From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級に合格した後に、TOEICテストで満点を狙い始めた頃のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
それまでの偏見がなくなったことで、僕はTOEICの模試や戦略本にハマっていきました。
そして、知れば知るほど、TOEICの「ゲーム性」が見えるようになりました。
「あれ?これ、英語力と関係ないじゃん!ただのひっかけ問題じゃん!」と突っ込みたくなるような問題がけっこうあることに気付いたのです。
TOEICの問題には、様々なトラップが仕掛けられています。
一見、カンタンに選べる問題に見えるのに、実は違う選択肢が正解になるひっかけ問題だったり。
最初の方でわざと難しめの問題を突然出しておいて、こっちのペースを乱してきたり。
これはまるで、TVゲームをやっているような感覚です。
そのトラップを見抜いて、確実に正解の選択肢を仕留めるには、ゲームと同じように、それなりに「やり込む」必要があると気付きました。
スーパーマリオと同じ
たとえば、スーパーマリオを素早くクリアする攻略法は、どんなタイミングで、どんな敵が出てくるのか?を覚えておくことです。
あらかじめ敵の攻撃方法やタイミングが分かっていれば、それに合わせて動くことで、素早く敵を倒すことができます。
TOEICもこれに近い感覚です。
TOEICは、毎回同じペースで進んでいきます。出題スタイルも毎回同じです。
そして、出題傾向も回によってそんなに大きな違いはありません。
出てくる英単語のレベルも上限が決まっているので、英検1級みたいなマニアックな英単語は出てきません。
つまり、毎回同じルールとリズムで問題が出されるのです。
ということは、TVゲームと同じように、プレイすればする程、身体の中に「リズム」ができます。
また、攻略本を読んで敵の攻撃パターンを知れば、惑わされなくなります。
このゲームを上達させる感覚が、TOEICにもあると気付くようになりました。
英語力を使ったゲーム
ゲームとはいえ、ある程度の英語力は必要です。たとえば、
「この選択肢は形容詞と見せかけて、実は副詞。こういう問題に気をつけよう。」
という攻略法を読んでも、「そもそも副詞って何?」という状態では、この戦略は使えません。
また、出てくる英単語そのものの意味が分からなければ、正解を選びようがありません。
TOEICをゲームとして楽しめるようになるには、次の3つの条件を満たしている必要があると思います。
①中学英文法が一通り使いこなせるレベルにある状態。
②TOEICに出てくる英単語の9割は知っている状態。(8,000語レベルぐらい)
③発音の知識があって、リスニング力がある状態。
この3つの条件を満たしてれば、TOEICの攻略本を読むだけで、点数が上がる可能性が高いです。
ちなみに、この条件を満たすには、今のTOEIC点数が800点台~900点台前半ぐらいの人たちになると思います。
逆に言えば、これ以前の段階で一生懸命「攻略法」を勉強しても、その知識を本番テストの上で活かし切るのは難しいような気がします。
点数が安定し始めた頃の感覚
TOEICのゲーム性の面白さにハマって、模試を解いたり攻略本を読んだりするようになってから、僕自身のTOEICの本番テストの点数も安定して高得点が出るようになりました。
それまでの点数は、800点台後半~900点台前半をウロウロしていました。(英検1級合格直後は、「おごる平家」になったせいで、700点台まで落ちました)
でも、TOEIC自体を研究するようになってから、安定して930点~950点が取れるようになってきました。
950点というと、受験者全体の1%です。自分自身がトップ1%に入ることで、
TOEICの点数=英語力+受験力(攻略法)
という公式を、身をもって実感するようになりました。
僕は、TOEICテストについてこれまでにないほど、詳しくなっていきました。
・・・つづく。
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