From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
今年の電子辞書の新モデル情報の続きです。
僕が今回、新モデルを触ってみて一番驚いた点は、「今までのちょっとした不便が解消されている」ところでした。
僕が新モデルに感じた魅力トップ3は、
①画面の見やすさ
②例文検索のスピードアップ
③パソコンやスマホに近い使い心地
です。1つずつ解説します。
①画面の見やすさ
ここが今回の一番の目玉ポイントと言ってもいいかもしれません。画面がめちゃくちゃ見やすくなっています。
僕はメカの専門的なことは分かりませんが、見やすくなった理由は、
・液晶パネルの画質UP
・背景と文字の色のバランスUP
・文字デザインの変更
だと思います。
液晶パネルは、従来モデルに比べてドットが細かくなって美しくなったような気がします。ファミコンからスーパーファミコンになった時のような画質UPです。
(実際は数値的にどうなのか分かりませんが、売り場で見た時はそう感じました)
さらに、背景と文字の色バランスが良くなったような気がします。
カラー液晶になったばかりの頃は、背景が真っ白でギラギラ光り輝いていて、そこにコントラストの強い黒い文字が並んでいる感じでした。
でも、今回のモデルは、背景と文字のコントラストのバランスが良く、長時間見ていても目が疲れなさそうです。(去年モデルもそうかもしれませんが)
また、フォントがそれまでの明朝体から、ゴシック体に変更になりました。(Wordのフォントで言うと、メイリオっぽい感じです)
紙の上では明朝体は読みやすいのですが、液晶画面上ではゴシック体の方が読みやすいと言われています。
これは確かにそう実感します。文字間隔も広くなり、読みやすさがグッと増しました。
別に今までの液晶画面が見づらいと感じたことはありませんでしたが、今回のモデルチェンジで、「見やすいな!」と強く感じる画面になりました。
②例文検索のスピードアップ
これも僕が心を惹かれたポイントです。
これまでのモデルは、「例文検索」や「成句検索」をした時に、結果が出るまでにけっこう時間がかかっていました。
だいたい3~5秒ぐらいは待たされる感じです。検索した英単語の組み合わせによっては、10秒ぐらい待つこともありました。
でも、今回のモデルは、この0.5秒ぐらいでパッと出てきます。
このスピードアップが素晴らしいです!!
僕は例文検索をよく使うので、このスピードアップだけでも「買い換える価値があるな」と感じたほどです。
こういう、マイナーな機能のレベルアップが、ユーザーとしてはとても嬉しいところです。
電子辞書の価値は、「手軽さ」です。調べようと思った時に、すぐに起動して、すぐに目当ての英単語や例文が調べられることこそ、電子辞書を使う理由です。
最近はスマホの機能がアップして、ネットで英単語の意味を調べても、そんなに時間がかからなくなりました。
その結果、「スマホを使って調べた時」と「電子辞書を使って調べた時」との時間的な差が縮みつつありました。
でも、今回のモデルチェンジで、電子辞書を使うメリットがまたアップしたと感じました。
③パソコンやスマホに近い使い心地
僕らがふだん一番長く触れている電子機器は、おそらくスマホやパソコンだと思います。
だからこそ、電子辞書の「使い心地」もスマホやパソコンに近い方が、手になじみやすくなります。
今回の新モデルからは、物理ボタンの数が減って、タッチパネルで操作する部分が増えました。
今までもタッチパネル対応ではありましたが、それはあくまで補完的な役割でした。
でも、今回からはメイン操作の中にタッチ操作も入ってきた感じです。
たとえば、今まで操作パネル上にあった「発音ボタン」が、画面タッチ操作のみになりました。
そのためにタッチパネルの機能をアップさせたようで、反応が良くなっていると感じました。
タッチパネルには賛否両論あると思います。「物理ボタンの方が使いやすい」という人もいれば、「全部タッチ操作でいいんじゃない?」という人もいます。
僕はどちらかというと物理ボタン派なので、今後どんなにテクノロジーが進んでも、アルファベットだけは物理ボタンで残して欲しいなぁと思っています。
以上、カシオの電子辞書「EX-word」の最新モデルのレビューをしてきました。
次回は、EX-word の唯一のライバル、シャープの「Brain」の新モデルを触ってみた感想をお伝えします。
・・・つづく。
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