from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※僕の愛用している英語学習ツールのiPadが、突然電源が入らなくなった体験談の続きです。
代替のiPadエアーを買った日、帰宅してから僕はiPadエアーの箱を開けました。
ふつうだったら、新しい製品にワクワクするはずです。
でも今回は、ワクワク感はほとんどありませんでした。
iPadエアーの電源を入れて、初期設定を終わらせても、僕が使いたいアプリもデータも、何一つ入っていません。
「はぁ~、またゼロから全部アプリを入れ直して、今日からすべてがゼロスタートか・・・」
これまで使っていたiPadプロのデータのバックアップを取っていれば、こんな落ち込みはなかったはずです。
月額数百円かけて、iCloudでデータの自動バックアップを取っていれば、今頃は新しい本体でこれまでの作業を快適にこなせていたはずです。
今回の問題は、iPadの耐久性を信頼しすぎた自分のミスです。
かつてないほどの「ワクワクしない開封」を終えた僕は、翌日のアップルストアでのiPadプロ精密検査に、すべての望みをかけました。
精密検査のルール
次の日の午後、僕は急いでアップルストアにiPadプロを持ち込みました。
本当は昨日お店を出る前に本体を預けておいて、ダメだったら電話1本で連絡してもらえるのが一番ラクです。
でも、残念ながらルール上、精密検査のためにiPad本体を預かることはできないと言われました。
iPadには個人情報が入っているので、技術担当の職人が、お客さんの目の前で操作しながらiPadを触らないといけないそうなのです。
僕は予約時間より少し早く着いたので、エンジニアの人がやって来るまで、店内のイスに座って待っていました。
昨日は動揺していて、代替の機種を選ぶことだけに集中していたので、周りの人達の姿がまったく目に入っていませんでした。
でも、今は1日たって少し落ち着いたので、改めて店内を見回してみました。
アップルストアで働く人達
アップルストアで働く人達は、すごい自由な雰囲気だと気付きました。
服装は黒いユニフォームっぽいものを着ていますが、それ以外はすごく自由です。
男性店員は金髪や銀髪に染めている人が多く、中にはものすごいデカくて目立つピアスをしている男性もいました。
女性店員も髪の一部をピンクに染めていて、なんだかファッション系の店みたいです。
ファッション系のお店だと、お客さんと店員さんの区別がつきづらいことが多いのですが、アップルストアだと逆に分かります。
店員さんがずば抜けて奇抜な髪の色をしているので、逆に目立って分かりやすいです。
アップルストアは外資系なので、肌の色や髪の色が違う人達が働くのが当たり前の風土だから、日本のアップルストアも自由な雰囲気なのかな・・・と思いました。
そんなことを考えていたら、僕の隣に少し前から立っていた女性店員さんがこっちをクルッと向いて、
「お待たせしました!準備が整いました。」
と声をかけてきました。
技術職のイメージ
僕は驚きました。技術担当の職人と聞いていたので、てっきり作業服を着てキャップをかぶった修理工のような中年男性が出てくると思っていました。
そしたら、緑っぽく髪を染めた、20代ぐらいの女性でした。
どう見てもファッション系の店員さんです。
(さすがアップルストアは違うなぁ・・・色んな点で日本の典型的な職業イメージを覆してくる・・・)
と思いながら、説明を受けました。
前回もそうでしたが、アップルストアの店員さんは接客がとても丁寧です。
今回の技術職の女性も、しっかりこちらの状況をヒアリングして、色々な免責事項のルールを分かりやすく説明してから、検査に入りました。
検査の最中も、「今何をしているのか?」を逐一報告してくれました。
僕の壊れたiPadプロを手に取ると、慣れた手つきで色々な箇所をチェックしながら、全体を見回しました。
職人の技術
次に、持っていたノートパソコンを開いて線をつなぎ、ものすごいスピードでタイピング操作をし始めました。
「おぉ!!スゲー!!速い!さすが職人!!」
僕は内心驚きながら、作業っぷりを見守っていました。
パソコンの画面には、見たこともないような複雑な数字とグラフが並んでいて、僕のiPadプロを検査している様子が分かりました。
まるで、病院の精密検査みたいです。
脳の検査でMRIに入ったり、レントゲンを撮ったりしているような気分でした。
その数字を見ながら、職人の女性は高速タイピングしていきます。
見た目は日本の職人のイメージとは程遠いですが、動きは熟練の職人そのものです。
(これだけ精密検査をすれば、もしかして電源が入って復活してくれるかもしれない!
一瞬でもいいから電源が入ってくれれば、その間にデータを取り出して、新しく買ったiPadエアーに入れられる!)
僕は神に祈る思いで、読めない複雑なデータの並んだパソコン画面を見つめ続けながら、結果を待ちました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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