From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が23才の頃、服飾系の会社へ転職するために「カラーコーディネーター」の資格を取ることにした話の続きです。
いよいよ、テストが始まりました。
さっきまでざわついていた室内がウソのように静まり返っています。
僕は問題を1問1問、解き始めました。
僕は3級&2級のダブル受験なので、午前に3級、午後に2級という順番です。
3級の問題は、さすがに楽勝でした。
特に悩むこともなく、サクサクと解いていけました。
僕はこれまで、ほとんど資格試験を受けたことがなかったので、新鮮な感覚でした。
自分がこれまで半年間、勉強し続けてきたことの習熟度を測るというのは、なかなか楽しいことだと気付きました。
おそらく午後の2級はグッと難しくなるでしょう。
でも午前の3級は、少なくとも今の僕にとっては解ける問題がほとんどでした。
僕はリズムに乗って、スイスイ解いていきました。
問題が解けることが、こんなに楽しいとは知りませんでした!
僕は学生時代からテストが大嫌いでした。でもそれは、「できなかったから」だと気付きました。
数学のテストで何度か0点を取りましたが、「どこが分からないのかすら分からない」という状態で、まさに霧の中にいるような気分でした。
でも今は、視界がクリアです。見晴らしが良い道を高速でドライブしているような気分です。
スイスイとテスト用紙の上を進みながら、僕は思わずニヤニヤしてしまいました。
学校で勉強がデキるクラスメイトたちは、こんな気分を味わっていたに違いありません。
分かるから楽しくて、もっとガンバる・・・という流れに乗っていたんだと思います。
まさか高校を卒業してから5年後に、勉強がデキる人達の心境が理解できるようになるとは思っていませんでした。
僕は座学の勉強には向かないタイプだと思っていましたが、それはあくまで自分が興味がないジャンルだからだと分かりました。
興味のあるジャンルに絞って勉強すれば、ちゃんとテスト問題も解けるんだな、ということを実感しました。
新しい世界を開くドアのカギ
3級は問題がラクだったので、僕は早めに終わって周りを見回す余裕がありました。
試験会場内の9割ぐらいがこの服飾専門学校の学生っぽい雰囲気です。
僕は、ファッション系の専門学生たちに混じって、ファッションカラーコーディネートの試験を受けている自分が不思議でした。
ちょっと前まではファッションは自分に縁のない世界だと思っていたのに、今こうして彼らと同じ試験を受けているのです。
僕はこのテストが、新しい世界へのドアを開くカギになるような気がしていました。
男性3タイプのファッション
男性をファッションの視点で分けた場合、大きく3タイプあると思います。
①ファッションにまったく興味のない人
②そつなく基本をおさえて、そこそこオシャレな人
③ファッション大好きで、こだわりの強い服を着ている人
という感じです。女性はタイプ①は珍しく、タイプ②と③が多いと思いますが、男性は①②③がまんべんなくいるような気がします。
タイプ①の男性
タイプ①の男性は年齢に関係なく、ファッションにはまったく興味がありません。つまり、自分が周りからどう見られるか?にはあまり関心がないのです。
中学や高校生になって周りの男子が色気づく年頃になっても、タイプ①の人は変わらず母親がスーパーで買ってきた服を着続けることが多いです。(ちなみに僕はこのタイプ①でした)
タイプ②の男性
一方でタイプ②の男性は、めちゃくちゃオシャレという程ではないものの、そこそこツボをおさえた服を着ています。
ファッションへのこだわりは強くないけど、かといって周りからバカにされるような格好はしません。
おそらく女性から最もモテるタイプはこの②だと思われます。
女性が男性をデート相手として見たとき、「一緒に街を歩いても恥ずかしくない」と思えるのは、このタイプ②の男性だからです。
タイプ③の男性
タイプ③の男性は、ファッションへの興味とこだわりが強いので、服や小物にかなりお金をかけています。
奇抜な服装をしている人も多く、言動も個性的です。
この③タイプの男性は、タイプ②の男性に比べると広く一般女子ウケはしないことが多い印象です。
おそらく理由は、タイプ②の男性はナルシストっぽく見えたり、デートで街中を一緒に歩くと必要以上に周りの注目を集めてしまうため、女性にとっては付き合うハードルが高くなるんだと思います。
ただタイプ②の男性は、同じこだわりを持った「ファッション大好きな女性」には強烈にモテる傾向があります。
「周りに合わせず自分のスタイルを貫く」という点では、タイプ①とタイプ③は共通点があります。
でも、「モテ度合い」で言えば、圧倒的にタイプ③の方が上です。
「自分の見せ方」に関心が強いタイプ③の男性の方が、女性へのアプローチも上手だと思います。
モテないタイプ①
つまり、この3タイプの男性中で一番モテないのは、タイプ①です。(まさに僕です)
でも、今自分がいる試験会場の中の9割は、タイプ③の人達です。
自分からは最も遠いと思っていたタイプ③の人達がこぞって受ける試験を、タイプ①の自分が受けることになるとは・・・
しかも3級は確実に合格できそうです!
この試験は、僕の知らない世界に足を踏み入れるきっかけになるような気がします。
僕はワクワクしてきました。
・・・つづく。
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