
from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事は、新型のAIボイスレコーダー WaveNote Tag を使って、英語のリスニング力をチェックする方法をご紹介しました。
録音した音声を文字起こししたり、内容を要約したり、そこからクイズを作ったりできます。
では、自分が話した英語を録音した場合は、どんなことができるのでしょうか。
今回試してみて、僕が特に面白いと感じたのが、独り言英会話との組み合わせです。
自分が話した英語を文字にして、さらにAIに文法ミスや不自然な表現をチェックしてもらえます。
これまでは、英語の先生がいなければ確認できなかった自分の英文を、話した直後に振り返れるようになったのです。
独り言英会話は効果的だけれど不安もある
英語を話せるようになるためには、自分で英文を作り、声に出す練習が必要です。
僕がおすすめしている練習の1つに、自由英作文があります。
独り言英会話と呼ばれることもあります。
やり方はシンプルです。
目の前にあるものを、英語で描写してみます。
机の上にはペンが2本あります。
1本は黒で、もう1本は青です。
窓の外は晴れています。
今日はこの後、オンライン英会話のレッスンを受けます。
こんな感じで、自分の周りにあるものや、頭に浮かんだことを英語にして話します。
短くてもいいので、スピーディーに次々と英語化していくのがコツ。
決められた日本語を英語に直す瞬間英作文とは違い、自分が本当に言いたい内容を英文にする練習です。
ただ、独り言英会話をやっていると、今の英文は本当に合っているのだろうかという不安が出てきます。
英語の先生が目の前にいるわけではないので、間違ったとしても誰も直してくれません。
間違った英語を繰り返して、変な癖がついてしまうのではないかと心配になる人もいます。
僕は、最初から完璧な英語を作ろうとする必要はないと思っています。
間違えることを恐れて何も話さないよりも、まずは今の自分が作れる英語を声に出した方が良いです。
そして、話し終わった後に見直せばいいのです。
AIボイスレコーダーを使うと、この話す練習と振り返りを、スムーズにつなげられます。
思いついた瞬間に録音できる
独り言英会話をする時に、意外と面倒なのが録音の準備です。
ボイスレコーダーをカバンから出し、電源を入れ、録音ボタンを押す。
スマホを使う場合には、ロックを解除して、録音アプリを探して、録音を開始します。
その作業をしている間に、さっきまで話そうと思っていた内容を忘れてしまうことがあります。
わざわざ録音するほどの内容でもないかなと思い、結局やめてしまうこともあります。
でも、このWavenote TAGは、服に装着したまま使えます。
英語を話してみようと思った瞬間に、ボタンを長押しするだけです。
一度振動したら、すぐに話し始められます。
1分だけでも構いません。
長いスピーチをしようとするとハードルが上がるので、最初は目の前にあるものを一つ説明するぐらいでも十分です。
話し終わったら、もう一度ボタンを長押しします。
二度振動したら、録音終了です。
マイクの位置やスマホの画面を意識せずに、普通に独り言を話せるので、英語を話すことに集中しやすいです。
わざと間違った英語を話してみた
録音した英語は、スマホアプリへ転送すると、自動的に文字起こしできます。
今回は、AIが文法ミスを見つけられるのかを試すために、あえて間違った英語を話してみました。
Hi, I’m Shinya.
I am English teachers.
I have live in Japan since I was born.
短い自己紹介ですが、2つ目と3つ目の英文には、文法的な間違いがあります。
録音した音声を文字起こしした後、アプリのAIアシスタントに、
「文法ミスがあれば教えてください」
と入力してみました。
すると、I am English teachers.は、I am an English teacher.に修正されました。
また、I have live in Japan since I was born.は、I have lived in Japan since I was born.に直されました。
冠詞のanが必要なことや、teacherを単数形にすること、現在完了形ではliveではなく過去分詞のlivedを使うことを指摘してくれたのです。
かなりしっかり見つけてくれました。
文字起こしが正しいとは限らない
ただし、ここで気をつけなければならないこともあります。
AIが添削しているのは、実際の音声そのものではなく、音声から作られた文字起こしです。
そのため、最初の文字起こしをAIが間違えていた場合は、自分が話したものとは違う英文を添削することになります。
今回、僕はわざとI have liveと言いました。
ところが、最初の文字起こしでは、AIが気を利かせたのか、livedに近い形で認識している部分がありました。
こちらが間違えて話したのに、文字起こしの段階で正しい英語に直ってしまったのです。
これでは、自分のミスに気づけません。
文字起こしの精度は高いですが、100パーセントではありません。
特に語尾の小さな音や、単数形と複数形の違い、過去形のedなどは、正しく認識されない可能性があります。
AIといえども、100%正確に文字起こしできるわけではない、ということだけは、頭の片隅に置いておくと良いと思います。
ただ、こういった細かい文字起こしミスは「要約機能」には影響を及ぼしません。
あくまで、自分の独り言英会話の文法ミスなどを直してもらう場合のみの話です。
正解だけでなく理由も聞いてみる
AIに添削をお願いする時には、正しい英文だけを出してもらうこともできます。
ただ、それだけだと、答えを見て終わってしまいます。
なぜその形になるのかも、合わせて聞くのがおすすめです。
たとえば、
「なぜanが必要なのですか?」
「なぜteachersではなくteacherなのですか?」
「なぜhave liveではなくhave livedなのですか?」
と聞けば、日本語で理由を説明してくれます。
さらに、
「同じ文法を使った短い例文を3つ作ってください」
「もっと会話で自然な言い方にしてください」
と追加で質問することもできます。
独り言英会話で自分が実際に言おうとした英文なので、市販の問題集に出てくる英文よりも、記憶に残りやすいと思います。
ただし、AIが作った英文に全部置き換えてしまう必要はありません。
AIに自然な表現を聞くと、自分では思いつかないようなネイティブっぽい言い回しの英文を提案されることもあります。
ただ、いくらこなれた言い回しでも、自分がとっさに口から出せないのであれば、実際の会話では使いづらいです。
自分が言いたかった内容を残しながら、今の自分でも使える形に少しずつ整えていくのが良いと思います。
次回の記事では、海外旅行で心のよりどころとして役立つ「会話同時通訳機能」を実際に試してみた結果をシェアします。
・・・つづく。
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