From 師範代Shinya(新村真也)
最近のモデルのほとんどは何十万語も「ネイティブ発音」で収録されています。なので、音声は昔に比べれば良くなっています。
僕が英語学習を始めた頃、2台目に買った電子辞書は、ネイティブ発音できるのはほんの一部の「メジャーな英単語」だけでした。
その他は、「合成音声」でした。合成音声は、初期のスーパーファミコンのゲームソフトの音声みたいな感じで、とても「人の声」には聞こえません。マネしようにも、「何言っているのかよく分からない」レベルでした。
でも、今の電子辞書は違います。ネイティブが発音した声を収録したデータが流れます。
単語の発音だけではなく、「英会話表現帳」などに収録されているフレーズ全体をしゃべってくれるので、かなり役立ちます。
ただ、今の電子辞書にも欠点があります。
内蔵スピーカーの限界
それは、スピーカーの性能です。電子辞書の内蔵スピーカーは、スマホなどの内蔵スピーカーに比べると性能は大幅に劣る印象です。
そもそも、音楽を聴くためにできているわけではないので、そこまでこだわって作られていないんだと思います。
まず、基本的には音が小さいです。そして、ボリュームをマックスまで上げると、音が割れます。
電子辞書には、TOEIC問題集や英検過去問など、資格試験のリスニング教材も入っているものもあります。
僕に報告してくれた卒業生の方も、カシオの電子辞書「エクスワード」シリーズの「英語モデル」を買ったので、TOEICの問題集が入っていました。でも、最初の頃はあまり使いこなせていなかったそうです。
その理由は、「音声」でした。電子辞書のスピーカーでは、リスニング問題を聞くのには限界があります。
細かい部分が聞きにくくて、リスニングに集中できないのです。
イヤホンの欠点
「良い音で聞きたいなら、イヤホンをすればいいんじゃない?」
と思われるかも知れません。確かにそうです。電子辞書にはイヤホンをつなげます。
イヤホンをすれば、良い音で聞けます。でも、毎日電子辞書を使う身としては、イヤホンは正直、面倒です。色々と「摩擦ポイント」が増えるのです。
これは好みの問題もあると思いますが、両耳にイヤホンを突っ込む作業はけっこう面倒です。それに、一度席を離れる時は、また外す必要があります。これが小さな「摩擦」になります。摩擦ポイント①です。
もうひとつ。英語の音読トレーニングをしている時には、自分の声もしっかり聞きたいので、イヤホンを外したくなるのです。ここが摩擦ポイント②です。
僕も最初の頃はイヤホンをしばらくつなげていましたが、すぐに使わなくなって、内蔵スピーカーで発音させるようになりました。
僕は音読トレーニングをする時には部屋の中をウロウロしたり、ソファーに寝転がったりして姿勢を変えていくので、その度にイヤホンを外すのはかなり面倒で使いづらいのです。
僕にとっては、「机の上にある電子辞書のボタンを、必要な時に押すだけですぐ発音を聞ける状態」にしたいのです。
この①席を離れるのが面倒、②自分の声が聞きづらいという2つの「摩擦ポイント」のせいで、イヤホンを使うという選択肢は僕の中ですぐ消え去りました。
僕の予想では、電子辞書ユーザーは「ヘッドホン派」と「アンチヘッドホン派」に分かれると思います。
少なくとも、僕が見てきた限りでは今お伝えした理由から「ヘッドホン派」は多くない気がします。
でも今回、僕のような「アンチヘッドホン派」を満足させる、高音質で電子辞書のネイティブ発音を楽しむ方法を教えてもらったのです!
・・・つづく。
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