From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕がカラーコーディネーター1級の試験に再チャレンジして合格した時の体験談の続きです。
僕は、自分が1級を取れたことを、会社に報告することにしました。
アパレル系の仕事なので、カラーコーディネーターの資格は仕事に関係あると言えます。
多くの会社は仕事に関係ある資格を取ると、昇級したり報奨金がもらえたりするという話を聞いたことがありました。
もし給料アップできなくても、ガンバった自分をホメられたい!というのが人情というものです。
そこで僕は、まずは直属の上司である店長に報告してみました。
店長のリアクション
店長は、いつも感情を表に出さない静かな性格タイプの30代男性です。
大きなリアクションは期待できませんが、僕がカラーの資格を勉強していることは以前にチョロッと伝えたことがあります。
1級の受験日は日曜日のため、事前に日曜休みを申請して理由を伝えたからです。
(ジーンズショップは平日休みで、土日に休む場合は1ヶ月以上前から申請が必要でした)
その点から、話を切り出しやすい相手ではあります。
朝、開店前にはいつも店長は事務所でコーヒーを飲むというルーティーンがあります。
その時には、目の前の白いカベをじーっと見つめながら、リラックスしています。
店長は基本的には、自分からはスタッフと会話しません。
こちらから話しかけると応じてはくれますが、すぐにまた元のカベの世界に戻っていきます。
僕は店長がカベの世界にいるタイミングで、話しかけてみました。
僕:「店長、以前お休みをいただいた日曜日に受けたカラーコーディネーター1級の資格なんですが、結果が出ました。」
店長は2~3秒後にゆっくりとこっちを向きながら言いました。
店長:「あぁ、どうだった?」
僕:「受かりました!」
店長:「そう、スゴいじゃん。」
僕:「ありがとうございます。」
店長はいつもと変わらず淡々とした口調でしたが、僕は自分がホメてもらえて嬉しくなりました。
あまり期待していなかっただけに、余計に嬉しく感じました。
さらに、質問が来ました。
店長:「難しかった?」
僕:「はい、一度落ちているので。でも1年かけてリベンジできました!」
店長:「それはスゴいじゃん。おめでとう。」
僕:「ありがとうございます!」
店長:「・・・・・」
その後、店長はカベの世界に戻っていきました。
ズズズー・・・とコーヒーをすする音だけが、事務所の中にこだましています。
このままだと、ここでこの話は終わりになるでしょう。
知りたいことは自分で聞くしかありません。
本題に切り込み!
僕:「ところで、この会社では仕事に関係ある資格を取ると、何か報奨金が出たり昇級したりといった制度はあるのでしょうか?」
2~3秒たってから、店長はゆっくりこっちを振り向きました。
店長:「・・・どうだろうね。あんまり聞いたことないけど。」
僕:「そうですか。店長の周りでは過去にそういうケースはありませんでしたか?」
店長:「そういう資格を取った人は俺の周りではいないよ。」
僕:「エリア長なら知ってますかね?」
店長:「まあ、俺よりは詳しいだろうね。こんどエリア長が来た時に聞いてみたら?」
(聞いてみるよ、じゃなくて、聞いてみたら?かぁ・・・やっぱり自分で直接聞かないとダメなのね・・・)
覚悟はしていましたが、やはり店長からエリア長に報告してくれる雰囲気ではありませんでした。
店長は、また無言でカベの世界に戻っていきました。
そして、この話はここで完全終了しました。
理想と現実
実は僕は、密かに心の中でこんな理想の流れを思い描いていました。
①店長にホメられる
↓↓↓
②店長がエリア長に報告してくれる
↓↓↓
③エリア長から「聞いたぞ!やったな!」とホメられる
↓↓↓
④エリア長が会社の人事に報告して、報奨金を出してくれる
という流れです。
しかし現実は、ステップ①で止まりました。
②以降は、自分の力で進めていくしかなさそうです。
入社1年目の自分には、上司の上司に対する自己PRは荷が重いのです。
でも、今やってみないと後悔しそうです。
僕は今回は「クールな店長にホメられただけでも、予想外の喜びだ!」と思うことにしました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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分かります。上司に何か話すのって、タイミングとか、どうやって切り出そうか?いろいろ悩みますよね。更にお給料に反映するかとか。すごく気持ちが伝わってきます。
ですよね!本当に気を遣いますよね。