From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
まったく新しいコンセプトで誕生した「Yiidaスキャン式電子辞書」のレビューの続きです。
前回の記事では、このスキャン式電子辞書が、スマホアプリと連動させる仕組みだということをお伝えしました。
液晶画面とスピーカーをスマホに「アウトソーシング」することで、本体をこれだけスリムに軽くできたのです。
スマホは誰もが外へ出かける時に持ちあるく物なので、「荷物が増える」という感覚はありません。
持ち歩きという点では、スマホアプリと連携させることのメリットは大きいと思います。
実際の使い方3ステップ
それでは、実際にこの「Yiidaスキャン式電子辞書」の使い方を4ステップで見ていきましょう。
ステップ①本体をタテに伸ばす。(自動電源ON)
ステップ②スマホとペアリングさせる。(スマホアプリを立ち上げて操作)
ステップ③本体をデスクに立てる。
ステップ④本体の前に本を広げて置く。
これで準備完了です。
あとは、調べたい英単語を指さすだけで、指の動きを本体のカメラがスキャンして、自動的にスマホ画面に英単語の意味を表示させてくれます。
スマホ画面上に英単語が表示された瞬間に自動的に発音してくれます。
発音機能が使いやすい
この「英単語が表示された瞬間に自動的に発音してくれる機能」が個人的には気に入っています。
従来型の電子辞書の場合、必ず「発音ボタン」を押さなれば発音が聞けません。
大量の英単語を調べている場合、この一手間が面倒に感じることが多いです。
発音を聞くためにボタンを押す必要がないというのは、素晴らしいメリットです。
スマホアプリはよくアップデートで仕様が変わることがありますが、ぜひこの点は変えずに継続して欲しいものです。
もし画面をタップしないと発音を聞けない仕様になってしまったら、せっかく指さしだけで英単語の意味が表示されるスピード感が半減してしまいます。
もし図書館など静かな場所で勉強する場合は、スマホにイヤホンをつないだり、ボリュームをゼロにしておけばいいだけです。
特にスマホはワイヤレスイヤホンが使えるので、従来型の電子辞書よりも便利です。
ちなみに発音は一度だけされるので、もう一度聞きたい場合はスピーカーマークをタップします。
タップするたびに何度でも発音してくれます。
スマホのスピーカーから出る音なので、発音はハッキリとしてクリアで聞き取りやすいです。
スキャン精度はけっこう高い
実際に使ってみると分かりますが、スキャン精度はけっこう高いです。
どうやって認識しているのか分かりませんが、小さな文字がぎっしり詰まった英語テキストでも、本当に指でさした英単語をしっかり読み取って発音してくれます。
しかも、前置詞(in, on, atなど)や冠詞(a,the)のような、スペルが短くて小さい文字でもバッチリ読み取ってくれます。
たしかに、スキャン式の場合は「読み取り精度」が悪いと使い物になりません。
指さした英単語を読み取ってくれなかったり、間違えて表示されることが多かった場合、「だったら自分でスペルを打ち込んだ方が速いじゃん!」ということになってしまいます。
その点、この「Yiidaスキャン式電子辞書」は、「使うメリットを感じさせるレベル」に仕上がっている印象です。
説明書きによると、「識別率は最大98%」だそうです。
100回指さして、機械が間違える回数は2回。
ただ、「最大」というのはミソです。
僕がしばらく使ってみた実感値としては、90%ぐらいです。10回中1回ぐらいは間違える印象でした。
まあ、それでも指を一度離してもう一度さし直せばいいだけです。
タイピングする手間が省けることを考えれば、個人的には許容範囲です。
ソニー製のセンサー採用
なぜこれだけ高い精度の読み取りができるのか?
その理由の1つは、本体に内蔵されたカメラのイメージセンサーにあります。
この電子辞書の製造元は中国メーカーですが、使っているイメージセンサーはソニー製です。
ソニーのセンサーは世界中のスマホで使われていて、最も信頼性が高いと言われています。
僕は自分のYouTube動画を作り始めて以来、カメラの勉強をしているのですが、日本の他社カメラメーカー(キヤノン等)の製品にもセンサーだけはソニー製が使われていることが多いそうです。(メーカー公式ページではなく、カメラマニアの人達の書いたネット記事で読んだ情報です)
どうやら「カメラのセンサーと言えばソニー」というのが業界の流れのようです。
この「Yiidaスキャン式電子辞書」も、ソニー製のセンサーを採用したことで識字率を高めたと思われます。
(もちろん、他の要素も関係しているとは思いますが)
・・・つづく。
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