【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編65】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
ヒゲ先生のクラスが始まってからは、家での練習に今まで以上に気合いが入りました。
 
 
1度目の宿題が出てからは、セリフを必死で覚えました。
 
 
お題は、芥川龍之介の短編小説「トロッコ」です。
 
 
宿題で出された範囲の文章の長さは、ふうつのペースで読み上げて3分ぐらいです。
 
 
実際に音読してみると、けっこう長いです。
 
 
ストーリーを頭の中でイメージしないと、次の言葉が出てきません。
 
 
先日のヒゲ先生のデモンストレーションの演技を見たことで、「文章の丸暗記」が通用しないことが分かりました。
 
 
丸暗記では、話し方に気持ちがこもらないのです。
 
 
どんなに正しく文章を覚えても、気持ちのこもらない棒読みになった瞬間、あのヒゲ先生ならすぐに教室から退場させられそうな予感がします。
 
 
 

気持ちを込めて言う練習

気持ちを込めて言えるようになるためには、まずはセリフがスラスラと口から出てくるまで練習しなければなりません。
 
 
発音がおぼつかないうちは、気持ちをこめることもできません。
 
 
そこで僕は、まず宿題の範囲の文章を何度も読み上げて、身体にリズムを叩き込むことにしました。
 
 
これまでにも演技の練習時間は毎日1時間半ぐらい取っていたので、そこに宿題を入れ込むことにしました。
 
最初の30分間で発声トレーニングをしてウォーミングアップをします。
 
 
その後、3分間の文章を繰り返し読み上げます。
 
 
休まず連続で行うと、1時間でトータル20回ほどできます。
 
 
この20回は、できるだけ発音やイントネーションに気をつけながら練習しました。
 
 
何と言っても、標準語で話せなければ即アウトです。退場とまではいかないまでも、何度でもやり直しさせられると、ヒゲ先生は言っていました。
 
 
ヒゲ先生の言葉はハッタリではないことは間違いありません。
 
 
1日20回の音読を3日間続けて、トータル回数が60回になったあたりから、だんだん文章がスムーズに口から出てくるようになりました。
 
 
そこから僕は、本格的に気持ちを込めて読み上げるようにしました。
 
 
ヒゲ先生がデモンストレーションで見せてくれた語り聞かせの演技は、本当にスゴい迫力でした。
 
 
小説の世界に完全に浸った状態で話しているのが伝わってきました。
 
 
あのヒゲ先生の演技の光景は頭に焼き付いています。
 
 
その光景を頭の中で再現しながら、マネするように練習しました。
 
 
とはいえ、自分ではうまくできているのか、よく分かりません。
 
 
とりあえず、やるしかありません。
 
 
やり方が合っているのかどうか分からないまま、不安な心持ちで次回のレッスンの日を迎えました。
 
 

これまでとは違う雰囲気

教室に入ると、これまでとは違った雰囲気が漂っていました。
 
 
みんなトロッコの本を片手に、小さな声で念仏のようにセリフを唱えています。
 
 
おぼつかない感じの人は誰もいません。みんなこの1週間、必死に練習してきたのが伝わってきました。
 
 
先週よりも人数が減っているのが分かりました。
 
 
トータル15人ぐらいでしょうか。
 
 
最初の40人以上いたのに、残りの人たちは脱落してどこかへ行ってしまいました。
 
 
残った15人のクラスは、本当にこれまでとは雰囲気が違いました。
 
 
ピリピリした緊張感が伝わってきました。
 
 
みんな心に余裕がないからか、誰もおしゃべりをしません。
 
 
ただ、教室内には念仏のように宿題の文章を唱えるみんなの声が、静かに重なっていました。
 
 
独特の雰囲気があります。
 
 
でも、僕はこの雰囲気がキライじゃないと感じました。
 
正直、これまでのユル~い雰囲気は、あまり好きではありませんでした。
 
 
静岡から毎週高い交通費と時間をかけて通っている以上、レッスン時間は「本気の仲間たち」と一緒に集中して学びたいと思っていました。
 
 
でも、しばらく通ううちに、だんだんこのユルい雰囲気に慣れてしまっている自分がいました。
 
 
それを一気にぶち壊して、雰囲気をガラッと替えてしまったヒゲ先生の影響力は、本当にスゴいと思いました。
 
 
レッスンが始まる時間がここまで緊張するのは初めてです。
 
 
その緊張を紛らわすためにも、みんな音読トレーニングをしているようでした。
 
 
僕らはヒゲ先生が到着するのを、ドキドキしながら待っていました。
 
 
・・・つづく。
 
 
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