・洗練された構文を使っているか?
・決まったプレゼンの「型」に沿っているか?
といった点で評価されます。
(※2016年の改訂で、これらのジャッジ基準は今は変更になっている部分があるようです)
正しい文法とスペルで書こう!と思うと、間違いを恐れるあまり、子供が書いたような短い文章になってしまいがちです。
たとえば、「スマホは社会にとって良い影響を与えるか?」というトピックについて書いたとします。その時の文章が、こんな感じだった場合。
↓↓↓
「私は、スマホは良くないと思います。子供の成長にも良くないと思います。大人にも良くないと思います。目が悪くなる原因だと思います。ゲームに没頭してしまうのも良くないと思います。」
これだと、自分の意見はハッキリ述べているものの、得点は低くなります。
この文章の問題点は、細かくぶつ切りに見えることと、同じ単語「思います」を連発し過ぎていることです。
かといって、長すぎるのもNGです。たとえば、この文章を見てください。
↓↓↓
「私は、スマホは子供の成長にも良くないし、大人にも良くないし、目が悪くなる原因にもなるし、ゲームに没頭してしまうことになるので、良くないと思います。」
これは逆に「1文が長すぎ」で、読みづらくなるので、得点は低くなります。
高得点を狙おうと思ったら、「長すぎず、短すぎず」のちょうど良いバランスを狙っていくのです。さっきの例文で言うと、こんな感じです。
↓↓↓
「私は、スマホは大人にも、子供の成長にも良くないと思います。目が悪くなる原因になったり、ゲームに没頭してしまうことで他のことが手に付かなくなってしまう人もいるからです。」
このあたりの長さのバランスを狙っていくのがコツです。
一番大きなジャッジ基準
実は、さっき挙げた色々な基準の中で、一番大きなジャッジ基準があります。
それは、最後に書いた、
・決まったプレゼンの「型」に沿っているか?
という基準です。
欧米文化でのプレゼンの「お決まりの型」に沿って書かないと、他のポイントがどんなに良くても、得点は低くなるのです。
お決まりのプレゼンの「型」
その型は、こんな感じです。
↓↓↓
ステップ①自分の意見を言う
ステップ②その理由を3つ言う
ステップ③もう一度自分の意見を言う
という3ステップで作ります。
特に、ステップ②の「理由を3つ言う」というところが大事なようで、ここを1つか2つにすると、たとえ文全体が十分な長さでも、減点されるらしいのです。
ということは、「何が何でも3つの理由を言う!」という姿勢が必要になります。
「1つしか思いつかない」「頑張っても2つまでしか思いつかない」なんて言い訳は通用しません。
無理矢理でも良いから、考える必要があります。しかも、ゆっくり考えている時間はありません。
作文パートにかけられる時間は、どんなに長くても25分がマックスです。
25分以内に、ネタを考えて、書き終わるところまで終わらせる必要があります。
英単語や文法以前に、「書くネタがない」という問題をクリアしなくてはなりません。
そこで僕は、新たな教材を投入することにしました。
・・・つづく。
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