「いかがでしたか?」
ネイティブとの初めての英会話体験レッスンを終えた僕に、受付女性が聞いてきました。
僕:「あ、楽しかったです。緊張しましたが・・・」
「さっきのアンケート用紙ですが、ご住所と電話番号が抜けてたので、ご記入していただけますか?」」
僕:「あ、はい。」
(う~ん、電話番号か・・・適当にウソの番号書いといた方がいいのかな?後からしつこい勧誘の電話がかかってきたら、面倒だし・・・)と思いながら書きました。
「ちなみに、その番号、本物ですか?」
僕:「え??」
「けっこうウソの番号書く方がいまして。まあ、こっちからしつこく何度も連絡することはないんで、ウソの番号でもいいんですけどね(笑)」
僕:「なるほど!今、実はウソの番号書こうとしてました!」
「やっぱり!(笑)」
こんなざっくばらんなやりとりが続くうちに、僕はだんだん、次の英会話スクールを見学に行く必要性のなさを感じ始めていました。
どこも一緒?!
実は、僕はここへ来る前に、ネットでいくつかの大手英会話スクールを調べていました。
でも、時間がない中、いろんなスクールをハシゴして、時間の短い無料体験レッスンを受けまくっても、そんなに違わないんじゃないか?
きっと、どこも似たり寄ったりなんじゃないか?・・・そう感じ始めていました。
僕は仕事が週に1日しか休めないので、毎週行ったとしても、3~4つのスクールの中からひとつ決めるまでに、1ヶ月近くかかってしまいます。
それなら、今ビビっと来たここで決めてしまって、すぐ来週からでも通い始めた方がいいのではないか?
そんな風に思い始めました。
そして、僕はその日のうちに入学を決めて、契約書にサインしていました。
さっそく、次の週からのレッスンに参加することにしたのです。
結局、そのスクールのドアをもう一度開けて外へ出たときには、僕はその英会話スクールの生徒になっていました。
「あ~、きっと、半年後には、英語がペラペラになって、彼女もできて、イケてる自分になってるんだろうなぁ~」
・・・なんて、ウキウキしながら、クルマをとめた駐車場に向かって歩いていました。
その後、キビしい現実を思い知ることになるとは知らずに・・・
つづく。
英会話を始めるタイミングはいつがベスト?
「学生の頃から、もっとちゃんと英語をやってれば良かったなぁ。今から頑張っても、もう遅いですよねぇ・・・」
「英語しゃべれるようになったらいいなぁとは思いますけど、この年で始めても、たかが知れてますよねぇ・・・」
こんなセリフをよく聞きます。
興味はあるし、やってみたいとは思うけど、タイミングが遅すぎるのでは?と考えている状態です。
英会話に限らず、大人になってから何かを始めようとするときには、ほとんどの人たちがこの心理状態になります。
お年寄りの後悔
僕の大好きなベストセラー作家、本田健さんは、若い頃のこんなエピソードを本の中で紹介しています。
健さんは、お年寄りたちにインタビューして回り、
「人生で一番後悔していることは、何ですか?」
と聞いたそうです。
すると、お年寄りたちの答えには、ある共通点があることに気づきました。
「あのとき、なぜ自分の直感に従って、自分で会社を起こさなかったんだろう・・・」
「あのとき、なぜ思いを寄せていた女性に気持ちを伝えなかったんだろう・・・」
「あのとき、なぜ自分のやりたいことに一歩を踏み出さなかったんだろう・・・」
といった、「行動しなかった自分」に対する後悔が圧倒的に多かったそうです。
反対に、「あのとき、早まったことをすべきじゃなかった・・・」と後悔する人の数は意外なほど少なかったそうです。
今が一番若い
このセリフは、僕が18才の頃に通っていた極真空手の道場の先生がよく言っていました。
「道場に見学に来る人たちの中には、
『よく考えてから決めます・・・』
とか、
『もう年だからなぁ・・・』
とか言いながら、結局空手を始めない人が多い。
そういう人は、一度あきらめたと思ったら、来年もまた道場に見学に来る。そして、こんなことを言う。
『せめて去年から始めてれば、私も今頃はきっと・・・・』
人間は、過去には戻れない。だとすれば、自分の人生で一番若いのはいつか?それは今だよ。今が一番若いんだ。もし、今後の人生で、年齢のせいで新しいことに挑戦するかどうか迷ったら・・・今が一番ベストなタイミングだ!っ思いながら、色んなことを決断していってほしい。」
いつ英語を始めるべきか?
英語をやろうかなぁと迷っている人の中には、「もう、今の年齢で始めても遅いから・・・」と、無意識に「やらない理由」を探している人も多いです。
でも、そのセリフを言うだけで行動に移さなければ、空手道場の見学に来る人のように、来年の今頃、
「せめて去年から英語を始めていれば、私も今頃はきっと・・・」
と言っている確率が高いのです。
それを繰り返しながら年を取っていけば、本田健さんのインタビューしたお年寄りのように、「やらかなかったことを後悔する人」のひとりになってしまうかもしれません・・・
英語は空手と同じで、習得に時間がかかります。どうせ始めるなら、来年より今年、来月より今月、明日より今日始めた方が、「上達した自分に出会える日」も早くやってくるのです。
思い立った日が吉日
↑これは、僕の好きな言葉のひとつです。
国語辞典を引くと、こう書いてあります。
「何事かをしようという考えが起きたら、迷わず、その日を吉日としてすぐに実行するのがよい。暦を見て吉日を選ぶまでもなく、ただちに着手するがよい。」
僕は、この日に、他のスクールを見るまでもなく、ここにしよう!と決めました。ピン!ときたからです。
内側からわき起こってきた自分の直感を、信じることにしたのです。あの時の決断が、今の僕を作ってくれました。
もし、始めるのがあと1年遅かったら・・・僕は英語力を今ほど上げることはできず、仕事も今とはまったく違ったものになっていたはずです。
今こうして、ブログを書いていることもなかったでしょう・・・
僕の仕事についてのエピソードは、またこんど詳しくお話ししたいとと思います。
今日のあなたが、明日のあなたを作る
英語学習は、やろうと思えば今日からでもできます。必ずしも英会話スクールに通う必要はありません。スクールはあくまで、手段のひとつです。
本屋に行って、テキストを一冊買って開くだけでも、そこからあなたの英語学習は始まるのです。
今日のあなたは、過去の自分の行動の積み重ねでできています。
今日のあなたの行動は、未来の自分の一部を作ります。
今日から英語学習を始めること(あるいは久しぶりに再開すること)が、あなたの未来の人生にとってどんな意味があるか?
それは、だいぶ後になってみないとわかりません。
でも、数年後にあなたが自分の人生を振り返ったとき、
「あの日、英語を始めて良かったぁ!」
と、今日の自分に感謝している・・・そんな日がきっと来るでしょう。
人生の時間を戻すことはできません。僕らが一番若い時は、「今」なのです!
From Shinya (英語の達人養成ジム 師範代)
自己紹介は、こちら
先生の著書を拝読しましたが、「今」からやるには、揃えなければいけないテキストが多すぎて、ドクターストップで働けない私は、すぐ始めることができません。別のページで「カエル」じゃなきゃだめですか?と聞きましたが、Amazonで「中見!検索」を見ました。断然「カエル」の方が「ひとつひとつわかりやすく。」より良かったです。でも、値段が…。「Part 1」だけ中古を注文しましたが、新品ならプライム会員なので、明日に着きますが、中古は時間がかかります。現在「Part 2」「Part 3」を買うお金は中古でもありません。なんか先生が選んでらっしゃる本は、高価なものばかりで、敷居が高いです。