【僕が「習い事」に感じた夢と希望:カラーコーディネーター編92】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
(→前回のつづき)
 
※僕がカラーコーディネーター1級の試験に再チャレンジしながら、ジーンズショップに転職した時の体験談の続きです。
 
 
実用性とは離れた「試験対策」をすることで、僕は今回の1級2次試験で時間に余裕を持って終わらせることができました。
 
 
今回は十分な準備ができて、本番でのコンディションも良く、自分の中では悔いの残らない戦いができました。
 
 
これで受からなかったら、潔くあきらめがつきます。
もう未練はありません。
 
 
僕は、すがすがしい気分で東京の大学の会場を出ました。
 
 
「さらば東京!もう今後、買い物やデート以外の目的では、二度と来ることはないだろう!」
 
 
と別れを告げました。
 
 
(その十数年後に、まさか自分が東京在住のサヤと結婚して、東京に住むことになるとは、この時にはまったく予想していませんでした)
 
 
 

ドキドキの試験結果

しばらくすると、試験結果の封筒が送られてきました。
 
2回目なので、封筒の外観を見てすぐに分かりました。
 
僕はドキドキしながら封筒を開けました。
 
 
中から出てきた通知を見ると
 
合格!!
 
 
やったーーーーーーーーーーーー!!!
 
 
ついに!!
 
 
ついに最上級の1級を取ることができました!!
 
 
試験対策練習をしている時には、「こんな受験スキルを身につけても、現場で使わなそうだから意味ないじゃん」と思うこともありました。
 
 
でも、こうして1級合格証を手にすると、そんな疑いや苦労は一気に消し飛びます!
 
 
「試験の傾向と対策を研究して、出題者の意図を見極めて、採点者が採点しやすいような解答をする」
 
 
という練習は、大学受験を経験していない僕にとって初めての経験でした。
 
 
おそらく、大学に進学している人達は、高2~高3の時期にこの手の試験対策練習を繰り返しているのでしょう。
 
 

受かる喜び

確かに1級の試験対策は、実用性とは関係ない感じはありました。
 
 
おそらく大学受験も同じような感覚なんだと思います。
 
「難関大学の受験テストで問われるようなマニアックな知識や受験スキルが、社会に出てどこで何の役に立つんだ?」
 
 
という意見もあるでしょう。
 
 
実際に、英語学習の世界でも「日本人が英語をしゃべれないのは、受験勉強のせいだ!」という声も多く聞きます。
 
 
ただ、僕はこの時にカラーコーディネーターの1級対策をして合格するまでの体験を通して、「相手のニーズを探って、満たす解答をする」という考え方を知りました。
 
 

試験を通して学べるスキル

試験上での相手とは、「問題を作った人と、僕らの解答を採点する人」です。
 
 
問題を作った人達はおそらく、
 
 
「さ~て、この問題に対して、君はこういう解答をできるかな?」
 
 
という感じで、「予想される解答(引っかけも含めて)」をイメージしながら作るはずです。
 
 
つまり、「こう答えて欲しい(ここに引っかかって欲しい)」という意図があって問題を作っていると思います。
 
 
また、問題を採点する側の人の心理としては、
 
 
「模範解答に近い、分かりやすくて採点しやすい解答をしてほしいなぁ~」
 
 
と思っているはずです。
 
 
「良いこと言ってるんだけど、模範解答とはかけ離れている」
 
 
という解答が採点者にとっては一番やっかいな気がします。
 
 
そして、採点中に集中力が途切れてきたり、帰りが遅くなってお腹が減ってくると、
 
 
「えぇい!この解答は半分ぐらいの得点にしておこう!試験対策しなかったお前が悪いんだぜ!」
 
 
という結論になるような気がするのです。(あくまで僕の勝手な予想ですが)
 
 
そういった問題作成者と採点者の意図を読んで、「相手が喜ぶ答えを書く」というのは、ある意味社会では必要なスキルと言えるのでは?と思いました。
 
 
・報告書を読む上司の個人的な好みに合わせて、書く内容をカスタマイズするスキル
 
 
・顧客のニーズを1人1人読み取って、その人に合わせたプレゼンができる営業スキル
 
 
・他の部署に無理なお願いをする時に、お互いの利害関係を一致させてWin-Winになるようなポイントを探るスキル
 
 
というのは、社会で必要とされるスキルです。
 
 
そしてそのスキルは、「出題者と採点者のニーズに応える」という受験勉強スキルと共通する部分があるような気がしました。
 
 
「そうか!だから大卒の人たちは最初から給料が高いのか!」
 
 
と、僕はこの時思いました。
 
 
それまで感じていた不公平感(同じ時期に入社してるのに、大卒ってだけで基本給が高いのは納得できない!)に対する答えの1つが見つかったような気がしました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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2件のコメント

こんにちは。Shinyaさん
今回のブログまたまた、心に響いてしまいました。私も高校卒で商業科卒。自分の選んだ選択に後悔はしていないけど、大学受験する人。大学へ行った人の勉強量はすごいのだろうな。知識も凄いのだろうな。もし、自分ももっともっとその時に勉強していたら。理解力も違っただろうな。世界が違っただろうな。と思うことが多くなりました。
ブログの中にあった
・報告書を読む上司の個人的な好みに合わせて、書く内容をカスタマイズするスキルなど 難しい問題を単に解くだけでなく、そこにはいろいろなスキルを身に着ける勉強もあったのですよね。

私は、昨年にShinayaさんの英語に出逢えて英語の勉強が楽しく、また、英語の黒帯(笑)を目標持つことがにできました。今からでも遅くはないですよね。きっと。そう思うことにしています。
英語力を手に入れて世界を広げられるようになりたいです。

いつも素敵なブログをありがとうございます。

のあさん、ありがとうございます。
のあさんも高卒なんですね!
しかも商業科卒!!
偶然ですね!

心に響いたポイントを教えていただき、ありがとうございます。

のあさんに英語の勉強を楽しんでいただけて、僕も嬉しいです!
英語学習はスポーツと違って肉体的なタイムリミットがないので、始めるのに遅すぎるなんてことはないと思います。
受講生の中には、70代で英語を始めて、1年でメキメキ上達している方もいますよ。

のあさんもこの先、英語を身につける過程で、見える世界がだんだん変っていくのを実感できると思います。
急に世界が変わると言うより、気がついたら変っていた・・・という方が実感として近いかもしれません。

応援しています!

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