From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、ノートパソコンやiPadにLANケーブルを差すことで、ネット通信を安定させる方法をお伝えしました。
Wi-Fiはどうしてもルーターとの位置関係で通信が不安定になりがちです。
もちろん、Wi-Fiルーターが置いてある部屋にパソコンがある場合は、通信は安定していることが多いです。
でも、もしWi-Fiルーターがない部屋にパソコンがあって、しかも分厚い壁で隔たりがある場合は、接続が不安定になりがちです。(安定度はWi-Fiルーターの価格や機種にもよりますが)
そんな時は、LANケーブルをつなぐだけでも、けっこう違います。
さらに通信を安定させるために、僕がやったこと
LANケーブルの導入やWi-Fiルーターの買い換えに加えて、もう一つ僕がやったことがあります。
それは、「ネット回線の種類そのものを変える」ことです。
インターネットは道路のようなものです。
車の運転をしているところを想像してみてください。
たくさんの人が同じ時間帯に同じ道を通れば、交通量が増えて渋滞が起こります。
平日の昼間はスイスイ進める道でも、みんなが通勤する朝の時間帯&帰宅する夕方の時間帯は、渋滞が起こることがあります。
ネット回線も同じです。みんながインターネットに接続する時間帯は、回線がギューギュー混み合うので通信速度が遅くなります。
特に夜の時間帯は遅くなりがちです。
家族みんながスマホやパソコンでYouTubeやネットフリックスなどの動画データを見たりすることが多いので、回線全体が重くなってスピードが落ちます。
特にアパートなどの集合住宅の場合は、夜や週末にネット回線の渋滞が起こりやすいようです。
僕も東京のアパート(建物密集エリア)に住んでいるので、夜8時以降は動画どころかウェブページの読み込みでさえ数秒かかるぐらい、回線が遅くなっていました。
そこで僕がやったのは、「渋滞ルートを避ける作戦」です。
みんなが通っているルートを避ける
運転中に渋滞に巻き込まれないようにする方法は、「裏道ルート」を通ることです。
みんなが知らない裏道や信号のない道を通ることで、渋滞を避けることができます。
そしてこれは、インターネットでも同じです。
僕は最近知ったのですが、インターネットの回線には、接続方式によって2つの種類があるそうです。
みんなが使っている道=IPv4
裏道=IPv6
という感じです。記号の一番後ろの数字が「4」の場合は従来のルートで、「6」の場合は新しいルートです。
この新しい6のルートが、最近注目を浴びています。
おそらく、まだまだ多くの人が4のルートを使ってネット接続しているようです。(僕もそうでした)
特に何か手続きをしない限り、みんなが使う4のルートになると思います。
6のルートに切り替えると、インターネット接続がめちゃくちゃ速くなります。
僕も6に切り替えてからパソコンとスマホを使ったら、そのスピードに感動して叫んでしまいました!
ウェブページや動画の読み込み速度が何倍にも上がって、しかも時間帯による影響をまったく受けなくなりました。夜8時以降も、サクサク動きます。
オンライン英会話のレッスンも、安定して快適に受けられるようになりました。
みんなが6の道に乗り換えたら?
渋滞を避けるために作られた道でも、みんながその良さを知ってそっちに殺到したら、また遅くなるのでは?
と心配になりますよね。どうせ一時的なものだろうと。
でも、どうやらこの6のルートはその心配がないらしいのです!
6のルートは「渋滞が発生しないために作られた接続方式」なので、もし今後たくさんの人達が6のルートに殺到しても、渋滞が起こらない仕組みになっているそうです。
僕は専門家ではないので細かいことは分かりませんが、平たく言えば「道がどんどん広がっていく道路」という感じでしょうか。
交通量が増えたら、それに合わせてどんどん車線が増えて横幅が増していく道路、というイメージです。(厳密にはシステムの仕組みは違うと思いますので、ネットに詳しい方は突っ込まないで聞き流してください)
6のルートは一度に通れる車の数に制限がないので、渋滞が発生しない仕組みだそうです。
これだけ聞くと、「6のルート最高じゃん!なんでみんな使わないの?」と思われるかもしれません。
僕は今回実際に6のルートに乗り換えてみて、「なんて面倒なんだ!」と叫ぶことが何度かありました。
実際に6のルートで使えるようになるまでに、数週間かかりました。
僕が乗り換え作業に手こずっている間、Wi-Fi接続が不安定になったりして、生活にスゴく支障が出ました。
こんなに乗り換えが面倒だったのは僕の環境だけかもしれません。
でも、今後僕と同じような思いをする人もいるかもしれません。
そこで次回は、僕が4のルートから6のルートに乗り換えるまでに通った「予想外のツラい道のり」をシェアします。
・・・つづく。
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shinya先生
こんばんは。いつもブログを楽しみに拝読しています。楽しく読めたり、とても役立つ情報に助けられたり。。先生のブログは英語学習者の立場に立って事細かく丁寧に情報公開してくれるので頼りにしています。今回、オンライン英会話やzoomを快適にする為の3種の神器は、私の為にアップして下さっている!と思ったほどです。zoomを使ってのオンライン授業を週10時間受けていますが、zoomの途中で接続が切れたり、フリーズのようになったり、不安定になる事が度々あります。今回、3種の神器を読ませて頂き、その全てを導入しました。ところがまだ不安定なのです。よくよく考えてみると、我が家は、zoom以前はiPhoneで全てが事足りており、パソコンそのものを使う事がなかったので(同居人がい
なかった事もあり)光ファイバーも解約しておりました。新しくpcを購入した際もWiFiルーターを購入して、インターネ
ットや通信は全てWiFiルーターのみで今に至っております。この時点で、もう論外なのでは?と気づいたのですが、やはりオンライン環境を整えるには光ファイバーを設置することは必須でしょうか?因みに、現在はNTTからソフトバンクに切り替えて、「おうちの電話」と「ソフトバンクエアー」を利用しており、それも昨年11月に更新したばかりで、今光ファイバーに切り替えると機器の残金と違約金で相当な出費になりそうで、何とか次の更新までこのままの状態でネット環境をよくできないものか?と悩んでいるところです。ネット回線4→6の話もWiFi以外の設置をしている事が前提でしょうか? 以上長々となりました。又ブログで回答を得られると思いますが、やはり我が家のネット環境は問題あり!でしょうかね。。。
Yohiさん
ありがとうございます!
ブログ記事がお役に立てて嬉しいです!
今回の3種の神器はマニアックなジャンルなので、どのぐらい需要があるのか分かりませんでしたが、書いてみて良かったです。
オンライン英会話を週10時間はスゴいですね!!圧倒的な量です!!
確かに、ネット回線が安定しないと他の機材を揃えても、快適さを実感しづらいかもしれません。
僕はソフトバンクエアーを使ったことがないのですが、どうやら6の裏道ルートは使えないようです。
↓↓↓
https://tokuhayanet.com/wifi-other/softbank-air/ipv6/
契約を光回線に切り替えずに、今のままうまくやるには、
1.レッスン時間帯を変えて、回線が混み合わない時を狙う
2.iPhoneやiPadの通信の方がパソコンより安定している場合は、そちらを使ってオンラインレッスンを受ける
といった対応策が現実的だと思います。
後はダメ元でソフトバンクに問い合わせて「どうしてもIPv6の回線に切り替えたいのですが、違約金がかからない方法はありますか?」と聞いてみる、などです。