【瞬間英作文はいつ卒業できるの?⑧実感値編6】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
前回の記事では、6つのチェックリスト、
 
 
①自分の中の「話せる」の基準はどのくらいか?
 
②自分の試合(英会話)の経験値はどのぐらいか?
 
③例文の丸暗記になっていないか?
 
④ボキャ不足が原因ではないか?
 
⑤英語と日本語の文化の違いを意識しているか?
 
⑥持っている武器で戦おうとしているか?
 
 
以上のうち、⑤を詳しく解説しました。
 
 
今日は最後の⑥を解説していきます。
 
 

⑥持っている武器で戦おうとしているか?

オンライン英会話や、独り言英会話などの練習中に「いざ自分の言葉で話そう!」と思ったとき、なかなか表現が出て来なくてくやしい思いをすることがあります。
 
 
後になってから「あの時、何て言えば良かっただんだろう?」と辞書で調べると、自分の知らなかった新しい表現が出てきます。
 
 
「へぇ~こういう言い回しがあるんだ。じゃあ、覚えよう」
 
 
と、新しい構文を覚えたとします。
 
 
でも、次の英会話の時に、またうまく言えないフレーズが出てきます。
 
 
また後から調べたり、先生から「こんな表現があるよ」と教わって、新しい構文を覚えます。
 
 
そんなことを繰り返しているうちに、
 
 
「こりゃ、キリがないな・・・」
 
 
「いったい、いつになったら言いたいことを英語で自由に話せるようになるんだろう?」
 
 
「瞬間英作文トレーニングをやっているのに、成果が出ていないんじゃないか?」
 
 
と疑問がわいてきます。
 
 
これは、瞬間英作文トレーニングに効果がなくて時間のムダになっているわけではありません。
 
 
ちゃんと練習した分の力は、あなたの中に蓄えられています。
 
 
ただ、それを使おうとしていないだけです。
 
 
自分の中にあるものに目を向けていないのです。
 
 
これが、「持っている武器で戦おうとしていない状態」です。
 
 
TVゲームで例えると、
 
 
「モンスターを倒すために銃が欲しくて必死で探し回っていたら、実は手持ちアイテムの中に弓矢があった。そして、自分が今戦うモンスターは弓矢で十分に倒せるレベルだった。」
 
 
みたいな感じです。
 
 
すでに必要な武器は持っているのに、それに気付かず、「まだ足りない!まだ足りない!」と、次々と新しい武器を求めてさまよっているのです。
 
 

現実の世界でも同じ

この現象はゲームの世界だけではなく、現実の世界での買い物でも起こります。
 
 
たとえば、それまで長年使っていた腕時計が壊れて、ちょっとクオリティー高めの「プチ高級時計」を1つ買ったとします。
 
 
良いものを1つ買うと、時計に関する知識が増えて、詳しくなります。
 
 
すると、デザインや色、補助機能が違う他のメーカーの時計も気になり出します。
 
 
すると、「よし!服や場面に応じて使い分けよう!」と自分を説得して、違うモデルの時計を買うことになります。
 
 
すると、さらに時計に興味がわいて、「次はこの新作モデル」「次はこの芸能人がつけているモデル」という感じで、どんどんハマッていきます。
 
 
そのうち、どんどんコレクションが増えていきます。
 
 
自分の腕は2本しかないのに、時計は何十個もある・・・なんて状況になっている人は、けっこういると思います。
 
 
そして、これだけたくさん持っていると、最初に買った時計を使い込む時間はなくなります。
 
 
これと同じことが、瞬間英作文トレーニングの世界でも起こります。
 
 
もうすでにたくさんの文型を身につけているのに、「まだ足りない!まだ足りない!」と、次々と新しい文型や表現を求めてさまようことになるのです。
 
 

すでに自分が持っているものに意識を向ける

この無限ループから抜け出すには、「今自分が持っているものに目を向ける」ことです。
 
 
「この表現って英語で何て言うんだろう?」と思った時、電子辞書やグーグル翻訳で調べた文章をそのまま覚えようとするのではなく、「今まで身につけた文型で言い換えることはできないだろうか?」という視点で見るようにします。
 
 
そして、実際に言い換えた文章を書いてみたり、口に出して言ってみたりします。
 
 
この作業を繰り返すのです。
 
 
すると、新しい表現を覚えるよりずっと早い段階で、自分の言いたいことが言えるようになるのを実感できます。
 
 

「新しい文型や表現を覚える」のがダメではない

もちろん、新しい文型や表現を覚えるのがダメというわけではありません。
 
 
ただ、「言いたいことがなかなか口から出て来ない」という悩みを解消するために瞬間英作文トレーニングをやっているのであれば、
 
 
・新しい文型や表現を覚えること
 
 
と、
 
 
・今まで身に付けた文型を使って、100%ではなくてもいいから伝えること
 
 
を分けて考えることが大事です。
 
 
「今持っている武器だけで英語を話すとしたら、この内容をどう言えばいいか?」
 
 
という発想を持ち続けることが、英会話をスムーズに進めるコツです。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(初めての人用)」
   ↓↓↓
 

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(CDなしバージョン)

(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
 
 
「スラスラ話すための瞬間英作文トレーニング(上の青い本が終わった人用)」
  ↓↓↓
 

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
 
 
 
 
 

※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
    ↓↓↓

 

 

From  師範代Shinya(新村真也)

英語の達人養成ジム 師範代)

※もくじは、こちら

自己紹介は、こちら

こちらですアップ

 

 

 

 

 

師範代Shinyaの書いた本

↓↓↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください