From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が20才の頃、「鉄工場の作業員」から、「アクション俳優」に転職しようと決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
最初のストレッチが終わると、ダンスの先生(20代後半位の女性)が言いました。
先生:「じゃあ、今日は初日だから、まずは基本から練習します。Aちゃんは復習のつもりで練習してね。」
僕の隣にいる小学校6年生の女の子のクラスメイトは
、ニコッとしながらうなずきました。
先生は、超初心者の僕に合わせながら進めてくれるようでした。
先生:「まず、ダンス初心者の人がよく言うセリフがあるのね。それは・・・私、リズム感がないんです。ってこと。」
僕:「あ、僕もそれ、思います。」
先生:「でしょ?リズム感で、まるで生まれつき運動神経が良い、悪い、みたいなのと一緒だと思っている人が多いの。」
僕:「生まれつきじゃないんですか?」
先生:「もちろん、中にはそういう人もいるよ。練習したことなくても、最初から要領が良くて上手な子はいる。けど、ほとんどの人はそうじゃないの。」
僕:「はい。」
リズム感は「身につける」もの
先生:「リズム感は、養うものなの。最初からあるか?ないか?じゃなくて、練習して身につけるものなの。」
僕:「そうなんですね!」
先生:「そう!練習するのは、そんなに難しくないの。たとえば、クルマを運転しながら音楽をかけることあるでしょ?その時に音楽に合わせて、指を小さくトントンって動かすだけでも、リズム感は養われる。」
僕:「え?そうなんですか!てっきり踊らないとダメだと思っていました。」
先生:「そう思っている人は多いよね。でも、どんなに小さな動きでも、音に合わせて身体の一部を動かすだけで、リズム感は身に付くよ。ね、Aちゃん!」
Aちゃん:「はい!」
先生:「新村君も、これから毎日の生活の中で練習してみてね。」
僕:「わかりました!」
ダンスクラスの目的
僕の中で、ダンスに対するハードルが下がっていくのを感じました。
そうだ!このクラスの目的は、リズム感を養うことだ!
上手に踊れるようになることじゃないんだ。
別に俺はダンサーになりたいわけじゃないし、ヒップホッパーみたいな雰囲気になりたいわけじゃない。
このヒップホップダンスクラスは、あくまで「パフォーマーになるのに必要な、最低限のリズム感」を身につけるのが目的なんだ!
だから、自分が場違いなキャラかどうかなんて、関係ないんだ!
それに、ここに通ってくる人たちだって、みんなダンサーになろうとしているわけじゃないんだし。
そう思ったら、さっきまでの緊張や不安がスーッと抜けていくのを感じました。
ダンスの気持ちよさ!
僕の肩の力が抜けたところで、先生はさっそくダンスのレッスンをスタートしました。
まず、ノリノリの音楽をかけて、リズムに合わせて、ヒザを屈伸させるところから始めました。
先生:「最初は、上半身の動きは気にせずに、ただリズムに合わせてヒザを曲げることだけに集中してみて。」
そう言いながら、先生が先にお手本を見せ始めました。
僕もマネして同じ動きをしました。
おっ!おぉっ!!なんだこの感覚は!!
空手道場で、先生の号令に合わせて技を繰り出す練習とはまったく違った感覚です。
常に流れ続ける音楽の中で、リズムをとらえて身体を動かすのは、とても不思議な感覚でした。
気持ちいい~!!なんだこれは!!
音楽も今まで聞いたことがないような、めちゃくちゃカッコいい曲です!
英語のラップで、何を言っているのかまったく分かりませんが、力強い男性の声で、とてもカッコよく感じました。
スタジオ内に響き渡る爆音で流れる、カッコいいダンスミュージックに合わせて身体を動かしていると、自分がまったく別世界にいるような気分になってきました。
リズムに合わせて身体を動かすことが、こんなに気持ちいいことだとは、今までまったく知りませんでした。
僕は早くも、「このクラス取って良かったぁ~!」と感じ始めていました。
・・・つづく。
————————————–
※あなたの「やる気と才能」を引き出す、Saya(師範代Shinyaの妻)のオンライン対面セッションはこちら
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓
From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
コメントを残す