From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
今までサブ的な新機能「会話レッスン」や「カメラ翻訳」機能を見てきましたが、本来の機能である「音声翻訳機能」がどれだけ進化しているか?
それがポケトークSの真価を決めます。
ハード面の進化とソフト面の進化の2つから検証してみます。
ハード面の進化:液晶画面
ハード面は明らかに使いやすさがアップしています。
まず、画面がすごく大きくなりました。これまでの丸形から四角型になり、ふちも大幅に狭くなることで、全体の3分の2ぐらいが液晶画面の面積になりました。
そのおかげで、サイズの割に文字が読みやすくなっています。
初代ポケトークは真ん中に小さく画面があっただけなので、文字で確認するというより音声がメインでした。
二代目ポケトークWで画面が大型化して、三代目のポケトークSでさらに大型化した感じです。
ポケトークには下の方に「音声読み取りボタン」があるので、設計上はこれ以上液晶画面サイズを広げるのは難しい気がします。
つまり、今できる限界値まで画面を大きくした感じです。
また、液晶画面のドットが細かくなり、美しさがアップしているような気がします。
初代と三代目を比べると、ファミコンとスーパーファミコンぐらいの違いを感じます。(中学生の頃スーパーファミコンの画面を初めて見たときには、あまりの美しさに感動しました)
操作性がアップ!
画面が大きくなったことで、タッチがしやすくなりました。
・初代ポケトークは物理ボタンのみ。
・二代目ポケトークで初めてタッチパネル採用。
・三代目ポケトークでタッチパネルの使いやすさUP。
という感じです。使い心地はスマホとあまり変わらないぐらい快適です。
また、翻訳する言語の文字が大きく表示されるので、「今、どの言語同士を翻訳させているか?」を間違えることがありません。
画面を1回タップするだけで、
日本語→英語
から
英語→日本語
に素早く切り替わります。
物理ボタンがあるのが嬉しい
新型の三代目ポケトークは見た目がスマホ化しましたが、液晶画面の下には大きなボタンがひとつだけあります。
iPhoneやiPadのホームボタンのような雰囲気です。
この物理ボタンが残っているのが個人的には嬉しいポイントです。
最近のiPhoneやiPadにはホームボタンがなくなって、顔認証になってしまいました。
でも、ポケトークはこの物理ボタンがあることで、スマホの翻訳アプリと差別化できています。
この物理ボタンは、「音声読み取りボタン」です。
ボタンを押している間だけ、音声を読み取る仕組みです。
その後ボタンから手を離すと、聞き取った範囲を翻訳してくれます。
そうです!翻訳して欲しい範囲を自分で選べるのです。
ここが大事なポイントです。
スマホのグーグル翻訳の場合は、音声は自動認識です。
どの範囲を翻訳するか?は、AIが判断します。
ちょっと言いよどんだり、間が空いてしまった場合は、「あ、言い終わったんだな」とAIが判断して翻訳を始めてしまいます。
「あ~!まだ話している途中なのに~!ここで翻訳したら意味が通じないよ!」
みたいなことがたまにあります。(今後アップデートで精度が上がっていくとは思いますが)
その点ポケトークは物理ボタンがあることでユーザー側にコントロール権があるので、使いやすくて便利です。
個人的には、ここがポケトークの一番のウリだと思っています。
音声は聞き取りやすい
音声は聞き取りやすいです。音質は良くなり、ボリュームも十分です。
ボリュームを最大にして聞くと、驚いて身体が「ビクン!」となるほどの大音量が出ます。
音量は大事です。ポケトークを使うときには、周囲がざわついていることが多いです。
お店、ホテル、駅、レストランなど、人がたくさん集まっている場所で使います。
音量が大きければ、周囲の騒音に負けずに相手にメッセージを届けることができます。
・・・つづく。
————————————–
コメントを残す