【僕が「習い事」に感じた夢と希望:カラーコーディネーター編14】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
僕が23才の頃、服飾系の会社へ転職するために「カラーコーディネーター」の資格を取ることにした話の続きです。
 
 
僕が通っていたコースは、「半年後にカラーコーディネーター検定3級に合格できますよ!」というのがウリでした。
 
 
でも先生の話によると、授業で使うテキストのレベル的には「2級まで合格するように作られている」とのことでした。
 
 
つまり、
 
 
「2級レベルまで勉強しておけば、3級ならみんな受かるでしょ?」
 
 
という考え方で作られたコースだったのです。
 
 
ということは、ちょっとガンバれば3級&2級のダブル受験をして両方取ることもできるのです。まるで英検みたいですね。
 
 
しかも、カラーコーディネーターの資格には大きく2種類あって、レベルも微妙に違うことが分かりました。
 
2種類のうち、ちょっと難しい方の2級に合格するぐらいのレベルまで教えることで、「ちょっとカンタンな方の3級なら、全員確実に合格できる」という図式です。
 
 
たしかに、「あなたも半年後に3級合格できます!」と言っておいて入学生を集めて、実際に受けてクラスの半数が落ちたらクレームものです。
 
 
スクールとしても、安全パイを取って宣伝しているのでしょう。
 
 
では、その2種類の検定の違いはどんな感じなのでしょうか?
 
 

2種類のカラーコーディネーター検定

カラーコーディネーターの知識を測る検定試験は、大きく2種類あります。
 
 
①色彩検定
 
②カラーコーディネーター検定
 
 
他にも細かく分けると、「パーソナルカラリスト検定」や「色彩士検定」などがあるそうです。(「色彩検定」と「色彩士検定」って1文字違いで紛らわしいですね)
 
 
でもとりあえずこのスクールでは、①色彩検定と②カラーコーディネーター検定の2つの受験を推奨していました。
 
 
どうやら知名度で言うと、この2つが最もメジャーなようです。
 
 
英語の世界で言えば、英検とTOEICみたいな感じでしょうか。
 
 
英検とTOEICはベースは同じ「英語力を測るテスト」ですが、出題形式がぜんぜん違ったり、使われるボキャブラリーの種類もちょっと違います。
 
 
この違いは下の級ほど小さく、上の級に行くほど大きくなります。
 
 
カラーの試験も同じようです。
 
 
テストの種類は違っても、ベースになる知識は同じです。
 
 
初級レベルはどちらのテストでも同じようなことが問われます。
 
 
そして上の級に行くほど、それぞれの専門分野が色濃く反映される問題が出るようになります。
 
 
では、この2つの「カラー知識を測る試験」の違いは
何でしょうか?
 
 
名前の響きからすると、
 
 
①色彩検定=英検
 
 
②カラーコーディネーター検定=TOEIC
 
 
という感じです。
 
 
色彩検定はちょっと堅めで昔からある伝統的なテスト。
 
カラーコーディネーター検定はちょっとカジュアルで新しいテスト。
 
 
そんな印象を受けますが、実際にはどうなんでしょうか?
 
 
 

2つのテストはどう違うの?

先生の話によると、この2つの違いは「カラーの知識を使う業界の違い」とのことでした。つまり、
 
 
「どんな業界でカラーの知識を使うことを想定して作られているテストか?」
 
 
が違うそうなのです。
 
業界の違いはこんな感じです。
↓↓↓
 
①色彩検定=ファッション業界
 
 
②カラーコーディネーター検定=工業デザイン業界
 
 
そして、それぞれ組織も違います。
 
 
①色彩検定=文部科学省後援
 
 
②カラーコーディネーター検定=商工会議所主催
 
 
とのことでした。どちらかというと②の方がちょっとお堅いイメージでしょうか?
 
 
①の色彩検定は、もともとは「ファッションカラーコーディネーター検定試験」という名前だったそうです。
 
もろファッション業界にターゲットを絞った資格ですね。
 
 
さっきの僕の予想は外れました。①の色彩士検定の方が、ちょっとカジュアルで新しいテストみたいです。
 
 
そしてカラーコーディネーター検定は、ちょっと堅めで昔からある伝統的なテストという雰囲気です。
 
 
ちなみに難易度は、工業デザインのカラーコーディネーター検定の方が難しいとのことでした。
 
 
工業なので、専門的で科学的な用語が多く出てくるらしいです。
 
 

両方取るのもOK!

受験は個人で申し込むので、両方受けることもできるし、片方だけ受けることもできます。
 
 
①色彩検定の3級&2級と、②カラーコーディネーター検定の3級&2級の4つを同時に受けることもできるのです。
 
 
どちらをどんな組み合わせで受けるか?は、
 
みんなけっこう迷っていました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 

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