From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が20代前半に「ファッションカラーコーディネーター検定1級」の資格にチャレンジした時の体験談の続きです。
僕がこれまで取ったことのある資格は、
・剣道1級
・空手7級
・運転免許
の3つだけでした。剣道も空手も、肉体的なトレーニングで取る資格です。
運転免許も、標識の意味などの学科試験以外の部分は、身体で覚える資格です。
こうして資格名を並べると、剣道が一番レベルが上に見えると思います。
でも実は、僕にとっては剣道よりも空手の方が情熱がありました。
高校時代は剣道部を辞めてからは、ずっと空手の練習を長くやっていました。
ただ、空手道場の昇級試験は過去に1回しか受けたことがなかったので、帯の色で言うと青帯でした。(白帯の次が青帯です)
僕はもともと「資格」というものに興味がなくて、大好きな空手でさえも、級を上げたり黒帯を取ることにはまったく情熱がありませんでした。
僕の理想とする空手の達人の姿は、映画「ベストキッド」のミヤギさんでした。
パッと見は、普通の小柄なおじいちゃん。なのに、いざとなったら恐ろしく強い!
そんな達人像に憧れていました。
なので、表面的な級や段にはまったく興味がなかったのです。
実は運転免許も途中で挫折しそうになりました。
仮免許の試験で何度か落ちて、モチベーションが下がってしまったのです。
教習所を卒業するまでの期限が迫ってきて、補習授業を受けなければならず、同時に入った他の人達よりも余計にお金を払うハメになりました。
本試験を受けたときにも、「これで落ちたら、もう教習所を卒業できない」状態で、背水の陣で挑みました。
そして、何とかギリギリ受かってホッと胸をなでおろしました。
それまでの僕にとっては、「資格」というものには、全然価値を感じられなかったのです。
初めての勉強系資格試験
そんな僕が今回、カラーの資格を勉強していることは、人生初の挑戦でした。
しかも、一番上の1級まで目指しているのです。
これまでの僕の行動パーターンでは考えられないような変化です。
1級に向けた勉強を始めた後も、「途中で挫折するかな?」と半信半疑でしたが、意外にも続けることができました。
1年に1回しか開催されない1級の試験に向けて、ちょうど1年前から勉強を始めて、1年間続けることができました。
3級&2級を取るためにスクールに通っていた期間も合わせると、トータル1年半もカラーの勉強を続けたことになります。
なぜ、続けられたのか?
なぜ資格が苦手だった僕が、初めての資格試験勉強を1年間も続けられたのでしょうか?
それにはおそらく、2つの要素が関係していると思います。
①好きなことに情熱を注ぎ続けた経験
②人間関係
好きなことに情熱を注ぎ続けた経験は、実は子供の頃からありました。
僕は小学生の頃、「折り紙」にハマりました。
他のクラスメイトの男子達が外でサッカーやバスケ、野球などして走り回っていた頃に、家にこもって毎日折り紙ばかり折っていました。
当然、クラスメイトの男子達には、折り紙のことは黙っていました。バカにされるからです。
でも、折り紙への情熱は長く続き、小学校6年生になる頃には、大人向けの折り紙本の作品の中でも当時「最も難しい最高傑作」と呼ばれた「悪魔」を折れるようになりました。
ノリやハサミを一切使わず、両手に五本指のある「悪魔」を折り出す作業は、とてもエキサイティングでした。
悪魔を折れるようになった後は、折り紙への興味は薄れていきました。
勉強以外のジャンルにハマる
次はドラマ「あぶない刑事」の影響で銃に興味を持ちました。
銃のプラモデルを組み立てまくっているうちにハマってしまい、数年後には「実銃と同じ構造のプラモデルを分解&組み立て」ができるまでになりました。
(僕が興味があったのは「組み立て&分解の作業」なので、実銃を「撃つ」ことにはあまり興味がありませんでした)
当時僕は中学生でしたが、同年代で実銃の構造を身体で覚えているクラスメイトはいなかったと思います。
ただ、このスキルは学校ではまったく役に立ちませんでした。
先生からも、クラスメイトからも評価されませんでしたが、自分が楽しいからひっそりやっていました。
実銃と同じ構造のプラモデルの組み立て&分解ができるようになった時点で、僕の中にあった「銃への興味」は薄れていきました。
勉強以外のジャンルなら続けられた
その後も空手やアクション、演技など、自分が興味を持ったジャンルに関しては、年単位で練習を続けました。
僕は学校で習うような「勉強ジャンル」に一切興味がわかなかったので、テストの成績が悪くて、高校はヤンキーが集まる学校に行くハメになりました。
ただ、
「1つのことにハマったら、自分の納得のいくまで続ける」
という経験は、子供の頃から体験していました。
だから今回、「初めての勉強系資格試験」ではありましたが、「勉強を年単位で続ける体験」自体は新しいものではありませんでした。
それが、今回カラーの勉強を1年半以上続けられた理由だと思います。
・・・つづく。
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