From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、オンライン英会話の戦闘力を一瞬で上げる3つのアイテム、
①マイク(自分の声を届きやすく)
②イヤホン(相手の声を聞きやすく)
③LANケーブル(通信環境を安定させる)
のうち、今回は②を詳しくお伝えします。
②イヤホン(相手の声を聞きやすく)
オンライン英会話をしていて、先生の英語が聞き取りづらい・・・と感じることは多いと思います。
そういう場合、初心者のうちほど「自分のリスニング力が足りないのでは?」と自分の英語力の方を責めてしまいがちです。
でも、先生の英語が聞き取りづらいのは、実はスピーカーのせいだったりもします。
特に、もしあなたが10万円以下で買えるノートパソコンを使ってオンライン英会話をした場合、パソコンのスピーカーから聞こえてくる声は、かなりこもっていたり、遠く聞こえるでしょう。
多くの場合、よほど高いモデルでない限りはノートパソコンのスピーカーの音質は、あまりよくありません。(今後のテクノロジーの発達で、超高音質スピーカーを積んだ安いパソコンが出るかもしれませんが)
そこで大事になってくるのが、イヤホン(or ヘッドホン)です。
僕もたまにイヤホンあり&無しで聞き比べてながら試してみることがありますが、聞こえやすさがだいぶ違います。
イヤホンやヘッドホンも、価格や品質はピンキリです。
こだわろうと思ったら、かなり深い世界だと思います。
ただ、僕ら英語学習者にとってのイヤホンの目的は、あくまで「声の聞き取り」です。
声を聞き取るだけなのに、「大迫力の重低音を再現する高級イヤホン(ヘッドホン)」は、さすがに必要ないと思います。
僕がふだんオンライン英会話で使っているのは、昔iPhoneを買った時に付いてきたイヤホンです。(端子がイヤホンジャックになっているタイプのやつです)
正直、これで十分な音質の良さがあります。
このiPhone純正のイヤホンを、マイクのイヤホンジャックに接続して使っています。
以前の記事でご紹介した「RODEのUSB mini」というマイクには、本体の後ろ側にイヤホンジャックが付いています。
マイクのイヤホンジャックに差し込めば、イヤホンのコードが自分の身体のそばに来るので、あまりジャマにならずに使えます。
(パソコンに付いているイヤホンジャックに差した場合は、ちょっと距離があるのであまり後ろに下がれません)
ちなみに、今のiPhoneの純正イヤホンは端子が「ライトニング端子」になってしまっているので、iPhone以外には刺さらない仕様になっています。
逆に普通のイヤホンジャックタイプを持っている人の方が少ないでしょう。
僕がお伝えしたかったのは、「iPhoneの付属イヤホンぐらいのレベルで十分」ということです。
イヤホンの注意点
もしあなたが「iPhoneの純正イヤホンのような形をしたモデル」をオンライン英会話に使おうと思った場合は、ひとつだけ注意点があります。
それは、「イヤホンは、あくまで聞くためだけに使う」ということです。
というのも、iPhoneの純正イヤホンや、それに似たタイプの形をしたイヤホンには、「マイク機能」が付いていることが多いです。
片耳のコードのちょっと下の方に「音量調整コントローラー」があって、そこにマイクが内蔵されています。
このマイク機能は一長一短で、手軽な反面、音声が安定しないとう欠点があります。
もしあなたが話している最中に顔を振ったり身体を動かした場合、マイクがブラブラ揺れて、声が急に遠くなったりします。
そうなると、こちらの発音が聞き取ってもらえなくなる確率がアップするので、オンライン英会話では致命的です。
「ぶら下がりタイプのイヤホンの付属マイクは使わない」
とだけ覚えておいてください。(ふつうは外部マイクを接続すると、そちらが優先されると思います)
コードレスタイプは良い
最近増えてきた「コードレス」のタイプのイヤホンは、けっこう良いモデルが多いです。
僕も最近これを1セット購入しましたが、音が良くて聞き取りやすいです。
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また、スピーカーの音質も良いので、相手にハッキリとクリアに聞こえるようです。
耳に装着すればまったくズレないので、マイク機能も安定して使えるようです。
ただ、僕の使用環境ではオンライン英会話には使いづらいことが分かりました。
僕のパソコンにRODEのUSB miniのマイクをつなぐと、音声出力もUSB miniの付属のイヤホン穴が最優先されるので、ワイヤレスイヤホンは認識されなくなります。
僕が今使っているDMM英会話では、現時点では「イヤホン」と「スピーカー」を別々に設定できない仕様になっています。
なので、もしUSB miniを使いたい場合は、有線タイプのイヤホンをマイクの後ろに差し込んで使う方法しかありません。(それでも不便はないので問題ないのですが)
もしワイヤレスイヤホンを使うなら、マイク機能もワイヤレスイヤホンのものを使うことになります。(おそらく問題なくいけるとは思いますが、まだ試していません)
もちろん、これはDMM英会話の設定の場合なので、他のオンライン英会話のプラットフォームではマイクとイヤホンを別々に設定できるかもしれません。
オンライン会議のZoomを使うときには、「イヤホン」と「スピーカー」を別々に設定できます。
この辺りは、まだまだ研究の余地があると感じています。
安物は逆効果
イヤホンにあまりこだわり過ぎる必要はないと思いますが、かといってあまりに安物を使うのは逆効果です。
僕は試しに百均で買ったイヤホンも使ってみましたが、相手の声がこもったり遠くに聞こえて、最悪のリスニング環境でした。
まるで、昔のラジオのAMの番組を聞いているかのような音のこもり具合でした。
イヤホンやヘッドホンに投資するなら、せめて2,000~3,000円ぐらいの予算内で選んだ方が良いと思います。
ヘッドセットで一石二鳥を狙うのもアリ
これは以前の記事でもご紹介しましたが、ヘッドホンとマイクがセットになった「ヘッドセット」を買って一石二鳥を狙うのもアリです。
ヘッドセットは口元にマイクがあるので、十分な音質で自分の声を聞き取ってもらうことができます。
また、こちらの耳に聞こえてくる音質も、数千円のものでもそんなに悪くありません。
むしろこれ以上の音質だと「音楽用」のカテゴリーになると思います。
以上が、イヤホンをオンライン英会話に使う時のポイントです。
次回は、最後の③をお伝えします。
・・・つづく。
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