From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が20才の頃、「鉄工場の作業員」から、「アクション俳優」に転職しようと決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
午前中のHIPHOPダンスコースで、最初に部屋に入ってきたクラスメイトは、おとなしくて素朴な雰囲気の小学校6年生の女の子でした。
ほっとした瞬間、ドアが開いて次の人が入ってきました。
先生登場!
ドアの向こう側から現れたのは、20代後半~30代前半の女性でした。
外国人のような金髪にウェーブのパーマがかかっていて、髪の長さは背中の肩甲骨ぐらいまであります。
メイクは濃いめで、服装はダボッとしたオーバーサイズ感のあるTシャツとカーゴパンツです。
いかにも、「ヒップホッパー」という雰囲気が漂っていました。
僕が想像した通りの雰囲気です。
この人はガチだなぁ・・・
と思いながら見ていたら、
その女性は小学生の女の子の方を見ながら、ニコッと笑いました。
「あら、Aちゃん、久しぶり~!」
女の子:「先生、お久しぶりです!」
え?先生??そうか!先生だからこんなガチな雰囲気なのか!
2人は面識があるようです。会話を聞いていると、どうやらAちゃんがふだん取っている実技クラスで、3ヶ月間教わったことがあるということが分かりました。
Aちゃんとしばらく話した後、先生は僕の方を見ながら、「え~と、あなたが新村君ね。よろしく!」と愛想良くあいさつしてくれました。
「あ、よ、よろしくお願いします!」
不良っぽい見た目と、優しそうな雰囲気の話し方のギャップに、僕は驚きながら答えました。
生徒2人だけのクラス
しばらくすると先生が言いました。
先生:「このクラスは、Aちゃんと新村君の2人だけなんで、仲良くしてね。」
(えっ!俺たち2人だけなの??クラスメイトが小学生の女の子とは・・・)
僕は不思議な気分になりました。
ふだんの生活では、僕は職場の鉄工場と家の往復だけを繰り返しています。
触れ合うのは、ほぼ100%年上の男たちだけです。しかも、職人気質の無口で短気で恐い人たちばかりです。
外の世界と触れ合おうと思って入った空手道場も、道場生は100%男達でした。
そんな男だらけの世界に住んでいる僕にとって、小学生の女の子と一緒に、プロダンサーの女性からレッスンを受けるこの教室は、まさに「異空間」でした。
HIPHOPレッスンスタート!
いよいよ、ダンスレッスンが始まりました。
先生は初心者の僕に合わせて言いました。
先生:「じゃあ、まず始めにストレッチしながら準備運動ね。私の動きを見ながら、マネしてね。」
僕:「はい!分かりました!」
すると、先生はCDプレイヤーの電源を入れて、音楽をかけ始めました。
すごく大きなボリュームの爆音に、僕は驚きました!
先生は何もしゃべらずに、リズムに合わせてストレッチの動きをし始めました。
僕は先生の動きに合わせて、後ろからちょっと遅れてマネしていきました。
英語トレーニングで言えば、シャドーイングのような感じです。
隣のAちゃんを見ると、さすがに慣れているようで、先生と同じタイミングで動けています。
英語トレーニングで言えば、オーバーラッピングのような感じです。
ぬぬっ!やるな!
空手とダンスの違い
僕は長年空手をやっていたので、自分の身体をコントロールすることに自信がありました。
空手の経験があれば、ダンスもかなりいけるんじゃないか?と思っていました。
でも、ダンスの音楽に合わせて動くのは、空手の練習とはまったく違いました。
なんというか、「大きな音」に圧倒されてしまって、身体を動かすことを忘れてしまうのです。
ダンス経験がなくても、ふだんクラブ(昔で言うディスコ)に行き慣れている人なら、大きな音に圧倒されることはないかもしれません。
でも、僕はクラブはもちろん、歌のライブなどにも言ったことがありませんでした。
つまり、「ノリノリの曲が爆音で流れる環境」に慣れていないのです。
僕はスタジオ内に響き渡る爆音に圧倒されたまま、ストレッチの時間が終わりました。
・・・つづく。
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