from 師範代Shinya
先日、1歳の娘が初めて、「つかまらない立ち」をしました。
それまではずっと「つかまり立ち」をしていたのですが、ある時、突然手を離して立ち上がりました。
わずか数秒間、プルプルしながら耐えただけでしたが、僕とサヤにとっては驚きで感動モノでした!
その後は、自力で毎日のように立つ練習を繰り返して、だんだん立っていられる長さが伸びてきています。
おそらく、歩き始める日も近い気がします。
娘と同い年ぐらいに見える子供が外で歩いているのを見ても、僕は特に何も感じませんでした。
「へぇ~この年齢でこんなにスタスタ歩ける子もいるんだ。人間はこんな小さな時から個人差があるんだな~」
ぐらいに思った程度です。
でもいざ、娘が立ち上がる姿を見ると、人間の底力&生命の神秘を見ている気分になり、感動モノでした。
過程が見えると、感動する
感動した理由は、「自分の娘だから」という要素を差し引いて考えると、おそらくそれまでの長い過程を見ているからだと思います。
よく「赤ちゃんの成長は早い」と言いますが、よく観察していると、ものすごいたくさんのステップをクリアしながら、徐々に新しいスキルを身に付けているのが分かります。
僕がビデオカメラで娘の様子を記録している内容だけでも、これだけのステップがありました。
①寝返りすら打てず、仰向けで寝ているだけの状態
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②初めて寝返りを打ってるようになったけど、うつ伏せから元に戻れず、顔がふとんにうずくまったまま泣く状態
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③うつ伏せ状態で両腕を使って頭を上げて支えられる状態
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④うつ伏せ状態からもう一度寝返りを打って、仰向けに戻れる状態
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⑤足をうまくクロスさせて重心移動しながら、寝返りを何度も自由自在に打てる状態(嬉しいらしてく、常にコロコロ転がっていました)
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⑥うつ伏せ状態から、腕を使って少しずつ前に移動する「ほふく前進」する状態
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⑦ほふく前進から、お尻を上げてヒザを床につけて、ハイハイで移動できるようになる状態
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⑧ハイハイ状態から、カベに手を押しつけながらつたって少しずつ体重移動し、最終的に立ち上がる「つかまり立ち」ができる状態
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⑨つかまり立ち状態から、カベを伝ってカニ歩きしながら移動できる状態
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⑩カベから手を離して、自力で立てる状態(今回)
という流れでした。
こうして並べても、10ステップもあります。
各ステップにある大きなハードル
しかも、各ステップの間には大きなハードルがあります。
娘は次のステップに行く前には必ず、恐怖やフラストレーションを感じて泣きじゃくっていました。
立てるようになるまでにかかったトータル期間も、大人の目線で見れば「あっという間に成長した」と感じるかもしれませんが、本人目線では決して短くはなかったのでは?という気がします。
決して「短期間でラクして立てるようになった」わけではありません。
よく言われる言葉で、
「赤ちゃんは失敗を恐れず、何度も繰り返すから上達する」
と聞いたことがあります。
でも、僕が娘の観察記録をつけている限りでは、赤ちゃんにも恐怖心があります。
特に娘は警戒心が強く、初めて見るモノにはなかなか手を出して触ろうとしません。
僕が見ている限りでは、娘は新しい動きを試すたびに、
・新しい動きに対する恐怖
・失敗して転んでひっくり返った時の痛み
・ガンバってるのに思い通りの結果が得られないフラストレーション
と常に戦っているように見えます。
怖くて、痛くて、悔しくて、毎日泣きじゃくっています。
でも、「ツラくても、できるようになりたいから、やる!」という姿勢を持っているような気がします。
これが人間に本来備わった、チャレンジ精神なのかもしれません。
できた時の喜び
すべてのステップが大変だからこそ、娘は1ステップをクリアするたびに、大きな喜びを声と表情を見せてきました。
寝返りを自由に打てるようになった時には、とても誇らしげな表情をしていました。
ハイハイができるようになった時も、キャーキャー言って喜んでいました。
つまり立ちができるようになった時には、立ち上がる度に大声で僕とサヤを呼んで、嬉しそうな顔で「ホメてくれ!」という表情をしました。
そして今回、カベから手を離して、つかまらない立ちができるようになった時にも、ものすごい嬉しそうな表情を浮かべて、自分で自分に拍手していました。
その喜びの表情が、何ともいえない達成感を表していました。
見ている僕も、何かを成し遂げたような気分になりました。
英語学習もすごく似ている
娘が新しい技術を習得していく姿を見ていると、英語学習との共通点を感じます。
僕ら大人も、やり直し英語を始めた時には、生まれたばかりの赤ちゃんと同じです。
一言も英語を話せず、外国人の前で固まってしまう状態を経験します。
それは、寝返りが打てない赤ちゃん状態です。
でも、そこから徐々に、一言返せるようになって、1回寝返りを打つ経験をします。
喜んだのもつかの間、次のステップに行くときには、必ず「できない自分」「ふがいない自分」と向き合わなければなりません。
こんなにガンバっているのに!なぜ自分はできないんだ?
という自問自答を繰り返すことになります。
このまま自分はずっと上達しないままなのでは?という恐怖にとりつかれることもあります。
でも、それを乗り越えた時の喜びは大きいです。
1つのハードルを乗り越える度に、また新しいハードルが出現します。
そして、ハードルはどんどん高くなっていきます。
1つ超えるまでにかかる期間が長くなっていきます。
それでも、理想の自分になるためには、ここを超えたい!
だからやる!
ということを繰り返していくのです。
そして、1つのハードルを越えた時の喜びも大きくなっていきます。
人間は、ラクして短期間で手に入れた結果には、心の底から満足できないのではないでしょうか?
上手な人にも必ず赤ちゃんステージがある
すでに英語が上手に話せる人達を見ると、すごくラクラクとこなしているように見えます。
なんとなく、自分もそこにラクに行けるかも知れないという錯覚に陥ります。
でも、今ラクラク英語を話しているように見える人達も、実はここに来るまでには何度も転んで、自分のふがいなさに泣いてきているのです。
僕ら人間は、自分ができるようになったことは、当たり前に感じて初心を忘れてしまいがちです。
本当は、こうして立って歩けるようになるまでにも、赤ちゃんステージですごく大変な苦労をして乗り越えてきているのに、そのことは忘れてしまいます。
そして、今できない部分にばかりフォーカスして、自分を責めてしまいがちです。
でも、やり直し英語学習ではまたリセットボタンが押されて、赤ちゃんステージから再スタートしているのです。
僕たちはこれからも、英語学習で「できない自分」「ふがいない自分」を感じ続けるでしょう。
でもそれは、新しいステージに向かうために挑戦しているからこそ、味わえる感情です。
そして、それを乗り越えた時の喜びは、すごく大きなものになります。
自分だけではなく、それを見た周りの人達も感動して、勇気をもらえます。
これからも、一緒に英語学習で感動を味わいながら、ガンバりましょう!
※英語学習仲間で「英語でこんなことできるようになったよ!」の感動を共有するコミュニティー「本気の英語学習者の会」をFacebook上で作っています。
参加条件は、「オンライン自習会」に参加した経験のある方限定です。次回はゴールデンウィークに開催します。詳しくはこちらをクリックしてください。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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