From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダで一人旅していた頃の体験談です)
(→前回のつづき)
朝、二階のベッドの上で目を覚ますと、見慣れない光景が目に飛び込んできました。
「どこだ?この部屋は?・・・あ!そうだ!昨日からトロントに来てるんだった!」
よく、旅先で寝た後に目を覚ますと、自分がどこにいるのか分からなくなることがあります。
しばらくボーッとしていると、一階から声と物音が聞こえてきました。
「あっ!ジェフが帰ってきたのか?」
僕はさっそく、着替えて下に向かいました。
ジェフと初対面!
階段を降りていくと、広いリビングに男女ふたりがいるのが見えました。
ヒゲをボーボーに生やした男性がイスに座ってコーヒーを煎れています。
そして、髪の長い女性が立ってキッチンで何か作っています。
僕が起きてきたのに気づくと、ふたりは笑顔で、
「Hi! Shinya!」
と声をかけてくれました。
男性はイスから立ち上がりました。
うぉっ!デカい!!
ものすごい背が高いです!身長は2メートル近くありそうな感じです。
「Hi! I’m Jef!」
そう言いながら、大きな手で僕にガッチリ握手してきました。
僕もすかさず、力強く握り返しました。ついにジェフに対面です!
ひげ面と背の高さのせいか、思ったよりずっと威圧感があります。
そして、ジェフが女性を紹介していきました。
「こちらは、俺の彼女、メアリー。」
そういって紹介された女性もまた、背が高いです!
たぶん180センチ近くあります。
ふたりとも青い目をした白人です。バンクーバーにいたときには、街を歩いていても白人の比率は少なく、留学生仲間にもヨーロッパ人はいましたが、身長は180センチくらいでした。
でも、ジェフは本当に大きいです。後で本人に聞いたら、身長は198センチでした。
ジェフもメアリーもスタイルがよく、太っていません。
ふたりがリビングで朝食を作っている姿は、まるで映画の中のワンシーンを見ているかのような光景でした。
朝食
「今、朝食を作っているから、シンヤも食べなよ。」
ジェフが僕をテーブルに座るよう、促しました。
「ありがとう!」
そう言って座ると、メアリーがトーストとコーンスープを持ってきてくれました。
パンもデカいです!
カリカリに焼けたトーストにバターを塗って、コーンスープと一緒に食べました。
シンプルだけど、めちゃくちゃおいしいです!!
僕がビッグなリアクションで、「おいしい!」を連発すると、ジェフとメアリーはニコニコしながら、
「おかわりはご自由に。」
と言って、パンの入った袋を僕の前にドーン!と置きました。
自然な雰囲気
僕らは朝食後もしばらくリビングで話していました。
ジェフ「この家はすぐ分かった?」
僕「うん、分かったけど、けっこう緊張したよ。念のため、タクシーの運転手さんに入り口で待っててもらって、おそるおそる鍵を開けたら、ここで合ってた。」
ジェフ「じゃあまあ、一発で当たったってことか。良かったね。」
僕「そういえば、風船を玄関のドアに付けて目印にするって言ってたけど、見当たらなかったよ。」
ジェフ「あ、しまった!すっかり忘れてた!ゴメン、ゴメン!」
(忘れたのかい!そこけっこう目印として頼りにしてたんだけどな・・・ま、いっか。結局迷子にならなかったし!)
僕「大丈夫だよ。家はすぐ見つかったからね。」
そんな会話をしばらく続けていました。
それにしても、なんというか、雰囲気が「普通」です。
昔から知り合いだったかのような、いつも一緒に住んでいるルームメイトのような、そんな雰囲気が漂っています。
「初対面&客人としてお呼ばれした」という感じではありません。
ジェフもメアリーも、必要以上に僕に気を遣っている雰囲気はありません。
そこがまた、居心地の良さを感じます。
文化の違い
このあたりは、日本との文化の違いを感じます。日本人は、知らない人にはけっこう警戒心を強く抱きます。
たとえ友人の友人であっても、初対面の人を家に泊めるのは抵抗がある人が多いです。
もし客人を呼んだ場合は、気を遣ってお茶を出したりお菓子をたくさん出したりします。
でも、欧米文化は知らない人に対しても間口が広いというか、受け入れる姿勢があります。
客人を呼んでもリラックスしていて、あれこれ気を遣わないことが多いです。
僕は自分が丁重に扱われるよりも、こういう風に気楽に接してくれた方がありがたく感じます。
しばらく話した後、ジェフは僕に予想外の提案をしてきました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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