From 師範代Shinya(新村真也)
「英語学習を始めたばかりの初心者ですが、仕事で英語が必要になりました。どうしたらいいでしょうか?」
そんな質問をいただくことがあります。
特に専門職の方からこのご質問をされることが多いです。
「英語が一朝一夕では身に付かないことは分かったけれど、仕事で使えるレベルになるまで何年も待てない状況」
という人は一定数います。
また、職業の専門性が高くなればなるほど、英語テキストの選択肢が狭まっていきます。
本屋さんで売られている一般的な英語テキストではカバーできない内容になってくるのです。
たとえば、僕がオススメしているZ会の「速読速聴英単語シリーズ」の最上級レベルのテキスト「Advanced1100」は、かなり幅広いジャンルで専門性の高い英文記事を収録しています。
全ページ音読で仕上げたら、英検1級に合格できるレベルです。(英検1級の語彙数は約1万5,000語レベル)
でも、もしあなたの仕事がすごく専門性の高い業界だった場合、Advanced1100の中にすら用語が出てこない・・・ということもあります。
これでは、いつまでたっても英語学習と仕事内容がリンクしません。
そんな時にどうすればいいか?をお伝えします。
正解は1つではない
まずこの質問の答えは、1つではありません。仕事内容や目的によっても違ってきます。
そこで、僕自身の体験談と、僕がこれまで見てきた「専門性の高い仕事をしている英語学習者(初心者)の方々の体験談」をお伝えします。
その中で、自分の場合はどこに当てはまるか?を考えながら読み進めてみてください。
目的2パターン
仕事で英語を使う場合、目的は2パターンあると思います。
パターン①英語を話す&書く必要がある(アウトプット&コミュニケーション)
パターン②英語を読む必要がある(インプット)
パターン①で英語を使うシーンは、
・英語で接客する
・英語でミーティングする
・英語でプレゼンする
・英語でメールのやりとりをする
などです。
一方通行ではなく、相手がいる状況でコミュニケーションを取ることが目的です。
パターン②の場合は、
・仕事中に英語の論文を読む必要がある
・仕事の知識を深めるために、英語の専門書を読みたい
などです。
それぞれのパターンによって、やるべきこと&優先順位が変わってきます。
パターン①英語を話す&書く必要がある
英語を話す必要がある場合は、「フレーズ丸暗記型」の英語テキストを使って、丸暗記で覚えてしまった方が早いです。文法は無視してもOKです。
たとえば僕の体験談で言うと、ジーンズショップで働いていた頃に、米軍兵士たちが定期的に買い物に来たことがありました。
その時には「接客英語フレーズ集」を買って、自分の環境で使いそうなフレーズだけ20個ぐらい抜き出して丸暗記しました。
文法などまったく分からない状態だったので、「お経」のように丸暗記しました。
本に付いているCDをクルマの中でかけて、リピートしながら「耳で覚えた」感じです。
ただし、この方法は「自分の英語力を上げる」ことにはつながらないので、割り切りが必要です。
ふだんの音読トレーニングなどと同時並行でやらないと、「フレーズの外側で話せる」日は来ません。
フレーズ丸暗記型のテキストで急場をしのぎながら、ふだんの音読トレーニングで英語力を底上げしていくイメージです。
英語力が上がり、英語圏の文化への理解が深まるにつれて、それまで丸暗記して使っていたフレーズの文章構造が透けて見える日が来ます。
「そうだったのか!だからこのフレーズはこの並びだったのか!」
「May I help you? は『いらっしゃいませ』と同じ感覚では使えないのか!」
という新しい発見があります。
その時の喜びは大きいです。
・・・つづく。
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