
from 師範代Shinya(マレーシアのホテルから)
(→前回のつづき)
ジャングルの階段を上っていくと、途中で左側に休憩スペースのような空間が現れました。
平面コンクリートの床の上に、机とイスが並んでいて、トータル40人ぐらいは座れそうな感じの広さです。
屋根も付いているので、暑さをしのげる感じです。
ただこの日はたまたま雨が降った直後で、位置的にも標高900メートルの高さで空気が割とひんやりしていて、涼しく感じます。
カンカン照りの日には、この屋根はありがたいでしょう。
奥の方にはガラスケースが置いてあり、その中には昆虫の標本や、プラスチック製のカブトムシとクワガタのオモチャが展示されていました。
そのガラスケースの後ろ側には、小さな売店のようなスペースがあり、飲み物がズラッと入っている全面ガラス製の冷蔵庫が見えました。
イメージとしては、昔の駄菓子屋のような雰囲気です。
奥の駄菓子屋ゾーンからジュースをもらって、それを飲みながら休憩しました。
横の方には、トイレも2つ見えます。
けっこうしっかりした設備のようです。
試しにトイレを使ってみたら、便器の中の水に死んだコガネムシが浮かんでいて、娘と一緒に見てテンションが上がりました!
日本ではなかなか経験できないことです。
小さな庭ゾーンには面白い植物もたくさんあって、虫を食べる食中植物も観察できました。
ガイドのマットさんの話によると、ここには毎年夏になると、日本の大学生たちが研究のために訪れるそうです。
昆虫や植物を研究する学部の学生たちにとっては、まさにぴったりなフィールドワークの場でしょう。
以前は、イギリスからも定期的に学者が訪れていたそうです。
一般人では、このツアーに申し込んだ人しかこのエリアに入れないので、まさに「昆虫の聖域」と呼べるのかもしれません。
カブトムシ標本作り体験
まず最初に、この施設内で「カブトムシ標本作り体験」をすることになりました。
これは、事前にツアー申し込み時にオプションで付けておいたものです。
プラスで1万円ちょっとぐらいの価格でした。
僕は最初はてっきり、夜に自分でつかまえたカブトムシの中から好きなものを選んで、それを標本にするのかと思っていましたが、違いました。
事前に現地のレンジャーの方々が用意してくれたカブトムシ(すでに死んでいる個体)の中から、自分の好きなものを選び、それを使って標本を作るスタイルです。
用意されているカブトムシたちは、事前にプロ達の手により薬剤でしっかり処理されているので、腐ったり変色したりしていません。
また、処理されているカブトムシたちは、生きている状態で捕まえるわけではなく、森の中で寿命を迎えて自然死しているものを、レンジャーの人たちが探して保存処理しているそうです。
これは、僕が小学生時代に経験した昆虫採集とは違って、現代のコンプライアンスにも即したスタイルだと感じました。
僕の少年時代の昆虫標本スタイル
僕が自分が小学生の頃に、「昆虫採集キット」を持っていました。
そのキットには、
・注射器2本
・殺虫剤の液
・保存料の液
が入っていました。
まずは1本目の注射器で殺虫剤を虫に注入すると、数分で死にます。
次に、保存料の液の入った注射をします。
しばらく待ってから、標本にしていく、というやり方です。
この方法は、まだ元気に生きている虫を殺すことになるので、今の時代には合わないやり方だと思います。
また、万が一注射針が子どもの手に刺さったら、かなり危険です。
親子で参加するツアーの内容としては、ふさわしくないでしょう。
その点、今回のツアーのやり方は、とても安全で、コンプライアンス的にも良いと思いました。
カブトムシの保存状態も良く、生きている状態とまったく変わらない、美しい輝きを放っていました。
娘は、いくつかある選択肢の中から、最も大きな個体を選びました。
種類は有名な「アトラスオオカブト」と、似ているけど現地の固有種である「ボルネオオオカブト(通称)」の2型がありました。
娘は、よりマニアックなボルネオオオカブトの方を選びました。
一緒にピンを刺す体験
実際に僕と娘がやった作業は、施設オーナーの二代目のベンさんの直接指導のもとで、昆虫標本を作る時の配置の仕方や、固定するためのピンのさし方を教わることです。
1つ1つのステップを、丁寧にベンさんが教えてくれて、娘も最初は緊張していましたが、だんだん打ち解けていきました。
ピンはカブトムシの身体に直接刺すのではなく、十字に交差させながら、足や身体を固定していきます。
僕が少年時代の頃にはそんなことは知らず、直接虫の身体にピンを刺していたなぁ〜と思い返しながら、作業を進めていました。
この作業自体はそんなにムズカしくないので、トータル10分ぐらいで終わりました。
この親子共同作業は、けっこう楽しかったです。
ベンさんとの英会話
ちなみにベンさんは、教える時の指示語(「ここに刺します」等)は日本語で覚えていましたが、それ意外のアドリブ会話は日本語ではできないと言っていました。
そこで僕は、追加の質問をする時には、英語で話しかけるようにしてみました。
それまでずっと、ガイドのマットさんと日本語で会話していた僕が、急に英語を話し始めたので、ベンさんは意外そうな表情をしていました。
ベンさんは、僕が英語を話すことが分かると、嬉しそうに色んな話をしてくれました。
僕もベンさんに個人的な海外旅行体験を聞いてみたりして、とても盛り上がりました。
ベンさんは、日本に観光に来たことがあると話してくれました。
その時の思い出を、色々と聞かせてもらいました。
おそらく、ふだんのツアー参加者の中で、ベンさんに英語で話しかける日本人は少ないのかもしれません。ベンさんのリアクションから、そんな印象を受けました。
標本作り作業自体はすぐ終わりましたが、雑談はかなり長く続きました。
その後、ピンを刺したカブトムシを、ベンさんに預けました。
僕たちが続きの昆虫観察を続ける間に、ベンさんがカブトムシを特殊な接着材で台座に固定しておいてくれるとのことでした。
僕たちは、そのまま上に登りながら、蝶がいるバタフライパークに向かいました。
・・・つづく。
P.S.
今回、ベンさんと英語で話したことで、標本作りの説明を聞くだけではなく、お互いの旅行体験など、色々な話をすることができました。
英語が話せなくても、海外旅行を楽しむことはできます。
でも、英語が話せると、現地の人との間に予定になかった会話が生まれ、旅の思い出がさらに深くなることがあります。
今回のボルネオ旅行で、僕が実際に使った英語フレーズを30個に厳選し、動画セミナーにまとめました。↓↓↓
「この虫は触っても大丈夫ですか?」
といった、普通の旅行英会話の本にはあまり載っていない、マニアックだけれどリアルな英語もご紹介しています。
もちろん、昆虫ツアー以外の海外旅行でも使えるフレーズや、単語を入れ替えて応用する方法、焦っている時にも通じやすい発音のコツも解説しています。
ブログを読みながら、
「こんな場面では、実際にどんな英語を使ったんだろう?」
と気になった方は、ぜひこちらもご覧ください。
▼ボルネオ島で本当に使った旅行英会話フレーズ30選
https://ei-tatsu.com/borneo-travel-english-maniac/
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