From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕が英会話スクール講師に転職してからの体験談です)
(→前回のつづき)
TOEICの点数がなかなか上がらない「中上級者のカベ」を初めて経験した後、僕は1年の「リーディングトレーニング期間」を作りました。
その間は一度もTOEICを受けませんでした。
1年間蓄えた力を、本番のテストで一気に爆発させる作戦でした。
でも、当日はなんだか「やったるぞー!!」というような気分ではありませんでした。
カッコ良く言えば亜、「悟りを開いたような気分」になり、結果への執着がなくなりました。
カッコ悪く言えば、「どうでも良くなった」感じです。
英語学習がどうでも良くなったのではありません。
TOEICの点数という「結果」がどうでも良くなったのです。
(そりゃ良い点を取りたいけど、たとえ点数が上がらなくても、自分の英語力は上がってると感じてるから、まあいいや)
という気分です。
そして、1ヶ月後、スコア表が送られてきました。
その結果は・・・
ドキドキの結果
なんと!915点!!
ついに900点を超えました!!
内訳を見ると・・・
リスニングは、480点。
自己ベストを10点更新しました。
リーディングは435点。
大幅アップ!とまではいきませんが、どちらも、過去最高得点です。
こちらは自己ベストを35点更新しています。
リスニング&リーディング共に地味に上がった点数が組み合わさって、トータルでは「900点台」という派手な結果につながりました。
細かく見ると・・・
TOEICというのは、トータル点数だけ見ていても、あまり読み取れる情報は多くありません。
下の方にある細いバーを見ると、色んな事が見えてきます。
ステータスバーを細かく見ていくと・・・
リスニングはミスしている箇所がけっこうあります。
リーディングもけっこうバラつきがありますね。
「こんな感じでも、TOEICで900点を越えられるんだ!」
という、新しい発見がありました。
なんとなく、「TOEIC900点台」と聞くと、ほとんどミスのない完璧な状態に近いイメージがありました。
でも、こんな風に各ゲージがバラバラでも、それなりに点数は出るようです。
上に行くほど、点が上がりづらくなる
今回は、結果にこだわらずに受けたのですが、それにしても、これまでの自己ベストの870点から915点になるまでに、かなりの期間を要しました。
トータルで約2年間です。
この2年間のうち最初の1年間は、トレーニングの教材を復習にとどめて負荷を軽くしていたので、まあ仕方ないとして、それを考えても、「丸1年で45点アップ」です。
それまでの上昇ペースに比べると、かなりゆっくりした上がり幅です。
振り返ってみると、僕が音読トレーニングとイメージ英文法に出会ってから、割と短期間でTOEICの点数が上がりました。
・1年半後に650点
↓↓↓
・その3ヶ月後に735点(85点アップ)
↓↓↓
・その6ヶ月後に870点(135点アップ)
最後の135点アップは、カナダ留学3ヶ月を含んでいるので、その効果もあるとは思いますが、ここまでは快進撃です。
続いて、帰国後は、
・それから1年後に855点(15点ダウン)
↓↓↓
・そのさらに1年後に915点(60点アップ)
という感じです。
上級者のカベ
おそらく、これは英語学習に限らず、すべてのジャンルに言えることかもしれません。
初心者の頃には、上達の要素は2つしかありません。
・「正しい上達メソッド」知ること
・それを毎日実践する行動力
この2つさえあれば、かなりのスピードで上達します。
初心者の頃は、すべてが初めてなので、吸収スピードも速いです。
でも、上に行けば行くほど、
「まったく同じトレーニング量でも、上がり幅は小さくなる」
という現象が起きます。
これが上級者のカベです。
この時期は、けっこう苦しいです。
それまで快進撃で続いてきた人ほど、ここで自信を失いやすく、苦しみは倍増します。
僕の場合は、今回はとりあえず「900点台」というひとつの節目を超えたので、ホッとしました。
続行!
ここで結果に満足して英語トレーニングを止めてしまう人も多いのですが、僕の場合は、この時点ではもう、TOEICの点数はどうでも良くなっていました。
英字新聞を毎日読むことで、自分のリーディングのスピードが上がってくのが楽しくなっていました。
また、この頃から、「英語で情報を取れることのメリット」を感じ始めていました。
音読トレーニングは相変わらず続けていて、僕の手持ちボキャブラリーは、ゆっくりペースながらも着実に増えていました。
ふつう、TOEIC900点を越えたら、「TOEICの点数を上げろ!」という外部からの圧力(会社の昇進基準など)はなくなります。
なので、TOEIC900点を越えても、英語学習を続ける人は、「マニア」だと思います。
僕は、自分が「英語マニアの道」へと進み始めているのを感じました・・・
・・・つづく。
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