From 師範代Shinya(新村真也)
僕がカナダのバンクーバーに到着して、ちょうど3日たった頃のこと。
留学先の学校が始まる前に、学校への行き方をホストファーザーのジョンが、教えてくれることになりました。
ホストファミリーの家があるのは閑静な住宅街ですが、学校は街の中心地=ダウンタウンにあります。
ジョンが僕にそこまでのバスの乗り方を教えながら、学校の前まで一緒に行ってくれることになりました。
ありがたい!!
バンクーバーの交通機関
ジョンによると、バンクーバーはバスが発達していて、走っている本数が多く、バス停で待っていれば10分~15分おきに次々とバス来るので、クルマがなくても困らないそうです。
そして驚いたことに、当時のバンクーバーには、まだ「鉄道」がありませんでした。
当時のバンクーバーは、オリンピックの開催地として地下鉄を開発している真っ最中でした。
じゃあ、メインの公共交通機関は何か?というと、大きく3つ、「バス」、「モノレール」、「フェリー」でした。
この3つを駆使して、人々は通勤しているそうです。
フェリーで通勤?なんかカッコいいな!!
僕はそれを聞いて、ワクワクしてきました。
デカくてカッコいいバス
ジョンと一緒に家のすぐそばのバス停で待っていると、5分も待たずにバスがやってきました。
すごく大きいです。そして、デザインが洗練されてカッコいいです。
ドアが開くと、みんな定期券のようなものを運転手に見せならが乗り込んでいました。
バスの社内は広々していて乗り心地がよく、快適でした。日本のバスとはサイズ感とパワーが違います。
エンジンが大きいのか、走りに余裕を感じます。音も静かです。そして、速い!!
制限速度が何キロか分かりませんが、とにかくスピードが速いのです!
日本では、バスはゆっくり走るイメージがあったので、これは意外でした!
バス停に止まったときの乗り降りも素早いです。ほとんどの人たちが定期券を持っているので、小銭をジャラジャラやったりする作業がありません。
運転手さんもワイルドで、最後の人が降りたらソッコーでドアを閉めて、ドカン!と発進します。
これなら、たしかに自分でクルマを運転するよりも早く目的地に着きそうな予感がします。
日常が非日常
バスの外を見ると、立ち並ぶお店や家のすべてが新鮮に映ります。これまで一度も海外へ行ったことの無かった僕には、この光景は衝撃的でした!!
改めて、自分は今、まったく違う世界にいるのだという実感がこみ上げてきました。
そうか・・・きっと、日本を訪れる外国人観光客にも、日本の街並みがこんな風に見えているのかな・・・自分にとっての当たり前の日常の風景が、こんな風に見えてるんだろうな・・・
そんなことを思いながら、バスに乗っていると、あっと言う間にバスはダウンタウンに到着しました。
バスを降りようと思いましたが、カナダに来たばかりの僕は、手持ちの現金がお札しかありません。小銭がありません。
日本のバスでは、運転手さんの横に両替機があります。でも、このバスの中には見あたりません。
ジョンに聞いたら、
「え?日本には、両替機がバスの中にあるの?ここにはそんなのないよ。」
と言われました。
マジか!!ヤバい!!
僕が札しか持っていないのを見て、ジョンはニコっとほほえみながら、僕に小銭を手渡しました。
おぉっ!!分かってて用意してくれてた!!さすが!!ありがとう!!
バンクーバーの中心地
バスから降りると、僕の目の前には不思議な光景が広がりました。
僕の常識の中で共存できないはずの3つの景色が、同時に僕の目に飛び込んできました。
① キラキラした美しい現代的な超高層ビル群
② 泳いでいる魚たちが見えるくらいキレイな海
③ 富士山級のデカさ&高さの山々
東京の高層ビルの景色と、僕の地元静岡県から見る富士山の景色と、沖縄の海の景色をすべてミックスしたような光景でした。
特に、山のデカさに圧倒されます!!しかも、ひとつではなく、たくさん連なっているのです!!このサイズ感とワイド感は、僕にものすごい「非日常感」を与えてきます!!
うぉー!!スゲー!!
思わず、日本語で叫んでしまいました。
その後は、僕が通うことになるスクールの前まで歩いていきました。
今日は週末なので、スクールの建物は閉まっていて、よく分かりませんでしたが、場所は確認できました。
その後は、ジョンがこの街の3つのメイン交通機関を体験させてくれるために、スカイトレインに乗って、次にフェリーに乗りました。
フェリーは、かなりワクワクしました!
圧倒的なスケールのデカさと、乗っている人々の人種の多様さで、見ているだけで刺激が強くてドキドキします。
フェリーの着いた先で、ソフトクリームを買って食べました。
帰りのフェリーで戻った後は、もう一度ダウンタウンの街並みを歩きながら見てから、家に帰りました。
日本人いるの?
僕がここに来る前には、「カナダは日本人が多い。とくにバンクーバーは日本人が多い」と聞いていました。
でも、丸一日ダウンタウンを歩いても、バスや公共交通機関に乗っても、日本人らしき人は見かけませんでした。
きっと、本当はいるんだと思います。でも、人口に対する全体的な比率で見ると、街を歩いててすれ違う確率は低いのでしょう。
自分が「ものすごく遠い異国の地」に来たことを、改めて実感しました。
人種の多様性
景色や建物以外で驚いたのは、「人種が豊富」だということです。インド人、アジア人、白人、黒人と、それぞれ違う肌の色と違うテイストの服装をした人たちが、同じ場所で生活しています。
とくに、バスの中はその多様性がわかりやすく出ていました。
バスに乗ると、インド系の人はインド風の服を着ています。そして、中国系の人は、チャイナ服を着た男性や、チャイナドレスを着た女性がいるのです!!
しかも、チャイナ服を着た中国人男性は、口ひげを生やしています。
ジャッキー映画だ!!まさにジャッキーチェンの世界だ!!
師匠!カンフーの師匠だ!!
でも、そのカンフーの師匠の隣には、ハリウッド映画に出てきそうなマッチョな白人男性がいます。
さらにその隣には、インドの衣装に身を包んだ、エキゾチックな雰囲気の女性が座っています。ちゃんとおでこのところにポチっと丸い飾り?が付いています。
この光景はまるで、コスプレ大会です!!
これがバンクーバーの日常か・・・
この中に僕が混じっても、誰も僕を外から来た人間だとは思わないでしょう。
これは、特別扱いされない分、生活しすいのかもしれません。
明日からはいよいよ、ひとりで学校へ行かねばなりません。
日本語が一切通じない場所で、ひとりで行動する・・・不安と期待のどっちが上かと言われれば、現時点では不安の方が上回っているような状況でした・・・
つづく・・・
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
P.S.
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