From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級に合格した後に、TOEICテストで満点を狙っていた頃のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
英字新聞を読むのをやめた僕が取り入れたのが、超速読トレーニングでした。
一度仕上げたテキストの英文を使って、目を素早く動かして黙読していくトレーニング法です。
だいたい300~350WPMぐらいのペースを維持しながら読み進めていきます。
一度やり込んでいる英文なので、かなりのスピードで読んでも理解度は落ちることはありません。
構文も英単語も、スーッと頭の中に入ってきます。ただ、これは一度読んだ英文だからできることで、初見の英文ではこうはいかないことは間違いありません。
それでも、目を動かすスピードが300WPM以上で固定されることで、それが自分の中で普通になってきました。
初見の英文に戻って実験
超速読トレーニングをしばらく続けた後、もう一度初見の英文を読む実験をしてみました。
素材は、定期購読をやめた英字新聞が5部ぐらい余っていたので、それを使いました。まだ読んでいない記事使って実験してみることにしました。
おそるおそる、ページを開いて記事を読み始めました。
すると、効果はすぐに実感しました。僕の目は、いつもと同じスピードで自動的に動き始めました。
左から右へ流れるように、スーッと目線が動いていきます。意識して速く読もうとしているのではなく、自然にこのスピードで動いてしまうのです!
おぉ!!これは!!めちゃ効果的だ!!
僕は驚きました。そして、そのままのペースを保ったまま、記事の最後まで一気に駆け抜けました。
理解度はどうか?
スピードは速くなったのですが、理解度はどうだったのでしょうか?
結論から言うと、理解度はかなり微妙でした・・・
このスピードで初見の英文を読むのは初めてで、どちからというと自分の意思とは無関係に目線がどんどん動いていった感覚です。
目線はたしかに超スピードで動くのですが、英文を処理する脳の限界値を越えてしまっているような感覚でした。
パソコンで言うと、SSDとメモリーは最強にしてスピードを上げる準備ができているのに、CPUが旧型のため処理速度が追いついていない感じです。
CPUの速度を上げるためには、おそらく「初見の英文を超スピードで大量に読むトレーニング」が別で必要になるような気がします。
とはいえ、目線は明らかに以前より速く動くようになっています。
せっかく身につけたこのスピードを活かすには、もう少しトレーニングしてみたい!
と思うようになりました。
問題集でトライ!
とはいえ、また英字新聞を読み始めると、世界中のネガティブな出来事が頭の中に入ってきて、精神的に悪影響が出そうな予感がします。
それに、英字新聞は内容によって英文のレベルがまちまちです。まだ知らない英単語に遭遇することも多いです。しかも、元の知識のバックグラウンドがないと読みづらい記事が多いので、どうしても、
「スピードを落とすか?理解度を犠牲にするか?」
の2択になりがちです。
でも、できれば知識のバックグラウンドに左右されずに読めて、しかも使われている英単語や文法のレベルが一定の長文を使いたいなぁ~、そんな英文ばかり集まっている長文テキストとかないかなぁ~と思っていました。
そしたらふと、思いつきました!
そうだ!TOEICの問題集があるじゃないか!!
TOEICの長文はすべて架空のストーリーだし、英語レベルも一定の範囲内で作られているし!
超速読のトレーニングにピッタリじゃないか!
さらに、TOEICの問題自体に慣れることができるから、まさに一石二鳥だ!!
僕はワクワクしてきました!!
すぐに新しい公式問題集と「特急シリーズ」のリーディング問題集を買って、翌日からトレーニングしてみることにしました。
・・・つづく。
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