from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
初めてのオンライン英会話の体験レッスンでは、アフリカの愛想の良い若い男性の先生に当たったのがラッキーでした。
とても楽しく英会話できて、「オンライン英会話いいじゃん!」となりました。
その勢いで本コースの「ネイティブプラン」に登録して、ネイティブ講師のレッスンを受けたのです。
僕が最初に予約したのは、20代後半のアフリカ系アメリカ人女性でした。
(※注:アフリカ系アメリカ人とは、「黒人」の中立的な言い回しです。英語では、African American と言います。本人達はよく自分のことを black と呼びますが、他の人種の人、特に白人に black と言われるのは好まない人が多い、と聞きました。)
DMM英会話では、講師のプロフィール欄に自己紹介の英文と日本語訳に加えて、「YouTube動画」が載せられています。
再生すると、講師が英語で30秒ぐらいの短い自己紹介をしている姿が映し出されるのです。
そこで本人の持つ雰囲気だったり、話す英語の発音アクセントのクセなどを見極めることができます。
この自己紹介動画のシステムは、最初に見たときにかなり画期的だと思いました。
文字だけでは伝わらない、その人の雰囲気まで伝わってくるからです。
僕が最初に選んだアメリカ人女性も、自己紹介動画の中ではすごくフレンドリーで、ジェスチャーが大きく笑顔でハッキリしゃべっていました。
あまりに表情が豊かなので、子供向けにしゃべっているような印象を受けましたが、性格が良さそうなことは伝わってきました。
最初のレッスンはどうしても緊張するので、できるだけ話しやすそうな人を選んだつもりでした。
ところが、この予想は大きく外れることになりました。
登場から別人
レッスンが始まると、画面の向こう側に先生の姿が映し出されました。
自己紹介動画では、明るい照明に白い背景だったので、すごく輝いて見えていましたが、今僕の目の前にいる先生は、うす暗い照明で、画面がザラザラしています。
そして何より、表情が暗いのです。
目は開ききっておらず、片手でほおづえをついて、ダルそうにしています。
最初の Hi! などの挨拶もなしに、
「Can you hear me clearly?(しっかり聞こえますか?)」
と、面倒くさそうに小さな声で聞いてきました。
僕が答えると、「自己紹介から始めるのを希望と書いてあるけど、どっちから行くか?」とお決まりのセリフを棒読みで読み上げました。
自己紹介動画のハツラツとした雰囲気とは、まったくの別人です。
表情も、話し方も、同じ人とは思えないのです。
僕は内心、「おいおい、あの自己紹介動画は詐欺レベルじゃん!」とツッコミを入れていました。
でも、まだレッスンの残り時間はたっぷりあります。
僕は先に先生に自己紹介をしてもらって、その中で気になった部分を質問して話を盛り上げようとしました。
自己紹介が盛り上がらない・・・
ところが、自己紹介が始まると、先生の話はあっという間に終わりました。
こちらが質問する余地がないぐらい、少ない情報です。
わざと質問されにくくするために出し惜しみをしているのか?と思うぐらい、少ない情報でした。
まったく会話があたまらない状態で、「How about you?」と振られました。
僕は、ただでさえ緊張するオンライン上の英会話で、このような態度を取られてさらに緊張感が増していきました。
このまま自分の自己紹介に入ったら、緊張に飲まれてうまく話せないかもしれない、と思ったので、すかさず「Can I ask you a few questions?(いくつか質問していいですか?)」と聞いてみました。
すると、先生はけだるそうな表情で、何も言わずにコクッとうなずきました。
僕は、事前に用意しておいた無難な質問を、先生にぶつけてみました。
・英語の先生になったきっかけは何?
・何年ぐらいDMMで教えているのか?
・ふだんはどんなレッスンをすることが多いのか?
など、DMMの先生なら誰でも答えられる質問をしてみたのです。
一応、答えてはくれましたが、すごーく面倒くさそうです。
たまに、「ハァ~・・・」と深いため息をついていました。
事前準備がないとムリ
そして、何も会話が盛り上がらないまま、僕は自分の自己紹介をすることになりました。
最初の体験レッスンでは、アフリカ人の先生の方から色々と質問してくれたので、僕はそれに答えるだけで、自己紹介が成り立ちました。
また、先生のリアクションも良く、場を盛り上げてくれたので、ノリ良く自分のことを話せたのです。
でも、今僕の目の前にいる先生に、そんなリアクションは期待できません。
ほおずえをついたまま、僕が話すのをただ静かに黙って聞いているだけです。
僕は、一人でスピーチのように自己紹介を続けました。
僕はこの時、「自己紹介を事前準備しなかったこと」を深く後悔しました。
事前準備があれば、たとえ先生の反応がどうであれ、自分だけがペラペラと10分以上話し続ければ良いだけです。
でも、僕は何も仕込みをしていませんでした。
緊張もあって、話す内容が浮かんできません。
僕の自己紹介もあっという間に終わりました。
当然、先生からの質問もありません。
ここから、地獄の時間が始まりました。
僕は、トピックを「フリートーク」にしたことを後悔しました。
正直、この後どんな会話をしたのかまったく記憶にありません。
ただ、かなり沈黙が多かったことだけは覚えています。
レッスン時間が過ぎるのが遅く、先生も終了時間になる10秒前ぐらいに退室していきました。
僕の最初のネイティブレッスンは、こんな苦い体験と共に始まったのです。
ちなみに、DMM英会話をその後4年弱続ける中で、この先生ほどひどい態度の先生は、その後一度も会ったことがありません。
つまり、僕の中で過去最悪のレッスンが、初回のネイティブレッスンだったのです。
僕は心が折れそうになりながらも、翌日のレッスンを予約しました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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